おねがい☆ALPICO
冬の松本・木崎湖へ

2005年1月18日
ザ・バスコレクション都営限定セットの発売日、朝1番で新宿支所に行き発売を待つ。
7時の窓口営業開始と共に購入、後ろを見れば、20人ほどの列ができていた。

バスコレクションを持ったまま新宿高速バスターミナルに行き、8時50分発の松本行き京王バスに乗り込む。
今回の目的は、松本電鉄バスの撮影・資料集めと、アニメ作品の現地訪問を兼ねた旅行だ。
時間通り出発したバスは、初台から高速に入った。1時間半で双葉SAに到着、15分の休憩になった。
東京都を出る前から路肩に雪が残っている状態だった。長野県に入れば、高速から見える景色は白銀の世界だった。
岡谷ICから長野道に入り、塩嶺トンネルを抜けると「長野道みどり湖」バス停を通過。
「長野道広岡野村」「松本インター」と停まり、松本バスターミナルに時間通り到着した。
ちょうどお昼なので、松本駅前の松屋で昼食。その後、歩いて松電本社まで行く。
地方のバスというと、1時間に1本など本数が少ないイメージがあるが、松電の場合、路線も多く本数も結構あるようで
バスの出入りが多かった。細い道にもかかわらず、スイスイ抜けていく。歩いている方がビックリする。

松電本社に着き、車庫での撮影許可をもらおうと思い、中に入ると・・・、受付無い(^^;
ちょうど通りかかった社員の人に聞いてみると、特に許可は要らないらしく、「バスに気をつけて撮って下さい」との事だった。
という事で、心置きなく写真を撮らせてもらう。模型化の為の資料としても使えるよう、車体だけでなく表記のアップも撮っておいた。

いすゞLV キュービック 三菱MP118 ブルドック

大体の地区で見られるいすゞキュービック(左)と、珍しくなったモノコックボディの三菱、通称ブルドック(右)
ブルドックの方は、作られてから20年ほど経過しているはずなのだが、まだ現役のようだ。地元を走ってた車とはドア位置が違うが
懐かしかった。確か、長野にスキーに行った時もこのような丸っこいバスだったような・・・。
他にも、三菱エアロスターや日野ブルーリボンなどの最新型ノンステップバスもあり、とにかく種類が豊富で、上高地が路線に入っ
てる事もあってか、低公害車が多かった。
意外にも、路線バスは古い車輌が多いわりに、観光バス(高速バス)は最新型の車輌ばかり、本命はこちらということか・・・。

大体撮り終わり、お礼を言って車庫を後にする。今度は旧制松本高校を目指しながら、郵便局に寄り道する。
松本本庄郵便局と松本埋橋郵便局の2局で貯金と風景印をもらい、あがたの森、旧制松本高校に到着。
薄い青緑に塗られた外壁の色といい、アニメ「おねがい*テーチャー」「おねがい*ツインズ」に出てくるものその物だった。
早速、中に入ってみたものの、教室部分は修復工事の為9月まで入れないそうで、図書館として使われてる部分と復元された校長
室しか見る事は出来なかった。

あがたの森入口 旧制松本高校玄関

旧制松本高校裏庭 左上:あがたの森入口の交差点から・・・、
    奥に見えるのが旧制松本高校校舎

 右上:旧制松本高校の玄関

 左下:旧制松本高校校舎裏の庭、麻郁達
    がお昼を食べてたのもこの辺り?

 旧制松本高校の横にある、旧制高等学校
 記念館に入り、しばらく見学。
 その後、松本城までブラブラ歩いていく事に
 した。
 辺りも暗くなってきた頃に松本城に到着。
 外から天守閣(?)とプラモデルにもあった
 橋を確認。まぁ、ある筈だわな・・・。

 5時もいい感じに過ぎていたので、 宿に向
 かう事にした。
 宿は浅間温泉YH、予約する時に「お風呂が
 8時までなので、7時には来て下さい」と言わ
 れたので、余裕を持って行く事にした訳だが、
何だか・・・、浅間温泉行きのバスが止まるバス停が見つからない。
美ヶ原高原行きのバスと途中まで経路が同じはずなのだが、松本城の横にある「市役所前」バス停には、美ヶ原高原行きはあった
ものの浅間温泉行きの時刻表が貼ってなかった。
しょうがないので、2停留所ほど歩いて戻ると、ちょうど「信州大学経由浅間温泉行き」のバスが発車したところだった。(>_<)
10分ほど待つと、さっきと同じ行き先のバスがやってきた。
やって来たバスはいすゞキュービック、中ドアのブザーの音は都営の一般車と同じ音だった。

