初めての「北海道」 2日目


9時頃に目が覚めた。
しばらくボーっとしながらも、出発の準備をする。
10時前にホテルをチェックアウトする・・・時間ギリギリまでいた事になる。
朝ご飯の事を考えていなかったので、すぐそこにあった「マクドナルド」でホットケーキを食べた。
今日はどこに行くかも決めてなかったので、とりあえず昼間の時計台を見に行く事にした。
昼間の時計台もやっぱり観光客が多かった(当たり前か・・・)
中を見学する事が出来るようだが、自分は入らなかった。
今度は、「旧道庁」に行くことにした。
途中、道庁までの道を尋ねられたが自分も旅行者なので、昨日行った場所位しか教えられない。
これにはかなり焦った・・・ナゼ自分に聞いてきたんだろう・・・。(薄着だったからかな?)



赤レンガの旧道庁の門を入って右側で何かやっていた。
よく見ると蹄鉄を棒に引っ掛ける、輪投げのようなゲームだった。
参加自由だったので、自分も挑戦してみた。
結果は・・・1回だけ成功した。 \(^o^)/
参加賞に「日高昆布」を1袋もらった・・・ただでお土産が増えてしまった(笑)
旧道庁の中に入ってみると、中は北海道の歴史に関する資料がいっぱい収められていた。
江戸時代や開拓の時代などの歴史や、赤い星印の意味などいろいろな展示品があった。
知事の執務室などを見た後、今度は羊ヶ丘に行ってみようと思った。
バスなどの本数が少ないのは予想していた・・・4時間位で帰ってこれれば良いと思っていた。
地下鉄に乗り『福住』でバスに乗換えだったが、着いたらちょうどバスが行ってしまった時間だった。
次のバスまで1時間ちょっと・・・一気にやる気を失った。
お昼も近いので、昨日と同じくすすきのに出た。
昨日と同じではつまらないので、『欅』という名前のお店に行ってみた・・・が、すごく並んでいた。
ビル2つ分位の長い列だったのであきらめることにした。
しばらく探していたら、最近出来たらしい『むつみ屋』で食べることにした。
ここは味噌ラーメンのようで、味噌も赤と白がメニューにあり、白味噌の方を頼んでみた。
食べながら、どこへ行こうかを考えていた・・・。
食べ終わり店を出ると携帯が鳴った。
メールが来ている・・・関部さんからだった。
「雪祭りに酒とはにゃ〜んという雪像があるらしいので、あったら写真を撮ってきてくれ〜」
というメールだった、なんのこっちゃ?
大通り付近の地下街でお土産を買ってから、札幌駅に行ってみることにした。

行き先が決まらないまま、とりあえず札幌駅に来てみた・・・。
地下鉄からJRの乗換えは遠かった・・・というより、迷子になりそうだった。
時間を確認すると、『区間快速いしかりライナー』小樽行きの電車があった。
ちょうど、東日本で買ったオレンジカードが残ってたので、小樽に行ってみることにした。
ホームに行くと、すでに電車が待っていた。
途中、回送中の『トワイライトエクスプレス』に初めて出会った。
手稲からは各駅停車になった・・・途中の銭函辺りで右側に海が見えてきた。

小樽に着いた。
駅から少し外に出てみると・・・札幌と違い、雪が踏み固まってアイスバーンのようになっていた。
でも、歩くのには全然支障はなかった。
海の方に歩いてみると・・・突然踏切が現れた。
警報機にはカバーが掛けられているし、道路にも線路はない・・・もちろん遮断機もなかった。
よく見ると、遊歩道になっていた・・・記念碑があり、ここが『手宮線』の廃線跡だった事が分かった。
雪のモニュメントなどがあり、黄色いジャンパーを着た人達が何かをしていた。
そのまま手宮線跡を歩いていたが、途中に重機が入っていたため、また海の方に向かった。
駅から海の方へダラダラ続いていた坂の終わりの辺りに、人が立っていた。
観光客に向けてパンフレットを配っている・・・もらってみると、『小樽雪あかりの道』と書かれているので、少し聞いてみた。
毎年、この時期に行われるイベントで、手宮線跡と小樽運河にろうそくを並べてライトアップするとの話だった。
せっかく小樽に来たので、小樽運河を見に行ってみた。



自分の勝手なイメージで小さいなぁと思ったが、写真で見ると「こんなものか・・・」と勝手に納得していた。
周りを見るとカップルが多かった・・・1人で歩いてるとカメラのシャッターを頼まれた。
ここで、ときメモ2では楓子ちゃんと再会するのかぁ・・・と思いながら、横にトイレがあるのを見てあんまりな目印だな・・・などと思った。
ここで、関部さんからのメールの事を思い出した、『酒とはにゃ〜ん』の写真を撮ってこないといけなかった。
暗くなってしまうと写すのが大変になるので、札幌に戻る事にした。
小樽駅に戻ると『快速エアポート162号』が10分後位だった。
ホームで記念写真を撮り、電車に乗った。
今度は、『小樽築港』を出ると『手稲』『琴似』『札幌』と快速っぷりを発揮していた。
雪祭りの大通り会場に行く、テレビ塔と反対側に歩いていくとキャラクター物の雪像が増えてきた。
『酒とはにゃ〜ん』の雪像を見つけた・・・看板には「≫1さん。 酒はのんでものまれるな。」と書いてあった。



