NHKマイルC(GT)  東京 芝1600m

<能書き>
得意のNHKマイルC。ここは当てる。
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桜花賞1、3着馬の取り扱いが難しい。NHKマイルCを紐解くと、過去に牝馬はシーキングザパールが勝っている。シーキングザパールは、ここに臨むまで牡馬と互角以上の結果を残しており、デイリー杯、シンザン記念、ニュージーランドTを快勝している。デアリングハートは牡馬との対戦は新馬戦のみ(しかも負け)であり、ラインクラフトに限っては一度も牡馬との対戦が無い。これは不安材料と言える。加えて、両者ともにベストの距離は1400mだと思われ、東京コースのマイル戦ではそのパフォーマンスは低下すると思われる。更に追い込み馬なら多少の期待はできるが、どちらも正攻法の競馬をするタイプだけに、ここでは苦戦が強いられる可能性が高い。

以上より、牝馬2頭は消し。良くて掲示板の1番下と見た。
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朝日杯FS出走馬が多く、改めて考察が必要。

皐月賞の予想時に記述した通り、朝日杯FSは相当なハイレベルだった。掲示板に載った馬は3頭が出走。ペールギュント、マイネルハーティーの3、4着馬はハイペースに乗じて追い込みが決まったと結論付けていいだろう。決して能力が低いと言っているわけでなく、ペースによってはその着順が入れ替わっていた可能性は高い。5着馬セイウンニムカウは、前述2頭より前で競馬をし、4着馬とはハナ差。3着馬とは更にクビ差で、3〜5着の走破時計は同じ。5着馬を上に取りたい。6着だったディープサマーはセイウンニムカウよりも前で競馬し、0.1秒差ではあるが、クリスタルCでのパフォーマンスからスプリンターと結論付ける。東京マイルは厳しいと思われる。
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続いてニュージーランドTの考察。

NZT  =12.4-10.8-11.2-11.4-11.8-12.1-11.5-12.2
朝日杯=12.3-10.8-10.9-11.4-12.0-12.0-11.8-12.2

NZT、朝日杯は、共に中山1600mということで比較してみる。ラップは上記の通り。レースレベルは、ほぼ同等と考えて良く、朝日杯は2歳暮れに行われたにも関わらずNZTと同等以上のレースをするなんて、やはりハイレベルということを意味する。マイネルレコルトがNHKマイルCに出走していたら楽勝だったと思われる。

勝ったマイネルハーティーは展開が嵌ったのは否めない。そのマイネルハーティーは朝日杯考察の通りの4着。朝日杯では同位置からレースしたペールギュントに負けているということから、ペールギュントがNZTに出走していれば、マイネルハーティーの前に居たと考えていいだろう。

NZTで強い競馬をしたのは2着のイヤダイヤダ。しかしながら、勝ったマイネルハーティーに完敗しており、ここでは能力不足と斬り捨ててよい。3着以下は話にならんが、例外が1頭。

惨敗した朝日杯5着馬セイウンニムカウは、スタート後の不利&直線での不利のダブルパンチを喰らっており、ここは度外視する。
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桜花賞の考察がないな。

桜花賞=12.2-10.4-11.2-12.3-11.9-12.0-11.5-12.0

先行したラインクラフト、デアリングハートが1、3着。チグハグな競馬をしたシーザリオが最速の上がり34.4秒を繰り出して2着。4着以下はどんぐりの背比べ。上位3頭が抜けていたと言って良い。

牡馬との対戦経験が無く、評価し辛い。桜花賞12着のライラプスがデイリー杯で2着しているということから、それなりの評価は必要だが、デイリー杯は2歳のレース。3歳時のシンザン記念では5着に順位を下げ、ペールギュント、マイネルハーティー、マルカジーク、ディープサマーの次。

とはいうものの、この2頭はライラプスとはレベルが違うから困る。どっちかがシンザン記念に出てくれてたら評価は簡単だったのに。

最終的には冒頭に述べた通り、やはり距離に対する不安が大きく、人気からも積極的に買える馬ではないということで消し。
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前置きが長くなった。印は次の通り。
◎:Mビッグプラネット
〇:Bセイウンニムカウ
▲:Aペールギュント
△:Jマイネルハーティー
本命は朝日杯出走組を差し置いて、アーリントンCで上々な底力を披露したビッグプラネット。アーリントンCでは、朝日杯FSで5着だったセイウンニムカウを寄せ付けず完勝しており、掲示板上位クラスと考える。皐月賞では意味不明の逃げで惨敗したが、鞍上は義臣から蛯名にチェンジ。出遅れだけは勘弁願う。気持ちいい逃走劇を見せておくれ。