6時前にYHに到着、荷物を置いて早速風呂に行く。実はこの日、宿泊が自分一人だった為か「外湯に行って・・・」との事で、YHの
ペアレントさんから教えてもらった、下浅間バス停のそばにある「みなとの湯」に行った。
昔ながらの温泉という感じで、番台のおとうさんにYHで預かった200円を払う。
中は小判型の湯船とシャワーが3つ、しかもシャワーのお湯も温泉を溜めたもののようで、節水の注意書きがあった。水は全く出な
い。お湯も熱めで、自分のような温めのお湯が好きな人にはちょっと辛いか・・・。
なんとかお湯に浸かり、温泉を満喫(?)してコンビニ経由でYHへ・・・、夕食はコンビニ弁当とポッキーとなった。
YHでペアレントさんと明日の出発時刻の相談、信濃大町へは8時台は無く、9時44分の前は7時48分との事だった。
朝早いのもかったるいので、8時半頃出発との結論になり、さっさと就寝。しかし電話が掛かってきて、そのまま2時間近く話し続け
ていた。(^^; 結局、寝たのは0時過ぎ・・・。 

1月19日
7時半頃目が覚め、余ってたペットボトルのお茶を飲み干し身支度を整える。しばらくするとペアレントさんが起こしに来てくれて、そ
のまま布団などを片付けてくれた。
8時38分にバスがあると言われ少し早めに出発、しかし、バス停直前で行ってしまった。(T_T)
夕食を買ったコンビニで朝食を購入してバスの中で食べる。昨日の感じだと時間がかかるだろうと思っていると、あっという間に「あ
がたの森」の手前の道路に出る。運賃も昨日乗ったバスより安く、なんだか損をした気分だった。
松本駅に着いたものの、まだ9時を少し回ったところだった。時間潰しに、雑誌の全員プレゼント応募用の小為替を買いに、松本・松
本駅前・松本巾上の各郵便局へ。なぜ3局かといえば額面ごとに違う局にしたかっただけです・・・、ハイA^^;。

9時44分発の南小谷行きに乗り信濃大町へ、E127系2両編成の車内は結構混んでいて、信濃大町まで座る事は出来なかった。
大糸線は、ほぼ全ての列車がこのE127系で運転されている。
信濃大町でも、まずは大町郵便局と大町南原簡易郵便局に行く。簡易郵便局の方では、周辺地域の地図とコミュニティバスの事を
教えてもらう、これから向かう木崎湖の方にもバスがあるらしく、もしかしたら使えるかもしれない・・・。
郵便局2局廻り、松本電鉄・川中島バス大町営業所へ行く。黒部方面と長野駅へのバスの車庫なのだが、松本の車庫と比べるとこ
じんまりとした感じの車庫で、模型向きだ・・・。事務所で休んでいる運転士さんに許可をもらいバスの撮影をする。
長野行きバスは新型の日野セレガ、地元のスクールバスは富士重工7E車体のいすゞLV、黒部線のサボが入ってたバスは古めか
しい感じのするいすゞLV219Sだ。他にもコミュニティバス仕様のいすゞ製マイクロバスがあった。

1時間ほど撮影を行い、今度は木崎湖を目指す。
木崎湖も「おねがい*ティーチャー」「おねがい*ツインズ」の舞台となった所だ。昨日訪問した旧制松本高校は、県立木崎高校という
名前で登場している。基本的には、全て木崎湖周辺という設定のようだ。
信濃大町駅に戻り、電車で行こうと思ったが、今度の電車は13時過ぎ。バスが12時47分にあったのでバスで行く事にする。
平(木崎)方面行きのバスに乗る、やって来たのは松電の日野レインボーだった。
方向幕は「ゆーぷる木崎湖」になっている。なんか、狙っているのではないかと邪推してしまう・・・。
バスは一旦踏切を渡り、線路の対岸の地域を廻ってから、駅前近くまで戻ってきて北大町駅方向に走る。乗ってるのはほとんどがお
年寄りだ。
線路沿いの通りから小道の方に入っていき、徐々に場所が分からなくなってくる。途中、「りんご組合」というバス停で小休止、時間的
には信濃大町を電車が出発するのと同じ頃、最終的にどちらが勝つ(?)のか・・・。「公民館前」バス停を過ぎるとすぐにローソンが見
えた。降りる準備をしているうちに平局前バス停に着き慌てて降りる。