まだ、18時になってなかったので、今日もテレビ塔に行ってみることにした。
今日は、入場券売り場には並んでなかった・・・しかし、2つ目のエレベーターの前で30分待ちだと言われたのでまたあきらめる。
またすすきののマンガ喫茶で書き込みをする・・・意外と時間がかかってしまい、すでに19時近かった。
『豊水すすきの』から、急いで地下鉄に乗る。
帰りの『北斗星4号』は19時25分発だ・・・発車まで30分をきっていた。
札幌駅に到着、長い地下鉄の連絡通路を走る・・・今日通っていたので、少しはマシか?
改札の前でお弁当を買う・・・ホームに出ると10分前だった。
9号車の自分の部屋(またB個室ソロ)に荷物を置き、少ない時間だが記念写真を撮る。
時間通り列車は発車した・・・今日の『北斗星4号』は2両少ないと放送があった。
この列車は、8〜10号車に個室が付いているだけで、あとは開放式のB寝台だった。
自分の部屋は車両の札幌寄りの下段だったせいか・・・音がすごくうるさい。
走っている間、ずーっと音がするのはたまらなかったので、ロビー室に行く事にした。
お弁当も一緒に持って行って、夕飯にする事にした。
6号車に行くと、行きに乗った『北斗星1号』と違い、『北斗星4号』の方は、車両全部がロビーになっていた。
若干の違いはあるが、『はやぶさ』や『富士』のロビーカーのようだった。
やはり、ロビーカーは人気があるようで、結構人が集まっている。
何とか席を確保して、お弁当を食べる・・・ついでといっては何だが、またビールを飲む・・・(^^;
ロビーにいて気になったのは、この列車は結構揺れるのと、ロビーカーの床が歩くと「ベコベコ」と音がする。
自分の部屋の音といい、何か気になった。
製造されてから20年以上経過しているから仕方ないかもしれないが・・・。
22時にパブタイムが始まった事を知らせる放送があった。
すぐに何組かの客が入っていった・・・自分も試しに入って、ケーキとジュースを頼む。
営業時間が1時間しかないため、23時の終了まで客が入れ替わる事がなかった。
長万部を出た辺りで、今日の放送は終了していた。
函館に10分位の遅れで到着した。
機関車の付け替えを見るため車外に出てみると、向こうから「ドラえもん」の顔が書いてある機関車がやってきた。
機関車の前で記念写真を撮ると、発車の放送があった。
『青函トンネル』を見たいので、ロビーカーに行く事にした・・・通り抜けた食堂車では、車掌さん達が遅い夕食を食べていた。
木古内を通った辺りで、部屋に戻って寝てしまった・・・しばらくすると、走行音が軽い音に変っていたのに気がついた。
『青函トンネル』の中を走っていた・・・十数秒の事だったが、『吉岡海底』のホームを見る事ができた。
またロビーカーに行ってみると、ほとんど人がいなかった・・・ソファーで寝てる人が2人位いる。
起きたときに「寝台料金を無駄にした」と、悔やむんだろうなぁ・・・などと思って見ていた。
2時頃、『青森』に到着した・・・一昨日とは逆の光景だった。



朝6時、携帯のアラームで起きた・・・なかなか眠れず、『盛岡』や『一ノ関』に止った時もなんとなく覚えていた。
6時30分、食堂車の朝の営業が始まった・・・その17分後『仙台』に到着した。
『仙台』では、NRE(旧日本食堂)の係員が交代する・・・そのため、『仙台』発車までしばらく休止していた。
往きが洋食なら、帰りは・・・って事で、和食を頼んだ。
和食が少ないことは分かっていたので朝1番を狙ったのだが、それよりも客の方が少なかった。
1時間位で食堂車を出たが、その間に和食が売り切れたとは言ってなかった。
しばらくロビーカーにいたが、食堂車に入る人も少ない・・・営業終了までに「20人も入ってないのでは?」と思った。
9時52分、『宇都宮』に到着、この辺りの在来線なら前に何度か乗っていたので、覚えている景色だ。
大宮の近くになると、「帰ってきたなぁ・・・」などと思った。
大宮から22分、11時12分に『北斗星4号』は上野に着く。
日暮里に近づいたとき、放送のチャイムが流れた・・・旅の終わりを告げるチャイムだ。
「皆様、寝台特急北斗星4号をご利用いただき、ありがとうございました。あと5分ほどで、終点上野でございます・・・」
おなじみの口調で車掌の放送が始まる・・・。
放送が流れると同時に、自分も降りる準備をする・・・。
最後に、忘れ物のないようにと告げ、放送が終わり、列車は上野駅14番線に止った。
「うえの〜、うえの〜、ご乗車お疲れ様でした・・・」昔と変らない駅員の放送に出迎えられ、自分の北海道旅行が終わった。


戻る