●日本中央競馬会創立50周年記念 第45回宝塚記念(G1)●
6月27日阪神11R 芝2200m、国際、定量、指定
6月26日更新
変更点 50周年記念競走
◎ |
13 ツルマルボーイ |
58 安藤 |
○ |
15 タップダンスシチー |
58 佐藤哲 |
▲ |
05 ザッツザプレンティ |
58 デムーロ |
△ |
08 リンカーン |
58 武豊 |
【 考察 】
夏季番組に入り、クラス替えの実施も行われ、新しい時代の幕開けとなった。
まずは、いわゆる「非3連単最終戦」となっている、今年行われた古馬G1を振り返ってみたい。
レース名 |
変更点、賞金加算歴、特記事項など |
フェブラリーS |
中山ダ1800→東京ダ1600、出走取消あり |
1着 アドマイヤドン |
前年出走 |
JBCクラシック、JCダート2着
同枠公営馬 |
2着 サイレントディール |
4歳馬 |
武蔵野S
同枠公営4歳馬 |
高松宮記念 |
|
1着 サニングデール |
前年2着 |
阪急杯
同枠4歳馬 |
2着 デュランダル |
|
スプリンターズS、マイルCS
同枠4歳馬 |
天皇賞春 |
|
1着 イングランディーレ |
前年出走 |
白山大賞典、ダイオライト記念2着
同枠前年2着馬 |
2着 ゼンノロブロイ |
4歳馬 |
神戸新聞杯、日経賞2着
同枠全4歳馬 |
安田記念 |
外国馬、3歳馬出走あり |
1着 ツルマルボーイ |
|
宝塚記念2着、天皇賞秋2着
同枠前年出走馬 |
2着 テレグノシス |
前年出走 |
京王杯SC2着
同枠3歳馬 |
こうしてみると、やはり「非3連単」の時代では、ここで初重賞!などという馬はやはり存在しない。(2着歴しかないテレグノシスも過去のG1馬であるが、今回の15頭はすべて重賞勝ちあり)
さらには、前年出走歴をもつ馬と最下級生が全戦で連対枠にいることもわかる。
今回の出走馬15頭では以下のとおりにわけられる。
1. 前年出走馬
06サイレントディール、07ダイタクバートラム、13ツルマルボーイ(前年2着)、15タップダンスシチー(前年3着)
2. 4歳馬
03ゼンノロブロイ、05ザッツザプレンティ、06サイレントディール、08リンカーン、09チャクラ、11スティルインラブ
今年の流れとしては、前年出走馬を今年起用して、G1の連対枠入りする馬を限りなく減らし、その後は排除することで、新馬券の3連単発売に向かっているのではないだろうか。
一方の後者であるが、今回は4年ぶりに3歳馬が出走しない点が気にかかるので、一概に4歳馬で勝負になるかと言われると難しいといわざるを得ないだろう。
また、宝塚記念の負担重量(3歳53K、4歳上58K、牝2K減)が、安田記念(3歳54K、4歳上58K、牝2K減)とともに、天皇賞と同じ競馬会の聖域ともいわれる58Kであるが、これは3歳馬が出走できることの対しての配慮とみたい。
そうでなければ、秋のG1は天皇賞以外の古馬はすべて57Kでの出走となっており、マイルCSやJC、有馬記念を定量58Kで実施しない現行規定の意味を説明できなくなる。
となれば、今回の負担重量となる58Kの実績をもった馬を大切にしたい。
参考 夏季移行後宝塚記念の58K加算歴
平成14年 |
夏季番組移行 |
1着 ダンツフレーム |
安田記念2着 |
2着 ツルマルボーイ |
前1年58K不出走 |
平成15年 |
第44回、枠連ゾロ目 |
1着 ヒシミラクル |
天皇賞春 |
2着 ツルマルボーイ |
宝塚記念2着、金鯱賞2着、京都大賞典2着 |
平成16年 |
JRA50周年記念競走 |
01 シルクフェイマス |
1000万特別 |
03 ゼンノロブロイ |
天皇賞春2着 |
04 ローエングリン |
ムーランドロンシャン賞(仏G1)2着、マイラーズC2着 |
05 ザッツザプレンティ |
阪神大賞典2着 |
13 ツルマルボーイ |
安田記念、宝塚記念2着 |
15 タップダンスシチー |
京都大賞典 |
この中では、やはり58Kで勝ち上がった前年2着馬ツルマルボーイを上位評価せざるを得ないだろうが、同枠の8歳セン馬ホットシークレットがG1連対枠入りできるかどうかが解釈できないため、馬券は軸流しではなく、定番(?)のボックスとする。
相手筆頭としては、ツルマルと同じく同枠馬は不安であるが、今回の宝塚記念が「50周年記念」のサブタイトルを抱えている以上、前走で同じ「50周年記念」金鯱賞をレコードのおまけまでつけて勝ち上がったタップダンスシチー、国際戦加算歴を持つ3枠の2頭からは、唯一の「馬齢重量、非3連単」の菊花賞を勝ったザッツザプレンティを取り上げたい。あとは、4年ぶりに最下級生となった4歳馬が同居した5枠では指定戦加算歴のないチャクラよりも、人気にはなるだろうがリンカーンをあげる。
最後に、無印とした馬について一部理由をあげたい。
人気の一角となるであろうが、毎度無印を続けるシルクフェイマスは、屋根は嫌いだがそれだけで無印としたのではなく、今回は「指定」戦での賞金加算歴を持っていないことを嫌ったためである。
あと、前走時は◎を打ったゼンノロブロイについて、馬そのものへの印は迷ったが、最終的にはリンカーン、チャクラの5枠両馬との比較になった。リンカーンの菊花賞、有馬記念両G1での2着歴を今回は評価したい点と、ゼンノの前回は同枠配置馬が4歳馬であったことから狙ったものであり、今回は同年代ではなく同厩舎のトレジャー(6歳)が同枠のため見送らせてもらった。
【 買い目 】 馬連4頭ボックス 計6点
【 結果 】
1着 ○ 15タップダンスシチー 2着 -- 01シルクフェイマス 3着 △ 08リンカーン
( ◎ 13ツルマルボーイ 6着 )
【 再考 】
印をつけた馬が1.3.5.6着とそうひどい結果ではないが、負けは負け。
結論からいえば、「50周年記念競走」でまとめてきたか……といってしまえば、それまでともいえるタップダンスシチーの快勝であった。
同枠馬ダービーレグノの最終加算が今年、宝塚記念と同じく「50周年記念競走」のサブタイトルがつく昨年の新潟記念であったことも一絡みあったのかもしれない。
最終的には◎を今回はつけたツルマルボーイであったが、同枠馬ホットシークレットに直前一年間加算歴がなかったことが影響を及ぼしたのであろう。
無印とした根拠をあげた2頭のうちの1頭に走られては言い訳もできない。
2着馬シルクフェイマスについてだが、昨年夏番組の1000万特別HTB賞での58K加算歴がものをいったのか、それともダンツジャッジの回避により、唯一の5000万毎1K増のG2賞金別定戦、京都記念勝ちがここでスパイスをきかせたのかは、今の時点ではなんともいえない。
ゼンノロブロイの負け(4着)については、本文に記載したとおりであり、勝ちきれない弱みがここで出たのかもしれない。 |