「…来てくれたんだね、刹那」
「お前…ゼットなのか?」
「…驚いた?これが僕の本当の姿なんだよ。
出来れば…君には見られたくなかったんだけどね」
「ゼット…」
「だけどこれでよかったと思ってる。
君の前に姿を現した時から、覚悟はしていた事だから…」
「………」
「君がラグナロクを選び、この世界と君の世界を
結びつけることまでは予想できなかったけどね…。
僕だけじゃなく、きっと君のお父さんにも。
そうなってほしいとは思っていても決めるのは君だったから」
「そして俺はラグナロクを選んだ…」
「そう。結果、僕たちの望むとおりになった。
…そして僕の役目もここまでなんだ」
「え…?」
「僕は君を導き、その手に未来をゆだねた。
それが僕の役目。未来を決めるのは僕でも大魔王でもなく
次の時代を生きる君たちじゃなきゃならなかったから」
「ゼット…」
「わずかな間だったけど君たちと一緒に行動できて楽しかったよ」
「…俺も楽しかったよ」
「…僕はまた少しの間眠りにつく。またいつか…会えるといいね」
「…ああ、きっとまた会えるさ!」
「それまで少しだけ…お別れだね。
いつの日か僕が目覚めたとき…また君のような人間に会いたいな」
「会えるさ!きっと…!」
「うん。…君がデビルチルドレンでよかった…。
じゃ、またね、刹那…」
「ああ…、お休み、ゼット。また会おうな…」


なんだか中途半端なタカセツです。(自己申告)
話的にはゲームボーイ版黒の書、ディープホール。
どの辺がタカセツなのかも謎ですな…(汗)
2002.7.4 UP