夢見た朝、なんだかたまらなく彼に会いたくなった。
突然そんな気になったのは、多分昨日の事が引っかかっているんだろう。
あれは僕が悪いわけじゃない。
だけど彼が悪いわけじゃないこともわかってる。
彼は、刹那という人間は誰にでも優しいし、手を差し伸べようとする。
実際、僕に対してもそうだった。
そんなところに救われる人間は多いだろう。
僕だけが特別だったわけじゃない。
困っている人をほっておけないんだろう。
そんなことを考えると決まって胸の奥がもやもやする。
今まで誰かにこんなに執着する事はなかったのに。
利用出来るものは利用し、目的のためなら手段も選ばなかった。
他人に興味なんてなかった。
刹那に対しても最初はそうだったはずなのに。
いつからだろう、傷つけるのを恐れるようになったのは。
今はただ彼の心が病んでいかないようにと願うだけ。
だけどいちばん傷つけてしまうのは自分で。
それがわかっているのに傷つけてしまう自分がいて。
矛盾している。
でも今はそんなことどうだっていい。
ただ刹那に会いたい。
こんな気持ちをなんて呼んだらいいんだろう。
刹那の夢にも僕が出てくる事はあるのかな。
とりあえず彼に会いに行こう。
そしてもしも彼が笑ってくれたなら…
それだけで僕はきっと救われる。
テーマは癒し?
自分の中で刹那は癒し系なので。
設定としてはケンカの翌日ってことで。
イメソンはB’zの「May」
2001.8.24 UP