●JRA創立50周年記念 第65回 菊花賞●
     10月24日京都11R 芝3000m、3歳、牡牝、馬齢、指定

     10月21日更新
     変更点 50周年記念、3連単発売
10 ハーツクライ 57 武豊 09 トゥルーリーズン 57 四位
08 ケイアイガード 57 松永 01 オペラシチー 57 佐藤哲
05 ホオキパウェーブ 57 横山典 15 コスモバルク 57五十嵐冬

【 考察 】
 まずは、今年のクラシックを振り返りたい。
桜花賞(外国産馬一部開放) 前走(青字:非トライアル)  
1着 ダンスインザムード フラワーC 1着(祝日) 優先権なし
2着 アズマサンダース チューリップ賞 2着(11回、混合化) 優先権あり
3着 ヤマニンシュクル チューリップ賞 3着(11回、混合化) 優先権あり
TR    
チューリップ賞(11回、混合化) フィリーズレビュー(混合化) アネモネS
1着 スイープトウショウ → 着外 1着 ムーヴオブサンデー → 着外 1着 レディインブラック → 1着同枠
2着 アズマサンダース → 2着 2着 マルターズヒート → 不出走 2着 ギミーシェルター → 着外
3着 ヤマニンシュクル → 3着 3着 フィーユドゥレーヴ → 2着同枠  
皐月賞 前走(青字:非トライアル)  
1着 ダイワメジャー  スプリングS 3着(6R⇔7R) 優先権あり
2着 コスモバルク 弥生賞 1着 優先権あり
3着 メイショウボーラー 弥生賞 2着 優先権あり
TR    
弥生賞 若葉S(祝日) スプリングS(6R⇔7R)
1着 コスモバルク → 2着 1着 ハーツクライ → 2着同枠 1着 ブラックタイド → 3着同枠
2着 メイショウボーラー → 3着 2着 スズカマンボ → 2着同枠 2着 キョウワスプレンダ → 着外
3着 メテオバースト → 1着同枠    3着 ダイワメジャー → 1着
優駿牝馬(65回) 前走(青字:非トライアル)  
1着 ダイワエルシエーロ 桜花賞 7着(外国産馬一部開放) 優先権なし
2着 スイープトウショウ 桜花賞 5着(外国産馬一部開放) 優先権なし
3着 ヤマニンアラバスタ 桜花賞 9着(外国産馬一部開放) 優先権なし
TR    
桜花賞 フローラS スイートピーS
1着 ダンスインザムード → 3着同枠 1着 メイショウオスカル → 着外 1着 ウイングレット → 着外
2着 アズマサンダース → 着外 2着 グローリアスデイズ → 着外 2着 ギミーシェルター → 着外
3着 ヤマニンシュクル → 着外 3着 ムーンフェイズ → 不出走  
4着 ムーヴオブサンデー → 不出走    
東京優駿 前走(青字:非トライアル)  
1着 キングカメハメハ NHKマイルC 1着 優先権なし
2着 ハーツクライ 京都新聞杯 1着 優先権なし
3着 ハイアーゲーム 青葉賞 1着(11回) 優先権あり
TR    
皐月賞 青葉賞(11回) プリンシパルS(外枠発走)
1着 ダイワメジャー → 着外 1着 ハイアーゲーム → 3着 1着 ピサノクウカイ → 3着同枠
2着 コスモバルク → 着外 2着 ホオキパウェーブ → 3着同枠 2着 ヴンダー → 着外
3着 メイショウボーラー → 不出走 (3着 シェルゲーム(外国産権利なし))  
4着 コスモサンビーム → 着外    
菊花賞(65回、3連単発売、50周年記念) 前走(青字:非トライアル)  
1着 ?    
2着 ?    
3着 ?    
TR    
セントライト記念
(9R⇔10R入替施行、50周年記念)
神戸新聞杯(8頭)  
1着 コスモバルク  1着 キングカメハメハ → 不出走  
2着 ホオキパウェーブ  2着 ケイアイガード  
(3着トゥルーリーズン(外国産権利なし)) 3着 ハーツクライ  

 「混合」の冠の入るNHKマイルCの1着馬キングカメハメハ、さらには先週の秋華賞の1着馬スイープトウショウを含めて、TR・本番の設計変更の有無を問わず、今年の3歳G1ではトライアル1着馬の入った枠が勝った事はない。(京都新聞杯はカク地馬へのTRであるが、サブタイトルがない以上、JRA在籍馬へのTRではないと受け取っている。)

