●第5回 ジャパンカップダート(国際招待)(国際G1)● 
    11月28日東京10R ダート2100m、国際、定量、指定

    11月27日更新
    変更点 7日11R→8日10R、3連単発売(次年7日目施行)
16 ローエングリン 57 横山典 10 アドマイヤドン 57 安藤
11 トータルインパクト 57 スミス 13 トップオブワールド 55 四位
14 タイムパラドックス 57 武豊   --  

【 過去3年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
2回 01年 5東7ダ21、国、定、指     クロフネ
3回 02年 47ダ18、国、定、指 馬単・3連複発売、代替中山ダ18 9R⇔10R イーグルカフェ
4回 03年 47ダ21、国、定、指 東京ダ21戻り 枠連ゾロ目 フリートストリートダンサー(米)
5回 04年 5東8ダ21、国、定、指 3連単発売、7日11R→8日10R    

【 考察 】
 今年はJRA創立50周年の記念事業として8日目10Rに移行して行われるが、この施行スタイルが1回限りであることも既に発表されている(来年は7日目施行)。

 となれば、ある意味で来年に持ち越すことのできない経歴の馬を探せということを意味しているのであろうが、解釈の切り口を間違えていたら当然の如く、あさっての方向へ突撃していることが白日の下に晒されることになる。

 今回は「1回限り」という見方で考えてみたいが、これは「中山ダート1800」で行われた2年前のこのレースがサンプルとなるのではなかろうか。

 2年前のJCダートは、今年も出走しているイーグルカフェがデットーリの腕により勝ったといわれている。
 そのイーグルの戦歴は、賞金加算歴が前年は記念競走で施行された七夕賞勝ちのみで2着歴はなく、前走はフランスの芝レース(G2のドラール賞3着(芝1950m))に出走していた。

 今年の出走馬で前走が芝レースの馬は、06イーグルカフェ(富士S13着)、07オミクロン(ローマ賞(伊G1)8着)、16ローエングリン(天皇賞秋5着)と3頭いるが、この中では出走馬中ただ1頭の「50周年」競走経験馬でもあり、過去1年ダート戦未出走の16ローエングリンの異質の経歴に注目したい。

 一方で、今後踏襲できない経歴を持った馬に対して「最後の奉公」を求める可能性も否定できない。

 たとえば、アドマイヤドンが勝った今年の帝王賞、JBCクラシックの大井2戦はともに出走取消があり、さらに来年のJBCは土古での実施が確定している。また、JRAでの最終加算となっている今年のフェブラリーSは非3連単最終戦であり、かつ重量規定を変更している。

 ほかにも、タイムパラドックスは11回平安Sの勝ち馬(2着クーリンガー)であり、来年から国際化されるアンタレスSの勝ち馬にもなっている。トップオブワールドのJRA最終加算のユニコーンSは当日の9Rと10Rを入れ替えている。ローエングリンの直前加算は、55回開催で当日の8Rから10Rの施行順序を変更した毎日王冠での2着歴である。これら5頭しかJRAで過去1年間に重賞で賞金を加算した馬は出走していない。

 解釈によってはいかようにも取れるレースでもあるが、今回は前日オッズでは2番人気となっている16ローエングリンから入りたい。
 2年前のイーグルカフェと同じ芝レースからの転戦、50周年出走歴を持つ唯一の馬という点が、ゴールデンジュビリーデーに与える影響が必ずあると見ているためだ。

 相手筆頭には人気だがアドマイヤドンをあげざるを得ないだろう。この馬の取消戦や最終戦ばかりの勝ちクラと、同枠馬ではじめての重賞出走となるハードクリスタルと組んだ点が理由としてあげられる。そのほかでは3頭中2頭の外国馬を集めた6枠からG1馬トータルインパクトに▲。やはりこういった年には外国馬に着目せざるを得ない。そのほかでは今年の重賞連対馬で同枠化した7枠2頭をあげたい。

【 買い目 】 馬連 16-10.11.13.14 と 10-11 の計5点


【 結果 】
1着 △ 14タイムパラドックス 2着 ○ 10アドマイヤドン 3着 -- 04ジンクライシス
( ◎ 16ローエングリン 13着 )

【 再考 】
 印を入れた5頭のうち、4頭で1着・2着・4着・5着。しかし外れた1頭が◎ローエングリンであった。
 結局のところ、大外から果敢に逃げたローエングリンは直線で馬群に沈み、第2のイーグルカフェにはなれなかったのだが、結果を見るといわゆるタテ目であり、この予想が全くの明後日の方向なのか、それともただ単なる買い目の引き違えだったのかはあまりに中途半端でなんともいえない。

 とはいえ、はずしたんだから間違っていたということでしょう。

 ローエンが丸一年ほとんど何もしていないホーマンベルウィンと組んだ時点で馬券からは見送るべきだったかもしれなかったが、それはあくまでも結果論。ゴールデンジュビリーデーに唯一の50周年出走馬と組ませたことが頭から全く離れなかったし、この期に及んでダート転換が意図していたものはなんだったのかということも気になったため、今回は狙ってみた。

 結果的には白山大賞典を直前加算歴とするタイムパラドックスが勝ち、2着に一本被りの人気馬ドンだったが、1着枠は過去1年間に唯一JRAのダート重賞で賞金を加算させた枠であり、さらには11回平安S勝ちや21回東海S勝ちのタイムと枠連5-5のユニコーンS勝ちのトップオブワールドで組ませていた枠であった。

 この枠配置が効いたということなのだろう。
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