●第30回 エリザベス女王杯(G1)● 11月13日京都11R 芝2200m、牝、国際、定量、指定 11月12日更新 変更点 なし
【 過去4年経歴 】
【 考察 】 ■ タテに見る 女王杯、秋華賞、府中牝馬Sの兼ね合い
そして、女王杯連対馬戦歴
まず注目は3歳馬が連対できるか、できないかということだが、このレースが古馬に開放されてからの9年間で3歳馬が勝ったのは2回。 その2回とも、「ローズS1着→秋華賞連対」となっている。 今年もローズS→秋華賞と連勝したエアメサイアが該当するが、気になる点は対牡馬戦での勝ちクラが新馬戦しかないこと。 この点が若干気にかかる。 一方で、登録していた秋華賞2着馬ラインクラフトが正式に出走を回避した。 1年おきに前走G1戦2着馬がこのレースを勝っていたが、当日の施行順変更がない以上、まともに出てきても出番はないための回避ということなのだろう。 そのため、3歳世代を代表する形となった秋華賞馬エアメサイア。 この馬には強い味方がついた。 秋華賞馬がエリザベス女王杯で連対対象となるには、馬券発売以外の何らかの変更があった年に限られている。 今年の秋華賞は当日の8Rと12Rの施行順を入れ替えて施行した。 ラインクラフトの回避とあわせてみても、3歳世代を起用するならばこの馬という意思が見て取れる。 古馬トライアルとして設計されている府中牝馬S。 このレースからの連対歴を見ても気になることがある。 1年おきに勝ち馬が女王杯で2着に来ているが、いずれも代替開催時のものや、当日の施行順変更などで空洞化されたレースばかり。 今年は国際化されたことで、来年以降のサンプルとなりうるのだが、枠連5−5のゾロ目決着ということで、1年、新サンプル馬の誕生を見合わせてもいる。 これをどう評価するかは迷うところだ。 あとは、勝てば3連覇となるアドマイヤグルーヴ。 だが、それまでの2回とは違い、この1年間は馬券対象(3着以内)に入ったことがない。 こういった形で連対した馬は、過去9年ではファレノプシスしかいないのだが、そのときはフルゲート割れの17頭立だった。 今回はフルゲートの18頭ということもあって、そういったファクターを採用するともとれず、この馬の3連覇は厳しいのではないだろうか。 ■ ヨコに見る。 カク地馬に対するトライアルとして、このレースは秋華賞、京都大賞典、府中牝馬Sと3つのルートが整備されている。 しかし、京都大賞典から来る馬なんぞほとんどいない。 もう1つ。トライアルとなっている府中牝馬Sが今年から国際化された。 今年から国際化されたレースをトライアルに持つ「国際」のG1は、高松宮記念(阪急杯、オーシャンS)とスプリンターズS(アイビスSD、セントウルS)。 それぞれの勝ち馬(アドマイヤマックス、サイレントウィットネス)が持ち合わせていたものが、前走「国際戦」連対枠入りの実績で、サンプル2頭は前走の国際戦はともに「2着同枠馬」での配置だった。 それを満たすのが、枠連5−5のゾロ目決着となった府中牝馬Sの2着同枠馬(=1着馬)ヤマニンアラバスタであり、天皇賞秋の2着同枠馬スイープトウショウということになる。 ■ 結論 だらだらと書いてしまったが、ヤマニンとスイープがともに出走する以上、頭には狙いづらい。 しかし、どれを軸にすえるか迷いがあるのも事実。 そこで、「秋華賞馬が連対する場合は、秋華賞本体または当日に何らかの変更がある場合」 というちょっと細かい条件を満たした秋華賞1着馬の肩書きを背負うエアメサイアを軸にすえたい。 相手には前述したヤマニンとスイープの2頭だが、トライアルを経由し、エアと組めば枠連ゾロ目となるヤマニンを上位としたい。 【 買い目 】 馬連ボックス 計3点 【 結果 】 1着 ▲ 08 スイープトウショウ 2着 -- 01 オースミハルカ 3着 -- 03 アドマイヤグルーヴ ( ◎ 11 エアメサイア 5着、○ 12 ヤマニンアラバスタ 8着 ) 【 再考 】 ◎にあげたエアメサイアだったが、やはり牡馬相手に勝ったのが新馬戦のみでは無理で、救世主とはなってくれなかった。 そして、宝塚記念で56Kを背負って勝ったのは伊達ではないということなのだろう。 スイープトウショウが今年連対したレースは全て定量56K戦で、しかも前述したように前走で「国際」戦連対枠入り。 この実績を素直に認めるべきだった。 ヤマニンにもない負担重量加算歴を重視しろということなのだろう。 一方、2着のオースミハルカ。昨年のこのレース2着以来出番が無かったこの馬が3歳馬ライラプスを同枠に従えて来た。 今年この馬が走ったレースは全て賞金減額戦。 据置賞金を重視してきたという捕らえ方もできるし、3着馬アドマイヤグルーヴと同様に昨年のこのレース以降出番がなかった馬を起用せざるを得ない何らかのことがあったのではないだろうか。 答えの1つは、今週中にも判明する。 「新年度競馬番組」で来年のエリザベス女王杯に何があるかということで。 |