木崎湖周辺の唯一の郵便局である「平郵便局」で貯金・小為替と風景印を押してもらう。局長さん1人で業務を行っているのか、窓口
には初老の男性1人だけ、しかもお昼を食べている真っ最中に来てしまったようだ。スイマセン(^^;
そのような中、にこやかに応対していただいた。「車で来たの?」という問いに(バスで来ました」と言うと大変驚かれた。やはりバスの
知名度はあまり高くないらしい・・・。
貯金も終えて、一旦ローソンの所まで戻る。途中、大糸線の線路が良く見える所に・・・、そこを3両編成の115系が、南小谷方向へ
走っていった。・・・という事はバスの勝ちだったのか、電車が遅れたのか・・・? まだ走ってたんだ・・・115系(ォィ
信濃木崎駅方向からやってくると目印となるローソン。「ツインズ」の1話で深衣奈が足を洗ってた水道がある所だ。とりあえず写真を
撮り、中で買い物。飲み物を買い、レジにあった「ゆ〜ぷる木崎湖」の割引券を貰って木崎湖に向かう。
木崎湖畔にある貸しボート屋?の「星湖亭」ここの脇にある公園が、「ツインズ」のOPで使われてた所だ。滑り台やブランコなどそのま
まの風景に感心する。もちろん「おねてぃ」でも出ているのだが、画面で見るほど大きくないというのが印象だった。3つあるはずのベン
チは、残念ながら雪で埋っていて確認できなかった。
「星湖亭」の建物を見てみると、正面や公園側には「おねてぃ」のポスターなどがいっぱい貼ってある中、「まりえカレー」なる物の宣伝
が!生卵入りらしいのだが・・・。木崎湖名物と言った所だろうか・・・?

星湖亭前の公園 星湖亭前の公園のブランコ

星湖亭から徒歩で稲尾駅に向かう。南側の木崎から東側の稲尾までは、一部を除けば旅館などが建ち並んでいる。
稲尾駅までの木崎湖畔を歩いている間、出合った車は1台のみで、寂しい感じの通りだが、大糸線を挟んで反対側が幹線道路となっ
ていて、大型車が多く通っている。
稲尾駅前の、車が突っ込んだ田圃の辺りに出ようと思ったのだが、線路より湖側は除雪対象になってないようで、とりあえず寄れるだ
け寄って写真を撮り、大糸線をくぐり前出の幹線道路に出たものの、こちらも歩道は除雪されてない。
仕方なく路肩を歩くが、車の通行量が多くかなり危険。交差点の付近から、歩道が除雪されていたので逃げるように歩道に入る。
交差点で、駅側の方に渡ろうと思ったが、駅側の歩道は全く除雪されてなく、駅の入口の所のみ除雪してあった。
何とか駅に入り、ホームから撮影をする。このような状態の為、入口付近以外の外からの写真を撮る事が出来なかった。
駅周辺は、さっき通って来た道路を除けば全て雪に埋っている状態、その為、駅近くの踏切も冬季間使用禁止になっていて、遮断管も
外すほどの念の入れようだった・・・。この様子だと作品中に出てくる「一津踏切」も使用中止なのだろう・・・。
待合室の写真も撮ろうと思い入ってみると、狭い待合室の中に除雪道具一式が・・・、(^^; 除雪機まである始末だ。とてもじゃないが
「ツインズごっこ」(?)ができるような雰囲気ではなかった・・・。

