●第9回 KBS京都賞ファンタジーS(G3)● 11月7日京都11R 芝1400m、2歳、牝、混合、馬齢、指定 11月5日更新 変更点 3連単発売、9R⇔10R
【 考察 】 まず、当日の9R(醍醐特別1000万)と10R(花園S1600万)を当初の予定と入れ替えて施行することが発表された。となると、3連単発売戦に伴う新鮮なキャリアの出現というよりも、むしろ新生戦を先送りし、昨年と似たような決着にするということにつながるのではないだろうか。 となると、真っ先に当初は切ろうとしていた取消戦デイリー杯2歳Sの2着加算馬ライラプスなどの人気になりそうな馬を逆に残す必要が出てくることになる。 あと、出走馬13頭の初戦勝ちについて、地方デビューのマルシゲシーキングを除く12頭を下記の形に分けてみたい。 (馬名後ろの、枠は枠連限定戦(8頭以下で馬連、ワイド未発売)、Fは牝馬限定戦、☆△▲は減量騎手、数字は賞金を示す。なお秋季番組表にも掲載されていた2回札幌開催は、正式発表は夏季番組表のため、夏季番組の扱いとみなす。)
この中でわかることは、夏季未勝利勝ちの3頭は事実上同じ形。浮いたキャラクターとなっているのが夏季初戦勝ちの2勝馬モンローブロンド、秋未勝利2勝馬のリヴァプール(ちなみにリヴァプールは2勝とも牝馬限定戦)、4桁賞金のライラプスといったところであろう。 実は2年前の馬単発売戦が祝日施行であったのだが、このときの連対馬(ピースオブワールド、シーイズトウショウ)はともに初勝利が取消戦、前走の500万特別(かえで賞、りんどう賞)はともに前年から日程を変えて施行されたレースであった。ちなみに今回の出走メンバーで初勝利が取消戦となっているのは、モンローブロンドとラインクラフトの2頭。ラインクラフトにいたっては昨年のデビュー戦と据え置きで施行されたが(今年は最終的には出走取消と枠連ゾロ目の発生)、その前年の勝ち馬は、昨年のこのレース1着馬のスイープトウショウであったことは付記しておきたい。 そこで今回であるが、馬単発売時に500万実績、取消戦新馬勝ちを求めたように、今回の3連単発売戦もおなじようなキャリアでやってくるモンローブロンドを中心としたい。相手には1勝馬という点で不安はあるが、取消戦新馬勝ちのラインクラフトをあげる。 あと、押さえとしては2勝とも牝馬限定戦であげたリヴァプール、G2からG3という都落ちのような流れが気にはなるが、取消重賞での2着歴を評価してライラプスとし、馬券的には4頭ボックスを考えたい。 【 買い目 】 馬連ボックス 計6点 【 結果 】 1着 ○ 03ラインクラフト 2着 ◎ 06モンローブロンド 3着 ▲ 04リヴァプール ( 馬連 1030円 )( 参考 馬単 1570円、3連複 1540円、3連単 6270円 ) ( 06モンローブロンド 騎手 安藤54→佐藤哲54 ) 【 再考 】 ラインクラフトがキャリア1戦で勝ち、2着にOP格付けの賞金を得ているモンローブロンドが入ったわけだが、実はこれは昨年と全くといっていいほど同じである。連対馬の経歴については、本文中で述べているので省略するが、勝ったラインクラフトが果たして第二のスイープトウショウになれるかどうかがこれからの課題であろうが、全キャリアを新馬券戦で過ごしているだけに、可能性は十分あるといってもいいであろう。 ただし、今回の結果が当日の施行順を入れ替えたものであることだけは、確実に頭の片隅に置いておかなければならないと考えている。 |