 その流れを受け継ぐのならば、キングカメハメハの不出走は妥当な話(?)で、さらにはTRセントライト記念勝ち馬のコスモバルクも厳しいといったところであろう。

 ちなみに、3連単が発売されたG1が2レース終わったが、50周年記念のサブタイトルが付いたスプリンターズSはTR1着馬と前年1着馬を起用し、前走3着馬をはずしたが、逆に秋華賞では優先権を獲得した馬を全馬出走させ、前走3着馬の枠でレースをまとめ、TR1着枠を排除した。
スプリンターズS(50周年記念、3連単発売) 前走(青字:非トライアル)  
1着 カルストンライトオ アイビスSD 1着(非3連単発売)  
2着 デュランダル 高松宮記念 2着(非3連単発売)  
3着 ケープオブグッドホープ(外国馬) ジュライC(英)4着(海外)  
TR    
アイビスSD(非3連単)
セントウルS(7R⇔8R、別定規定変更)  
1着 カルストンライトオ → 1着 1着 ゴールデンキャスト → 着外  
2着 タカオルビー → 不出走 2着 キーンランドスワン → 着外  

秋華賞(3連単発売) 前走(青字:非トライアル)  
1着 スイープトウショウ ローズS 3着
(22回、日程変更、3連単発売、枠万券)
優先権あり
2着 ヤマニンシュクル クイーンS 3着(9R施行、3連単発売) 優先権なし
3着 ウイングレット クイーンS 8着(9R施行、3連単発売) 優先権なし
TR    
紫苑S (降着戦) ローズS(22回、日程変更、枠連万馬券)  
1着 インゴット → 着外 1着 レクレドール → 着外   
2着 フェミニンガール → 着外 2着 グローリアスデイズ → 3着同枠  
  3着 スイープトウショウ → 1着  

 正直なところ、サンプリングを取るにはもう1レースくらいほしいのだが、このレースでは6頭中4頭の優先権保持馬がおり、そのうち、3着馬2頭が同枠配置されたのだが、今回の枠配置は皐月賞の1着枠に似ていることが気にかかる。

 また、サブタイトルがつかない点で今週との違いはあるが、先週の秋華賞では前走3着馬が連対していることから見ると、今回は5枠を外すことが難しいとみたい。

 あと、今年の牡馬クラシックは前走G2勝ち馬が2着に入っている。今年の該当馬はコスモバルク(セントライト記念1着)が該当する。

 とはいえ、優先権を得た全馬がそのまま出走した皐月賞だけが優先権ありの馬の枠で3着までにまとめられている、。あとのクラシックでは牡牝問わず、優先権を取ったにもかかわらず出走しない馬がおり、そういったレースでは優先権を取った馬が勝てない結果となっている。
 さらには、菊花賞の歴史を見ると、5年連続で変更されていて、すべてがTR勝ち馬を排除した形となっている。

年 勝ち馬 優先権 春G1 変更点 その他
00年 1着馬 エアシャカール(枠連ゾロ目) 神戸新聞杯3着 皐月賞1着 日程変更、ワイド発売
01年 1着馬 マンハッタンカフェ セント4着 権利なし 未出走 外国産一部開放 対古馬加算あり
02年 1着馬 ヒシミラクル 神戸6着 権利なし 未出走 馬単・3連複発売 対古馬加算あり
03年 1着馬 ザッツザプレンティ 神戸5着 権利なし ダービー3着 馬齢重量に変更 古馬対戦歴なし
04年 1着馬 ? 3連単発売

 ※ 古馬対戦歴はあるが、海外G1のみ(英G1キングジョージ5着)

 となれば、セントライト記念を逃げ切ったコスモバルクの菊花賞勝ちの可能性は残念ながら薄いとみて、5枠を重視した馬券を組まざるを得ないのではないだろうか。
 
 そこで結論であるが、先に長々と脈絡なく述べた項目から3着枠を重視してTR3着馬の同居した5枠から選びたいのだが、今回は秋華賞1着馬スイープトウショウと直近2走(春G1で2着→秋トライアル3着)の成績が酷似しているハーツクライに◎をつけたい。

 相手筆頭は同枠馬のトゥルーリーズンを大抜擢する。同馬の1000万下加算歴なしという実績はがどう出るかが気になるが、外国産馬ということで優先権が付与されなかったことと、3着馬を5枠にまとめたことの意味が何かに着目したい。

 その後だが、春のG1、トライアルに出走しなかった馬から、芝1000万下を勝ち上がったオペラシチー、ケイアイガードを3番手候補とし、同枠馬も1000万下を勝ちあがったケイアイを上位とする。それ以降はこのレースが「50周年」のサブタイトルが付与されている以上、旧制度(春の戦歴)でまとめてしまうという可能性もあるので、春の重賞連対歴(馬齢、定量戦)があり、かつ秋G1トライアル出走馬を重視したい。

