●第129回 天皇賞春(G1)● 5月2日京都11R 芝3200m、牡牝、定量、指定 4月29日更新 5月1日一部修正 変更点 なし
【 考察 】 馬齢重量を超えた定量58Kの重量制度のもと、古馬No.1を決める淀の2マイルも2年連続のフルゲートとなった。 まずは、ワイド発売後の天皇賞連対馬をまとめてみる。
次に、「公営馬トライアル」として扱われている3レースと天皇賞をまとめてみる。
ワイド発売以降は、本体(天皇賞)が据置条件(前年と変更なし)で施行され、 トライアルが全変更された時代はない。となれば、昨年のようなG1未出走馬が連対枠入りする形での決着はないであろう。さらに、トライアル扱いの3レースで勝った馬がすべて連対枠からもれたこともない。 また、馬単発売後に同じような形で行われたレースを探すと、当日の施行順の変更があってやや無理はあるが、昨年のエリザベス女王杯が直近のレースとなる。
最近のレースなのでご存知であろうが、連対枠の馬がすべて3歳馬で占められ、そのうちの連対馬がその年のクラシック出走歴あり、重賞連対歴あり、かつ同枠馬がそれぞれ秋になってから初めてG1に出てきたことがあげられよう。 同じような形として、6枠と8枠に4歳馬のみの枠が見られる。 その中では、今回は、前走で全馬連対馬が同居した8枠を上位に取り、その中から本命馬をゼンノロブロイとする。 というのは、昨年のエリザベス女王杯1着馬アドマイヤグルーヴはG1勝ちがなく、かつ公営馬でいう優先権(秋華賞2着)を持って女王杯に出走した。同じ形の馬は6枠と8枠の5頭からはゼンノロブロイしかいない。 参考 6枠、8枠馬の前走と過去の重賞連対歴
対抗には、女王杯で変更戦でありながら連対したスティルインラブが2着に来たように、3連単発売前は一括化することもあり、あまり気はのらないが、国際化した大阪杯を勝ちあがったネオユニヴァースをあげる。 後の馬では、同枠馬が新設G3ダイヤモンドS勝ちのナムラサンクスや54回朝日CC(午後施行順変更あり)勝ちのカンファーベストといったところが気にはなるが、G1ではアドマイヤグルーヴと同じ2着歴しかもたないリンカーン、ただ1回の「馬齢施行、非3連単」菊花賞勝ちがひっかかるが、今年になってから58Kで唯一の賞金加算歴を持つザッツザプレンティの両4歳馬をあげたい。 穴として人気になるであろうウインジェネラーレ、シルクフェイマスはG1連対歴がないことを嫌って無印としたい。配当的には妙味は全くないが、能力も上位評価されるであろう4頭で決まってしまうとみたい。 なお、出走取消等があっても、印の順位を変えるのみで、新たに付け加える馬はいないことを付記しておきたい。 【 買い目 】 馬連ボックス 計6点(馬券の妙味は◎からの馬単であろう) 【 結果 】 1着 -- 06イングランディーレ 2着 ◎ 16ゼンノロブロイ 3着 -- 08シルクフェイマス 【 再考 】 5月3日更新 ◎ゼンノロブロイの連対は本文中の通りと考えていただければいいであろう。ある意味でアドマイヤグルーヴであったともいえる。しかし、最大の相違点は2着どまりで勝てなかったことであるが、これは負担重量での連対なしが大きく影響したのではないだろうか。(根本的に58K未経験もあるだろう) 勝ったイングランディーレだが、騎乗論から言えば、横山典がうまく乗った、有力馬の他の3人がヘタな手をうったということしか出てこないし、深い京都の芝(14〜18cm)が追い込みには不利だったなどというのも出るだろうが、そんなことは京都を知った3人には通用しないのではないか。 ちなみに、番組論から振り返ると、同枠の前年2着馬サンライズジェガーとともにOPクラス以上での58K賞金加算歴を共有していた。
その他の馬は、前走の阪神大賞典2着のザッツザプレンティのみ。58K歴を重視すれば、この3頭を狙い打つ戦略がとれたのだが、いかんせん昨年(◎ツルマルボーイ、○トーホウシデンで撃沈)のことが頭から離れなかったため、この枠を狙えなかったこともある。 前年1着馬ヒシミラクルが不在の以上、2着馬サンライズジェガーに馬単期の連対枠をすべて任せるという考えがあってもよかったかもしれない。 とはいえ、イングランディーレは1年以上前の「中山」ダイヤモンドSの1着馬、かつ祝日の交流重賞白山大賞典勝ちということにこだわってしまい、買えなかった(手がでなかった)ことも事実。 4歳馬にこだわりすぎたのかもしれない。 ただ、TR勝ち馬が全滅するとは思っていなかった。 |