●第64回 優駿牝馬(G1)● 5月25日東京11R 芝2400m 3歳、牝、定量
     5月21日更新
     変更点 外国産馬一部出走可、新馬券発売 
02 アドマイヤグルーヴ 55 武豊 05 センターアンジェロ 55 石崎隆
15 メモリーキアヌ 55 角田  

 買い目 枠連、馬連、ワイド、3連複ボックス 計10点
      なお、◎が2番人気以下なら単勝も追加
      出走取消があった場合は、◎―○の馬連、枠連、ワイドのみ
  
【 考察 】
 今年から、「混合」(国際)表記がないにもかかわらず、外国産馬の出走が一部開放される。
 これまで、そのような形ではじめて行われたG1をまとめてみる。
年度 レース名 1着馬 前走
平成13年 東京優駿 ジャングルポケット 皐月賞3着
平成13年 菊花賞 マンハッタンカフェ セントライト記念4着
平成14年 皐月賞 ノ−リーズン 若葉S7着
 (参考)古馬混合戦
平成12年 天皇賞(春) テイエムオペラオー 阪神大賞典1着
平成12年 天皇賞(秋) テイエムオペラオー 京都大賞典1着

 3歳限定では牡馬クラシック3冠があてはまるが、すべてのレースで共通している点は前走トライアル未連対、2走前勝ち(その年、日程等の変更有り)の条件があてはまる。今年の登録馬27頭のうちでは、アドマイヤグルーヴ、オースミハルカ、コインオブスター、チューニー、マイネヌーヴェル、ヤマカツリリーの6頭があてはまる。コインオブスターは日程変更、チューニーは代替競走での加算となるが他の5頭はすべて基礎重量の変更に伴うレースの勝ちである。
 代替競走での勝ちが、新馬券発売戦のモデルケースとなることは考えづらいので、今回、まずチューニーを外す。
 
 サンプルレースでは、東京優駿以外は前走で馬券対象となっていないが、菊花賞、皐月賞は次の年から新馬券を発売するレースでもあった。(つまり、ワイドまでの時代の最終戦)そのため、新馬券発売初年度となる今回のオークスでは、そのケースは当てはまらないと考えたい。(とはいえ、皐月賞の1着同枠馬はTR1着馬バランスオブゲームであり、東京優駿もこの年までが9R施行であったので、今回の例と全て異なるといわれればそれまででもある)。

 となると、残った馬は桜花賞3着で馬券対象となったアドマイヤグルーヴしかいなくなる。血統、脚質、騎手などから大本命馬となってしまいそうであるが、ここから入る。

 ちなみに、サンプルレースでは菊花賞は3着優先権馬の出走なし、東京優駿は記述どおり皐月賞3着馬が勝ち、皐月賞も弥生賞3着馬が2着に入っており、2頭とも2走前は勝っている。このデータからも2走前が桜花賞9着のセンターアンジェロよりも、2走前に若葉Sを勝ち、前走桜花賞3着のアドマイヤをあげざるを得ない状況になっている。

  馬券としては、2番人気なら、オッズ不問で競馬の基本でもある単勝馬券であるが、一応、相手も取り上げてみる。(おそらくアドマイヤが単勝2.5〜3.5の1番人気であろう)

 ここでは、人気馬を軸とした以上、相手を絞って考えたい。
 前述のサンプルレースの2着馬は東京優駿がダンツフレーム(前走皐月賞2着)、菊花賞がマイネルデスポット(前走1000万特別3着)、皐月賞がタイガーカフェ(前走弥生賞3着)であった。菊花賞の2着同枠がダンツフレームであったこと、そして春秋の番組の違いがあると考えて、菊花賞の結果を割り引くと、優先権を持って出走する馬を重視せざるを得ないことがわかる。そして、優先権ない馬の枠は苦しいであろう。さらに、そのレースを勝たないで優先権を得たことに着目したい。

 となると、ここでも3着馬を重視しているようなので、フローラS3着のセンターアンジェロを相手筆頭としたい。あとは、桜花賞TRを重視といきたいが、基礎重量と新馬券しか変更が無く、実質据置のアネモネSを上位としたい。この勝ち馬が前述したセンターアンジェロとは、うまくできているものだ。
 一方、他の桜花賞TRであるが、第10回のチューリップ賞、定量最終戦の阪神JFで賞金を加算したヤマカツリリーに任せたフィリーズRから出走取消ありの桜花賞路線を見てみると、あまり買う気が起こらない。それよりも、重量と新馬券以外は据置のオークスTRスイートピーSから出走するメモリーキアヌを3番手評価としたい。

 なお、人気確実の桜花賞上位馬だが、出走取消が桜花賞で発生したこともあり、今回は食指をそそらない。さらに、休養明けの「世界平和」だが、イラク攻撃の恐れがあるとわかったのちに骨折し、それが終わるとレース界に復帰するという、世界が怪しい状況ならばレースに出ないという、ある意味でとんでもないキャラクターであるが(回避したらSARSウイルスか?)、自分が「世界平和」とは無縁の、ミサイルが飛び交うインドネシア北西部の状態であり、天候も晴れとは無縁の台風接近中コースでもあるので、そんな理想論とはかけはなれた現状からは買う勇気が起きないので、今回は無印としたい。

 というのは冗談であるが、 ピースオブワールドを無印にした理由は、昨年の加算レースが最終戦ばかりであったことが挙げられる。桜花賞及びそのTR、オークスTRを骨折の影響で回避したが、骨が折れていなければ、この馬が内国産限定最終戦でもある今年の桜花賞を楽勝し、開放初年のここで沈む、と、当初から考えていたので、そのシナリオに沿って今回は買わないことにする。

 馬券としては、この3頭の馬連、枠連、ワイド、3連複と馬単以外のボックス全てを買ってみたい。
 ただし、アドマイヤが2番人気以下なら単勝を追加する。


結果 5月26日更新
1着 -- 03スティルインラブ 2着 -- 17チューニー 3着 -- 14シンコールビー
( ◎ 02アドマイヤグルーヴ 7着(1番人気) )
( -- 18アイシースズカ 出走取消 )

【 再考 】
 まあ、起きないだろうと考えていた出走取消が再度起きた。
 今回の取消は大外枠ということで、17頭立てで馬番も17までという形なので、変則決着ならば7枠、8枠を絡めたスタイルではないだろうかとも考えた。ある意味で1枠から6枠までの12頭で決めてしまえば、出走取消の影響は全く無いと思ったし(ただの17頭立てと同じ枠番、馬番構成になるから)、さらに異様なまでのアドマイヤの人気(2.5倍程度と読んでいたが最終的には1倍台)が読めなかったことでハズレへの一直線を歩んでいたのだろう。変更初年の3着実績がどうしても頭から抜けなかったことが敗因の1つであり、また、ひねりすぎたことも敗因の1つ。組み方を1つ間違えるとどうしてもこうなってしまう。

 取消が発生したのなら素直に、取消:桜花賞1着馬&定量最終:阪神JF1着馬という稀代の変則G1勝ち馬が同居した2枠を軸とすることはできただろうし、最終加算が代替中山クイーンC1着のチューニーのいる8枠絡みで取れたとも考えられる。

 とはいえ、G2、G3はまあまあとはいえども、肝心のG1がさっぱり当たらん……。
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