「これからどうします?」
僕はたずねた。
「そうだな…」
かたわらに座った人は前を見たまま答える。
願いは成就した。
世界は新しい一歩を踏み出したんだ。
同時に僕らは目的をなくした。
だけど怖いとは思わなかった。
これからに不安がなかったわけじゃない。
でも僕はひとりじゃないから。
「…長かったのか短かったのかわからないな」
「そうですね」
僕は少し笑っていった。
本当は時間なんて感じたことなかったのに。
目的に向かって一緒に走りつづけることが、
僕の存在意義のような感じすらしていた。
不思議と安らいだ時間。
「…旅に出ませんか」
僕は言った。
「…それも悪くないな。今すぐにか?」
「いつでもいいですよ」
言いながら僕は彼の肩に頭を乗せる。
暖かい。今まで過ごしてきた時間と同じくらい、
それ以上に安らげる大切な場所。
それがここにある。
「…よし、行こう」
彼は立ち上がって、僕に手を差し伸べた。
「一緒に来るか?」
「…はい!」
僕は差し出された手を取って歩き出す。
一緒ならどこまでだって行ける。
再び出会えた奇跡を胸に抱いて。
どこまでも…。
ED後?(またわかってないし)
これからのことを2人で語り合っちゃったり…。どきんこ。
イメソンはGARNET CROWの「flying」
2001.9.21 UP