同じ夢、同じ想い、同じ風に吹かれ
ただひとつだけ違うのは、月と太陽のめぐり。

「地上に降りられるんですか?」
「ああ…しばらくは刹那たちと一緒にいてやりたいと思う」
ルシファーの顔を見て、ゼットは言葉をなくす。
「よかったですね」
本心からの言葉ではない。
だけど言えるはずもなかった。
刹那や未来のことは嫌いじゃない。むしろ好意を抱いている。
だけどゼットはルシファーの言葉に軽い嫉妬すらおぼえる。
「お気をつけて」
本当に言いたいのはこんなことじゃないのに。

ふと、髪をほどいて空を見上げた。
少し前までは共に見ていた星空。
今ではあの星よりも遠い存在に思いをはせる。
せめて同じ空の下にいるものならば、と思う。
叶わない願い。
それでもゼットは最後の言葉を信じている。
「必ずまた戻ってくる」
その一言が唯一の救い。
何年、時が過ぎようとも変わる事のない真実。

たとえこの世の果てに流されたとしても
あなたがいればそれでいい。


あきさんからのリク(1600)
「ルシタカ小説」です。
イメソンは久川綾さんの「月と太陽のめぐり」
ルパンの映画版?かなんかで使われてたような。うろおぼえ…。
なんか私の書くルシタカってこんなんばっかですな。
いい加減ラブにしてやれや。
2001.10.31 UP