●第9回 NHKマイルカップ(G1)●
     5月9日東京11R 芝1600m、3歳、混合、馬齢、指定

     5月7日更新
     変更点 なし
06 メイショウボーラー 57 福永 13 キングカメハメハ 57 安藤
05 シーキングザダイヤ 57 武豊 10 ビッグファルコン 57 吉田豊
01 コスモサンビーム 57 四位 -- --

【 考察 】
 98年のエルコンドルパサー以来、NZTを1番人気で勝った馬(シーキングザダイヤ)がここに出走する。
 NZTを1番人気で勝った馬はNHKマイルCで(2.0.0.1)。勝ったのはシーキングザパールとエルコンドルパサーという海外でも活躍した馬であるが、NHKマイルCではシーキングザパールが枠連ゾロ目決着、エルコンドルパサーは以前にダート変更された共同通信杯での加算歴を持っていた。
 今年に関しては、NZTは22回の揃い目開催、さらにはそのレースを勝ったシーキングザダイヤは2走前のアーリントンCも勝ってはいるが、そのレースも取消戦。そうなると、NZT2着でここに出走するナイストップボーイも初勝利は公営笠松での交流競走、500万を勝ったときは平場の3K減と正規馬齢重量で勝ったことがないという珍妙なキャリアである。
  馬名 マイルC出走有無 加算歴
1着 シーキングザダイヤ 出走 アーリントン1着など
同枠 ビッグファルコン 出走 クリスタルC2着など
2着 ナイストップボーイ 出走 500万下(▲)、交流未勝利
同枠 ヨイチサウス 不出走 500万下、未勝利

 今回はこの扱いをどうするかですべて決まってしまうだろう。

 さらに結果としてのデータの羅列を。NZTの勝ち馬か、1800m以上の重賞連対馬が連対しているのも、このレースの大きな傾向である。
平成10年
スギノキューティー フラワーC1着、NZT2着 ×
エルコンドルパサー NZT1着 1着
平成11年
エイシンキャメロン きさらぎ賞1着 ×
レッドチリペッパー フラワーC2着 1着同枠
ザカリヤ NZT1着 2着
サヤカ フラワーC 2着同枠
マチカネキンノホシ Rたんぱ3歳S2着 ×
平成12年
イーグルカフェ 共同通信杯1着、京成杯2着 1着
マルターズスパーブ フラワーC1着 ×
平成13年
クロフネ 毎日杯1着 1着
キタサンチャンネル NZT1着 2着同枠
平成14年
テレグノシス スプリングS2着 1着
アグネスソニック きさらぎ賞2着 2着
タニノギムレット スプリングS1着 3着
タイキリオン NZT1着 ×
メジロマイヤー きさらぎ賞1着 ×
平成15年
エイシンツルギザン NZT1着 2着
タイガーモーション 東京スポ2歳S2着 ×
ユートピア 毎日杯2着 ×
平成16年
シーキングザダイヤ NZT1着 ?→7着(3着同枠)
メイショウボーラー 弥生賞2着 ?→3着
アポインテッドデイ 共同通信杯2着 ?→10着
キングカメハメハ 毎日杯1着 ?→13着(1着同枠)

 枠が出るまでは、この4頭が分散してくれることを願っていたが、全くの逆。分散どころか、3枠に上記の2頭が同居してしまった。次年より3連単が発売されることもあり、最終戦絡みの成績を持つこの枠を無視することはできないだろう(メイショウボーラーは「牡・セン」最終戦の朝日杯2着馬)。
 おまけに今年の3歳G1が前走3着枠が来ている。本来ならばNHKマイルCではTRのNZT3着馬ナムラビッグタイムがターゲットのはずだが、ここを回避。残った馬3着同枠馬のエイシンマルカムにはキングカメハメハが同枠配置された。他には皐月賞3着馬としてのメイショウボーラーがあげられる。

 こういった枠の配置を見ると、残念ながら大荒れは期待できないとみて手堅い予想になるが、結論を出したい。
 重賞実績馬とNZT1着馬が同居した3枠から、例年来ている秋番組連続連対実績を持つメイショウボーラーを上位としたい。相手筆頭にはエイシンマルカムの同枠馬であり、秋番組連続加算歴を持ち、枠連戦の毎日杯勝ちまで持つキングカメハメハ、3番手にはメイショウと同枠のシーキングザダイヤをあげる。
 
 その他の馬としては、55K連続加算歴をもった馬が同枠配置された5枠から別定戦勝ち歴がないことは同枠の55K加算歴を持つタイキバカラよりも、マイル連対歴のあるビッグファルコンをあげ、あとは朝日杯勝ちのコスモサンビームをあげたい。

 馬券的には◎からの馬単をメインとして押さえに枠連としたい。

【 買い目 】 枠連3-1.3.5.7、馬単6-1.5.13.10 の計8点。


【 結果 】
1着 ○ 13キングカメハメハ 2着 △ 01コスモサンビーム 3着 ◎ 06メイショウボーラー
( 参考 3連複1580円 )

【 再考 】 5月11日更新
 見事なまでの軸3着。枠を見て、大荒れは予想できないと書いたが、あっていたのはここまで。
 メイショウボーラーの皐月賞3着歴よりも、1着同枠馬となったエイシンマルカムのNZT3着同枠歴をもっと素直に評価すべきでしたね。(予想ではメイショウボーラーと組んで、結構露骨な前走3着枠セットをやると思っていたので・・・・・・)
 キングカメハメハの前走、非馬連戦毎日杯勝ちがここで効いたというよりも、前走3着同枠のエイシンマルカムと組んで、そして勝ったというほうが私には影響が大きいなと思ってます。
 こうなれば、コスモサンビームの2歳戦実績が評価されてもなんらおかしくはありません。
 (メイショウボーラー絡みで記載しましたが、最終戦朝日FS勝ちの評価のこと)

 その結果、今年の3歳G1は前走トライアル3着枠の馬が入った枠が連対枠の1つを構成するという結果になっているが、同じように最終戦であり、厳密な定義でいえば変更をかけている3連単発売前の残り2戦(優駿牝馬、東京優駿)でも同じようなことがおきるのではないだろうか。
 (ともに昨年は改装に伴い、2回東京施行だが、今年は3回東京施行)

 現に最終登録馬が発表された優駿牝馬では、トライアルのG2フローラSの3着枠2頭が排除され、桜花賞組からは3着現物のヤマニンシュクルのみ。
 これをどう評価するかは、枠順発表まで持ち越したいが、ヤマニンシュクルは同枠馬までと見ている。(同枠に断然の1番人気であろうダンスインザムードが入ったら、ダンスの2冠達成でしょう)
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