父さんはちょっと鈍いと思う。
俺もあんまり人のことは言えないけれど。
それは初めて会ったときから変わっていない。
あの頃の俺は長く続いた戦いで身体も精神もボロボロだった。
だから父さんに会ったとき言われたことが嬉しくて。
「よく頑張ってくれたね」
その一言でどれだけ救われたか。
多分父さんは知らない。
戦いが終わった後、一緒に暮らし始めて
いつしか父さんを意識するようになっていた。
純粋に父親として見られなくなっていた。
そばにいることをためらった時もあったけれど、
結局離れられなくて。
だから思い切って打ち明けたんだ。
父さんはすごく驚いた顔をした後、困ったように笑った。
駄目だと思った。
だけど次の瞬間、思いがけない言葉が返ってきて。
はっきり言われたわけじゃない。
でも俺には充分すぎるほどの言葉で。
「刹那は特別だから」
それだけで自分の気持ちに誇りが持てる気がした。
もうひとりじゃないんだって感じる事が出来るから。
自分も信じられる。
たとえすべて失ったって父さんがいてくれればそれでいい。
そんなことを言ったら父さんはなんて思うかな。
困った顔をして笑うかな。
でも父さん、俺は案外しつこいんだから
覚悟しておいて。


会長からのリク(111)
「エロリコンでせがみ受な刹那。セツルシ風味」
どういう設定か…。攻だけど受。
身内のリクはある意味いちばん怖いのよ。
エロリコンはクリア出来ず…ゴメンゴ。
イメソンは「Trust」 浜崎あゆみ。