相手はアーリントンCで2着したセイウンニムカウ。ニュージーランドTはその内容にガックリだったが、広いコースに替わり、思う存分能力を発揮してくれるでさう。朝日杯FSの考察の通り、朝日杯FS組では最上位の評価とする。アンカツに戻ったのは心強い。

3番手はペールギュント。不得手な中山コースで開催された皐月賞の6着は、上々の内容。東京替わりはプラス材料であり、サンデー産駒を操らせたら世界一の武豊様を迎え必勝態勢が伺える。勝たれても何ら不思議の無い1頭。

4番手はマイネルハーティー。斬れる脚だけなら、ここでは断然トップ。その脚が持続できるかが疑問。シンザン記念の内容から、持続力はあると思うが、親父のマイネルラヴはHNKマイルCで7着。親子仲良く7着なんてことも。。。鞍上はその豪腕から命名されたポパイ内田博幸。
<買い目>
≪どんなに能書きを長くたれても外れる時は外れる。でも、ここは当たっておくれ≫

[ 馬連 ]  B−M  1,500円
[ 馬連 ]  A−M  1,200円
[ 馬連 ]  A−B  800円
[ 馬連 ]  J−ABM  400円×3

[ 3連複 ]  ABM  700円
[ 3連複 ]  BOX(ABJM)  500円×4

[ 3連単 ]  M→(AB)→(AB)  200円×2
[ 3連単 ]  M→(AB)→J  100円×2
<結果>
曇・良
馬名 性年 斤量 騎手 着差 人気
1 ・・ Kラインクラフト 牝3 55 福永 1.33.6 2 エンドスウィープ
2 ・・ Lデアリングハート 牝3 55 後藤 1-3/4 10 サンデーサイレンス
3 ・・ Cアイルラヴァゲイン 牡3 57 横山典 クビ 4 エルコンドルパサー
4 Aペールギュント 牡3 57 武豊 2 1 サンデーサイレンス
5 Bセイウンニムカウ 牡3 57 安藤勝 1-1/4 6 カーネギー
ラップ:12.5 - 11.0 - 12.0 - 11.9 - 12.0 - 11.3 - 11.3 - 11.6
馬連 4,890円  3連複 12,760円

はずれ。

なんだこの桜花賞よりも緩いペースは?これが3歳マイル王を決するレースなのか・・・。

能書きが長かったので、反省も長めに。

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結果は<能書き>冒頭で斬り捨てた牝馬2頭のワンツー。結果的には納得。この牝馬2頭は、3歳牝馬の中ではトップ3に君臨していることは冒頭に述べた通り。今日のような桜花賞の足元にも及ばない緩いペースになるのであれば、当然この2頭が浮上する。

教訓その1:『マイル戦は牝馬だからと簡単に斬り捨ててはいけない。』

マイルCSでは、普通にファインモーション、ダンスインザムードを買っているくせに、3歳春の時点で牡牝の差を言うなんてどうかしてた。府中のマイルがどうこう書いたけど、印(買う馬)ありきで予想しているから消したってのが本当のところ・・・。
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Q:何故桜花賞よりもスローになっちゃったのか?
A:3歳世代ではトップクラスの底力を有している逃げ馬ビッグプラネットが逃げなかったから。

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蛯名の意味不明な番手競馬がスローにした要因と言ってよい。GVのアーリントンCよりもテン3ハロンが0.5秒も遅いなんて異常としか言えない。エイシンヴァイデン如き(朝日杯FSでは本命にしたが・・・)にレースを作らせるなんて、それでも関東トップクラスのジョッキーのやることか。

教訓その2:『逃げ馬に乗った蛯名はマイナス材料。』

ビッグプラネット(7着)の底が見えたことは確か。スローの競馬では結果を残せないということ。逃げたエイシンヴァイデン(6着)すら交わせないのは情けない。ハイペースでグイグイ逃げて結果を残すタイプだと思われる。そういう意味では、桜花賞を玉砕覚悟のハイペースで逃げて2着に粘ったお母ちゃんに非常に似ている。
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3着は、アイルラヴァゲイン。禄に考察もせずに斬り捨ててしまった(買う馬ありきのこじつけ予想だったので)。良く見れば、前走マーガレットSはフィリーズレビューよりも速い時計で完勝しているではないか。加えて、鞍上ノリは、東京マイルでは積極的に買っていい騎手。ただ、今日は騎乗ミスかな。完敗していて言うのもどうかと思うが、巧く乗れば勝てたかもしれない。

教訓その3:『先入観を持った予想はNG。客観的な全馬の考察が必要。』
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ハイペースの極限レースが見たい。

泥沼の15連敗。
【 2005年5月競馬 】