【 買い目 】 馬連1、8、9、10ボックスと枠連5→3、7の計8点


【 結果 】
1着 -- 18デルタブルース 2着 △ 05ホオキパウエーブ 3着 △ 01オペラシチー
( ◎ 10ハーツクライ 7着、○ 09トゥルーリーズン 17着 )

【 再考 】
 3着馬に拘って予想をしたが、逆に危惧していた結果となった。やはり先週の秋華賞で起用した前走3着枠をはずす手段。これを使われた時点で、どれだけ長い予想を丁寧に(?)書いてもすべてが逆の結果となる。

 勝った8枠はすべて優先権なしで、かつ春のG1にも出走歴なし。新馬券戦でよくある旧制度を全否定する形をここで起用した。
 1着馬デルタブルースは前走古馬混合の1000万特別勝ち。ここまでは下表のように、ヒシミラクル、マンハッタンカフェと同じだが、トライアル未出走という戦歴を嫌って今回は無印とした。これに関しては、おそらく同枠馬モエレエルコンドルがそれを補充したのだろうか。また、さらなる同枠馬ブラックコンドルは積雪によりダート変更された「混合」最終の中京2歳S勝ち馬。こういった馬の枠が来るという意味合いだったのだろうか。あと、これを見ると、14着に終わったエーピースピリットは前走の利根川特別がダート戦なので、除外すると、該当馬が連対枠を占めていることがわかる。

参考1 ワイド発売以降、クラシック未出走の菊花賞馬(01年、02年は連対枠のみ)
年度 変更点 馬名 トライアル 古馬混合1000万下出走歴
01年 外国産一部開放 1着 マンハッタンカフェ セントライト4着 阿寒湖特別1着(重量変更)
02年 馬単・3連複発売  1着 ヒシミラクル 神戸新聞杯6着 野分特別1着(8頭)
1着同枠 ナムラサンクス 神戸新聞杯3着 西部日刊スポーツ杯1着(発走遅延)
2着同枠 ダンツシェイク (不出走) みなみ北海道特別1着
04年 3連単発売 1着 デルタブルース (不出走) 九十九里特別1着(10R設計→9R施行)
2着同枠 シルクディレクター (不出走) シンボリルドルフM1着(50周年記念)
14着 エーピースピリット (不出走) 利根川特別1着(特指化、ハンデ→別定など)

参考2 本年 菊花賞1着枠
馬番 馬名 初勝利 直前加算歴
16 ブラックコンドル 札幌1500m未勝利 中京2歳S1着(芝1800設計→ダート1700m施行)
17 モエレエルコンドル 新潟1800m未勝利 富里特別1着(日程変更)
18 デルタブルース 福島2000m未勝利 九十九里特別1着(10R→9R)

 また、データがそれなりに私の手元に残っている2000年からは新馬勝ちの馬どうしで決まったことはなく、さらに2000m以上の未勝利戦を勝った馬が連対していることになった。
着順、馬名 初勝利
00年  1着 エアシャカール 京都1600未勝利
2着 トーホウシデン 中山2000新馬
01年 1着 マンハッタンカフェ 東京1800新馬(2戦目)
2着 マイネルデスポット 阪神2200未勝利
02年 1着 ヒシミラクル 中京2000未勝利
2着 ファストタテヤマ

札幌1200新馬(3戦目)

03年 1着 ザッツザプレンティ 京都2000新馬
2着 リンカーン 阪神2000未勝利
04年 1着 デルタブルース 福島2000未勝利
2着 ホオキパウエーブ 札幌1800新馬

 一方の2着馬ホオキパウエーブであるが、唯一のキャラクターである重賞2着までの馬であり、かつ同枠馬のシルクディレクターがこれと同じ50周年記念メモリアルである「シンボリルドルフメモリアル」を前走で勝っている。

参考3 本年 菊花賞2着枠
馬番 馬名 前走 備考
05 ホオキパウエーブ セントライト記念2着 3連単発売、50周年記念
06 シルクディレクター シンボリルドルフメモリアル(1000万)1着 50周年記念

 グレード戦導入緒戦の菊花賞を勝ったシンボリルドルフの名を冠したメモリアルを勝った馬と、同じく3冠馬のセントライトの名を冠したセントライト記念2着馬でクラシック最終の菊花賞2着枠を構成するとは、うまくできているものでもある。
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