エリザベス女王杯(GT)  京都 芝2200m

<能書き>
ガツンと当てちゃいたいね。

基本的にエリザベス女王杯はスローペースの瞬発力勝負。今年のメンツを見ても、ハイペースで逃げそうな馬はおらず、オースミハルカのマイペースの逃げが濃厚。ということで、今年のエリザベス女王杯も面白くないレースになりそうだ。メンツは揃っているが、能力比較は割と容易。

まずは世代レベルから。助かることに、3〜5歳の3世代のみ。

3歳馬:
2000m以上はシーザリオの1強。2000m以下では、これにラインクラフトを加えた構図。牡馬、牝馬ともに1頭のみ強いというだけで世代レベルは低い。

4歳馬:
牝馬レベルはここ数年で最上位。阪神JF、桜花賞、オークス、秋華賞の牝馬GTで全て勝ち馬が違うことが、レベルが拮抗していることを意味する。そのレベルが高いか、低いか。ダンスインザムードの秋天/マイルCSでの好走、スイープトウショウの安田記念/宝塚記念での好走、ウイングレット、ヤマニンアラバスタの古馬重賞での活躍、ヘヴンリーロマンスを底力ラップで封じたレクレドール。ということで、世代レベルは相当高い。展開次第で着順が大きく入れ替わるのが厄介だが、展開さえ決め打てば、結論は容易な世代でもある。

5歳馬:
スティルインラブがパワーと才能で3冠を奪取したが、上位馬はハイレベル。エリザベス女王杯を2連覇中のアドマイヤグルーヴ、絶頂期のファインモーションを封じたオースミハルカ、秋天を制したヘヴンリーロマンス。

ということで、4歳>5歳>>3歳の世代レベルということになる。3歳馬に出番は無い。エアメサイア?お客さんですな。話にならん。俺に言わせれば、ウイングレットと同レベル。逆に言えば、ウイングレットの人気薄は信じられないということ。
◎:Gスイープトウショウ
○:Kヤマニンアラバスタ
▲:Bアドマイヤグルーヴ
△:@オースミハルカ
×:Nウイングレット
×:Qベストアルバム
今度こそ、スイープトウショウ。休み明け2戦ともに関東遠征で見えない披露が心配だが、宝塚記念で一線級の牡馬を抑えた能力は本物。頼むよ、池添。マイルCSの勝ちは99%手中に収めているからって、適当に乗ろうなんて思わないでね。能力は図抜けている。ドスローになれば、中団で競馬すればいいだけの話。中団で競馬できることは、宝塚記念で証明済み。

相手はヤマニンアラバスタ。ここ3戦は完封勝ち。フラワーC、紫苑Sでのパフォーマンスを見る限り、サウスポーではない。問題は輸送だけ。展開は不問。

3番手はアドマイヤグルーヴ。騎手が変わっただけで、エアメサイアとの人気差がこんなに離れるものかね。実力は明らかにアドマイヤグルーヴの方が上。今年は、大阪杯、金鯱賞と古馬GU戦で4着しており去年と変わらない結果を残している。GTでの大敗を無視すれば、対抗評価が妥当。鞍上が武豊なら馬連1点勝負だったが、上村が微妙。しかし、上村も神戸新聞杯ではシックスセンスできっちり仕事をしており、馬そのものの実力を抑える騎手ではない。牝馬は好調期で積極的に買うべきであり、その点からヤマニンアラバスタの方を上に取っただけの話。

オースミハルカが馬連の抑え。前走の府中牝馬Sでは自信満々の本命だったが、3着。最後の4→3ハロンのラップタイム12.1→11.1が無茶だろう。マイペースに競馬できれば去年の再現。

3着候補に2頭。

ウイングレット。実力的にはエアメサイアと同等以上の評価。あまりに人気がないので抑える。

ベストアルバム。スローなら33秒台の脚を繰り出す。若干外差しの馬場であり、枠は気にならない。ナリタトップロードの追悼に渡辺が激走してくれないものか。
<買い目>
[ 馬連 ]  G−K  2,500円
[ 馬連 ]  B−G  1,000円
[ 馬連 ]  @−G  800円

[ 3連複 ]  BGK  2,000円
[ 3連複 ]  @GK  600円
[ 3連複 ]  @BG  400円
[ 3連複 ]  @BK  300円
[ 3連複 ]  GK−NQ  100円×2
[ 3連複 ]  BG−NQ  100円×2
<結果>
曇・良
馬名 性年 斤量 騎手 着差 人気
1 Gスイープトウショウ 牝4 56 池添 2.12.5 2 エンドスウィープ
2 @オースミハルカ 牝5 56 川島 1/2 5 フサイチコンコルド
3 Bアドマイヤグルーヴ 牝5 56 上村 2-1/2 4 サンデーサイレンス
4 ・・ Mヤマニンシュクル 牝4 56 四位 3/4 8 トウカイテイオー
5 ・・ Jエアメサイア 牝3 54 武豊 クビ 1 サンデーサイレンス
ラップ:12.3-10.9-11.9-12.4-12.5-12.5-13.3-12.0-11.5-11.1-12.1
馬連 1,650円    3連複 4,180円
的中!

くそー、完全に買い方間違えた。というか、ヤマニンアラバスタ(8着)を信頼しすぎた。攻めすぎたせいで、勝ちが減った。気持ち的には4頭の競馬で、その中の3頭で決着。3連複を中心に平滑して買うべきだったか。今日は馬券構築力の無さを痛感した。気持ち一つであと3万くらいは上乗せできたという感想。

レースの立役者は、当然ながらオースミハルカ@川島。見事な騎乗。逃げ馬の理想的なラップと言って良く、7ハロン目で歩いて引き付け、後半4ハロン勝負。完璧な騎乗だが、勝ち馬が強過ぎた。

1着スイープトウショウ。道中は内で脚を溜めたため、最後の直線で外に出すのに少々もたついたが、外に出してからは1頭だけ違う脚色で差し切り勝ち。強い。さすが、牡牝古馬のトップに立つだけの馬ではある。来週はもっと楽に勝てるよ、池添君。来週もよろしゅうに。

2着オースミハルカ。前述の通り。完璧な騎乗で2着。

3着アドマイヤグルーヴ。エアメサイアなんかに負けるわけがない。ただ、能力は少々落ちているっぽい。今年で引退した方がいいかな。スティルインラブも引退したし。

4着ヤマニンシュクル。こいつが一番怖かった。能書きでは全く触れていなかったが、割って入るならスイープトウショウと互角のレースをしていたこれだと思っていた。テイオーの娘らしく、休み明けでも走るのね。危なかった。来年は勝ち負けでさう。

5着エアメサイア。掲示板にすら載らないと思っていたが、後方で脚を溜めた結果、スイープトウショウに次ぐ上がり33.4秒。これが精一杯でさう。

期待したヤマニンアラバスタは8着。上がりはエアメサイアと同等。ポジションは最後方。大外を回してこの結果。う〜ん。どう評価してよいやら。人気の江田照は信用するなということで。

とりあえず勝ち。
【 2005年11月競馬 】