「たとえ離れてたって俺たちは友達だ」
突然、刹那が言った。
その時の俺は正直、刹那の甘さに閉口していた。
無条件に敵をも信じ、その結果騙されて傷つく。
その行動すべてが無駄に思えた。
そして俺のことさえもまだ仲間だと思い込んでいる。
どうしてこんなに素直に人を信じられるんだろう。
感心すらしてしまう。
「今夜はいい星空が見られそうだ」
俺は話をそらすように言った。
いい夜だったのは事実である。
刹那は俺の言葉を疑うでもなく、頷いた。
本当にお人好しなんだな。
「…星が呼んでるってどういうことなんだ?」
覚えていたのか。
刹那はこんな風に確信をついたことを言ってくるときがある。
もしも真実を知ったらどうするだろう。
俺の真の姿を知ったら…。
それでもまだ俺を友と呼ぶことが出来るというのか。
そんな俺の思いとは裏腹に刹那はまた、
仲間を助けるために走る。
きっとそういうところが刹那のいいところなんだろう。
俺にはわからない感情だ。
ひとり残された俺は星空を見上げた。
「本当にいい夜だ…」
きっと完全な姿になる日も近いんだろう。
でもまだ駄目だ。
まだやるべきことがある。
とりあえず彼らのお手並み拝見といこうか。
刹那の言う信じるって力がどれほどのものか。
来たるべき日のために。
俺は俺なりのやりかたで、その日を迎えよう。
幸い、退屈せずにすみそうだからな。


祐樹 彬さんからのリク(66)
「アニメ版タカセツ」いかがでしょう。
ごめんなさい、ラブはクリア出来ませんでした…。
展開的には8/25のあの回(笑)
見てない方にはわからないですね〜(汗)
高城さん黒いです…。
ウチのはみんなこんなカンジ。
2001.8.31 UP。