●JRA創立50周年記念 第65回 菊花賞● 10月24日京都11R 芝3000m、3歳、牡牝、馬齢、指定 10月21日更新 変更点 50周年記念、3連単発売
【 考察 】 まずは、今年のクラシックを振り返りたい。
「混合」の冠の入るNHKマイルCの1着馬キングカメハメハ、さらには先週の秋華賞の1着馬スイープトウショウを含めて、TR・本番の設計変更の有無を問わず、今年の3歳G1ではトライアル1着馬の入った枠が勝った事はない。(京都新聞杯はカク地馬へのTRであるが、サブタイトルがない以上、JRA在籍馬へのTRではないと受け取っている。) その流れを受け継ぐのならば、キングカメハメハの不出走は妥当な話(?)で、さらにはTRセントライト記念勝ち馬のコスモバルクも厳しいといったところであろう。 ちなみに、3連単が発売されたG1が2レース終わったが、50周年記念のサブタイトルが付いたスプリンターズSはTR1着馬と前年1着馬を起用し、前走3着馬をはずしたが、逆に秋華賞では優先権を獲得した馬を全馬出走させ、前走3着馬の枠でレースをまとめ、TR1着枠を排除した。
正直なところ、サンプリングを取るにはもう1レースくらいほしいのだが、このレースでは6頭中4頭の優先権保持馬がおり、そのうち、3着馬2頭が同枠配置されたのだが、今回の枠配置は皐月賞の1着枠に似ていることが気にかかる。 また、サブタイトルがつかない点で今週との違いはあるが、先週の秋華賞では前走3着馬が連対していることから見ると、今回は5枠を外すことが難しいとみたい。 あと、今年の牡馬クラシックは前走G2勝ち馬が2着に入っている。今年の該当馬はコスモバルク(セントライト記念1着)が該当する。 とはいえ、優先権を得た全馬がそのまま出走した皐月賞だけが優先権ありの馬の枠で3着までにまとめられている、。あとのクラシックでは牡牝問わず、優先権を取ったにもかかわらず出走しない馬がおり、そういったレースでは優先権を取った馬が勝てない結果となっている。 さらには、菊花賞の歴史を見ると、5年連続で変更されていて、すべてがTR勝ち馬を排除した形となっている。
※ 古馬対戦歴はあるが、海外G1のみ(英G1キングジョージ5着) となれば、セントライト記念を逃げ切ったコスモバルクの菊花賞勝ちの可能性は残念ながら薄いとみて、5枠を重視した馬券を組まざるを得ないのではないだろうか。 そこで結論であるが、先に長々と脈絡なく述べた項目から3着枠を重視してTR3着馬の同居した5枠から選びたいのだが、今回は秋華賞1着馬スイープトウショウと直近2走(春G1で2着→秋トライアル3着)の成績が酷似しているハーツクライに◎をつけたい。 相手筆頭は同枠馬のトゥルーリーズンを大抜擢する。同馬の1000万下加算歴なしという実績はがどう出るかが気になるが、外国産馬ということで優先権が付与されなかったことと、3着馬を5枠にまとめたことの意味が何かに着目したい。 その後だが、春のG1、トライアルに出走しなかった馬から、芝1000万下を勝ち上がったオペラシチー、ケイアイガードを3番手候補とし、同枠馬も1000万下を勝ちあがったケイアイを上位とする。それ以降はこのレースが「50周年」のサブタイトルが付与されている以上、旧制度(春の戦歴)でまとめてしまうという可能性もあるので、春の重賞連対歴(馬齢、定量戦)があり、かつ秋G1トライアル出走馬を重視したい。 【 買い目 】 馬連1、8、9、10ボックスと枠連5→3、7の計8点 【 結果 】 1着 -- 18デルタブルース 2着 △ 05ホオキパウエーブ 3着 △ 01オペラシチー ( ◎ 10ハーツクライ 7着、○ 09トゥルーリーズン 17着 ) 【 再考 】 3着馬に拘って予想をしたが、逆に危惧していた結果となった。やはり先週の秋華賞で起用した前走3着枠をはずす手段。これを使われた時点で、どれだけ長い予想を丁寧に(?)書いてもすべてが逆の結果となる。 勝った8枠はすべて優先権なしで、かつ春のG1にも出走歴なし。新馬券戦でよくある旧制度を全否定する形をここで起用した。 1着馬デルタブルースは前走古馬混合の1000万特別勝ち。ここまでは下表のように、ヒシミラクル、マンハッタンカフェと同じだが、トライアル未出走という戦歴を嫌って今回は無印とした。これに関しては、おそらく同枠馬モエレエルコンドルがそれを補充したのだろうか。また、さらなる同枠馬ブラックコンドルは積雪によりダート変更された「混合」最終の中京2歳S勝ち馬。こういった馬の枠が来るという意味合いだったのだろうか。あと、これを見ると、14着に終わったエーピースピリットは前走の利根川特別がダート戦なので、除外すると、該当馬が連対枠を占めていることがわかる。 参考1 ワイド発売以降、クラシック未出走の菊花賞馬(01年、02年は連対枠のみ)
参考2 本年 菊花賞1着枠
また、データがそれなりに私の手元に残っている2000年からは新馬勝ちの馬どうしで決まったことはなく、さらに2000m以上の未勝利戦を勝った馬が連対していることになった。
一方の2着馬ホオキパウエーブであるが、唯一のキャラクターである重賞2着までの馬であり、かつ同枠馬のシルクディレクターがこれと同じ50周年記念メモリアルである「シンボリルドルフメモリアル」を前走で勝っている。 参考3 本年 菊花賞2着枠
グレード戦導入緒戦の菊花賞を勝ったシンボリルドルフの名を冠したメモリアルを勝った馬と、同じく3冠馬のセントライトの名を冠したセントライト記念2着馬でクラシック最終の菊花賞2着枠を構成するとは、うまくできているものでもある。 |