稲尾駅 ゆ〜ぷる木崎湖

14時24分の松本行きで信濃木崎駅に向かう。木崎での下車は、自分とおばさん1人。ワンマンの電車なのだが、運転手は切符の確
認を全くしてない様子、東海とは大きな違いだ・・・。
駅の写真を適当に撮っておく。この駅も「ツインズ」1話で出てくる。樺恋が待合室で昼寝をしてた駅で、まりえと出会った所でもある。確
かに自分が寝たとしても少し余裕がある位で、駅寝に使えそうな感じだ。治安の方は分からないが・・・。
駅から「ゆ〜ぷる木崎湖」に向かい歩く。ここも歩道は除雪されてなく、大型車も通るので危険だ・・・。再び、ローソンと平郵便局の近く
を通った・・・。
「ゆ〜ぷる」に到着して、しばらくの温泉タイム。もちろんここも「ツインズ」に出てきている。日替わりで男湯と女湯が入れ替わるのだが
今日は男湯の方だった。(「ゆ〜ぷる木崎湖」には『月の湯』と『星の湯』の2つのお風呂があり、作品中では男湯が『星の湯』女湯が『月
の湯』として登場してます。因みに料金が600円、割引券だと500円でした。)
さすがに風呂の中では写真は撮れないので、建物だけ撮って温泉に浸かる。作品中に『月の湯』の方が多く出てくるので、そっちに入れ
なかったのが残念だったが、次回の楽しみとして取っておく事にした・・・。
露天風呂の方に入っていると、女湯の方からか「お兄ちゃーん!、お兄ちゃーん!」と呼ぶ声が・・・、コレは何かの陰謀ですか?
「晴子〜〜!」とでも叫んでやりたかったが、これではただの「キモイ人」となってしまうので止めなければ・・・。しかし、一体何だったのか
謎である・・・?
温泉から上がり、今度は海ノ口のYショップへ・・・、海ノ口への行き方を「ゆ〜ぷる」の人に聞くと、「あぁ、あの有名な海の口ね」という答
え。有名ですか(^^;
「なぜ有名なのかご存知ですか?」との問いにも「あれでしょ、TVの・・・、ここも出てるんだよ」と・・・、理由もご存知のようで・・・A^^;)
となれば、直接的に質問、Yショップに行きたいと告げると、「あぁ、Yショップね、あそこは水曜日は休みだよ」・・・定休日とは、残念!。
因みに、最近はYショップに若い人が多く来る為、繁盛しているとの話。これもアニメ効果なのか?
で、行き方なのだが、バスか電車で海ノ口駅に行くのが良いと言われ、バスで行こうと思ったのだが、時間になってもまったく影も形も無
い。仕方無しに信濃木崎駅まで行き、16時36分の電車に乗る。下校時間に重なったのか、電車には学生が大勢いた。

16時41分海ノ口駅に到着。下車する人は少ないだろうと思っていたら、学生一団がこの駅で降りていった。
この列車の運転士はちゃんと切符の確認をしていた。バスと同じで、運転士による個人差といった所だろうか。
待合室を抜け、駅の外へ・・・。駅舎、待合室、ホームと撮影して、駅ノートを見る。
ノートには、訪駅の記録や、熱い想いが書き込まれていた。他にも信濃木崎駅の模型(ペーパークラフト?)も飾ってあった。
滞在時間も短く、53分発の信濃大町行きで駅を後にする・・・。この列車を逃すと、当日中に東京まで戻る事ができなくなるので、定休日
のYショップと踏切は、次回の再訪対象として車窓から確認するだけにした・・・。
信濃大町で17時10分発の富士見行きに乗換え、115系3両編成の電車だった。
すでに日も落ちて、真っ暗の中ひたすら松本へ・・・、意外だが、この時間帯でも松本方面の需要が多いらしく、車内はいっぱいだった。
松本に到着すると、ほとんどの乗客が入れ替わる。富士見から先の接続が無い為、松本で降りて後続の甲府行を待つ。
待っている間に土産を買い、18時38分発の甲府行に乗る。この列車も115系3両編成、サラリーマン、学生で混雑していた。
しかし、混雑区間も長くはなく、塩尻でほとんどの人が下車。茅野まで行けば、ボックスを1人で占有できるほどの余裕ができた。
特急に追い抜かれる事なく甲府に到着。20時50分の高尾行きに乗換える。
松本から乗ってきた列車が折り返していくと、高尾行きの入線だ。隣では特急「かいじ124号」が発車し、その後にE257系の回送列車
が入ってきたり、タンカー列車の出発など、結構と忙しい駅だ。
115系6両編成で入ってきた列車は長野色だった。なかなかスカ色の115系に乗る事ができない・・・。(TT)
前回、朝に乗った高尾発の列車はもの凄く混んだのだが、この列車は混む事がなく、ほぼ1人に1ボックスという感じだった。
途中の甲斐大和で、松本20時02分発の「スーパーあずさ36号」に道を譲る。この列車が上りの最終特急だ。
特に乗客の増減もなく、高尾に22時30分の到着。1分接続の中央特快東京行きに乗換え、自宅に着いたのは0時近かった。


戻る

トップへ