刹那は僕の事どう思ってるんだろう。
突然そんな事を考えた。
僕は刹那が好きだし、刹那も僕を嫌ってはいないようだ。
それ以上のことはわからない。
お互いはっきりと口にしていない。
知りたいな、彼の気持ちが。
そう思ったらじっとしていられなくなって、
僕は刹那を誘って外に出た。
月が綺麗な晩だった。
ふたりで草むらに寝転んで空を見上げた。
そしたら何だか自分がちっぽけな存在に思えたんだ。
空の広さに比べたら僕の悩みなんてちりみたいなものなんだろうな。
だけど僕には大切な事。
ふと、刹那を見ると何故か嬉しそうに笑っている。
僕の視線を感じたのか、こちらを向いて首をかしげた。
思わず僕は息を飲む。
彼の気持ちが知りたくてここにいるのに、
逆に僕の気持ちを試されているようで。
その笑顔の裏側にはどんな想いがあるのか。
月の灯りが心まで照らし出してくれたらいいのに。
まあいいか。
たとえ刹那が僕をどう思っていたって、
僕が刹那を好きなことに変わりはないのだから。
とりあえず彼の気持ちを知るまでは一緒にいられる。
こんな関係も悪くないかな。
友達以上恋人未満なふたり。
このふたりって結構気持ち言いそうにないかなと思って。
イメソンはB’zの「今夜月の見える丘に」
この曲ってなんかかわいい…(笑)
2001.9.19 UP