マイルCS(GT)  京都 芝1600m

<能書き>
単勝買えば当たる。

過去5年のレースラップは以下の通り。

2004年=12.1-11.2-11.6-11.7-11.8-11.7-11.5-11.4 【34.9-23.5-34.6】
2003年=12.4-10.7-11.3-11.6-11.6-11.2-12.1-12.4 【34.4-23.2-35.7】
2002年=12.3-10.6-11.3-11.8-11.8-11.6-11.5-11.9 【34.2-23.6-35.0】
2001年=12.5-11.0-11.9-11.9-11.5-11.6-11.4-11.4 【35.4-23.1-34.4】
2000年=12.1-10.6-11.3-11.3-11.6-11.8-12.2-11.7 【34.0-22.9-35.7】

過去5年では2000年が若干前傾ラップではあるが、それでも前半3ハロンは34.0秒。基本的には京都マイル戦らしくおおよそ均一のラップタイプが並ぶ。過去10年で見ると、前半3ハロン34秒を切ったのは2度だけであり、いずれもキョウエイマーチが逃げてのもの。先行馬が揃おうと、本当に行く気がある馬が居ない限りは平均ラップと考えるのが妥当。

今年はどうか。ローエングリン、ビッグプラネット、タニノマティーニのいずれかが逃げる。ビッグプラネットは大して早くなく、本気で逃げようとしない限りは逃げられない。タニノマティーニは逃げられる脚はあるが、番手からの競馬で結果を残しているため逃げない。自動的にテンに早いローエングリンが逃げることになると思われるが、鞍上ノリであり早くなる可能性は限りなく低い。スローペースが濃厚。

2001年のような超スローペースにならない限り先行馬が残ることはない。今年は前述の3頭に加え、掛かり気味に走るバランスオブゲームとラインクラフト、スピードに任せて走るダイワメジャーがいるため、スローペースだが前に圧力が掛かるレースになる可能性が高い。すなわち、例年通り瞬発力に秀でた馬が勝ち負けする想定でOK。
◎:Mデュランダル
△:Gダンスインザムード
△:Lサイドワインダー
△:Nテレグノシス
×:Iマイネルハーティー
スプリンターズS=12.1-10.1-10.7-11.1-11.5-11.8

スゲーよな。この流れをぶっこ抜いたんだから。勝ったサイレントウィットネスはスプリント戦では常識を逸した強さなので負けて仕方ない。この流れで2着したデュランダルはその強さを魅せ付けている。上がり32.7秒だよ。後方一気の脚質とは言え、スプリント戦でこの数字が出るかね。恐るべし斬れ味ですな。京都マイルでは勝つ姿しか思い浮かばない。本当に強いマイラーです。良馬場なら、サイレントウィットネスのスプリンターズSくらい頭は堅い。3連覇濃厚。

馬連の相手に3頭。

ダンスインザムード。北村宏はえらく成長したように思えるがどうでしょう。昨年同様、ちょい後ろから瞬発力を活かす競馬をしてくれれば勝ち負け。牝馬の3歳で秋天→マイルCSで連対する能力。昨年と大勢の変わらないメンツ。マイルGTは藤沢和厩舎、マイルCSはニジンスキー好走というプラス方向のオマケまで付いている。

サイドワインダーは対抗まで考えたが、ミッキーなので割り引いた。京都/新潟での好走、阪神/東京での凡走は、底力は平凡だが瞬発力に秀でていることを表している。マイルCSは冒頭の通り、瞬発力が突出していれば勝ち負け可能であり、底力はむしろ平凡くらいの方がいい。

テレグノシス。くどいが、好きな馬。中盤が適度に緩まなければ好走しないのは知ってて買う。流れが向けば、1%くらいの確率で連対するでさう。3着の可能性は高く、結局昨年同様のワンツースリーという結果になったりして。

3着候補にマイネルハーティー。弱い3歳牡馬。前走は驚きの激走。とことん溜めれば相当斬れるやうで。最後の最後で仕掛けてどこまで伸びるか。もしかしたら、アグネスデジタルなんかになっちゃったりして。

ラインクラフト?冒頭の通り、瞬発力勝負では分が悪い。キョウエイマーチ、ダンスインザムードの域に達しているとは思えない。過剰人気だ。
<買い目>
[ 馬連 ]  M−GLN  1,000円×3

[ 3連複 ]  M−(GLN)  900円×3
[ 3連複 ]  IM−GLN  100円×3

[ 3連単 ]  M→(GLN)  300円×6
[ 3連単 ]  M→G→I  200円
<結果>
晴・良
馬名 性年 斤量 騎手 着差 人気
1 ・・ Dハットトリック 牡4 57 ペリエ 1.32.1 3 サンデーサイレンス
2 ・・ Kダイワメジャー 牡4 57 ルメール ハナ 4 サンデーサイレンス
3 ・・ @ラインクラフト 牝3 54 福永 1 2 エンドスウィープ
4 Gダンスインザムード 牝4 55 北村宏 クビ 5 サンデーサイレンス
5 ・・ Hバランスオブゲーム 牡6 57 木幡 クビ 13 フサイチコンコルド
ラップ:12.2-10.6-11.4-11.5-11.4-11.5-11.3-12.2【34.2-22.9-35.0】
馬連 3,580円  3連複 7,960円

完敗。

どうしようもない能書きを書いてしまった。こんなマイルCSは初めて観た。2000年に近いように見えるが、上がりが全く異なる。底力ラップになったのは、2番手から競馬したダイワメジャー@ルメールのプレッシャーによるところが大きい。

1着ハットトリック。このハイペース&底力勝負のレースを制することができるなんて思わなかった。出番があるなら、超スローペースの斬れ勝負のときだけの想定。ペリエの手腕がどの程度働いたか知らないが、強いと認めざるを得ない内容。今更ながら、京都マイルは鬼かもね。「3番人気なんてみんな秋天の32.6秒に騙されちゃって、ぷぷぷぷ」と心の中で笑ってゴメンナサイ。

2着ダイワメジャー。このラップで走らせたら連は外さない。マイル戦でスピード勝負に持ち込ませたら一番安定感のある馬。ミレニアムバイオに近い印象。分かりにくいか。兎に角、ダイワメジャーの出走するレースは瞬発力勝負になる可能性が低い。これは今後に活用できる。

3着ラインクラフト。どんなペースでも掲示板に載ってやっとだろうと思ってたら3着。ダンスインザムードに先着するなんてショックだ。まぁ想定では、ダンスインザムードとラインクラフトの道中の位置関係は全く逆だっただけに、こういう結果になるのもなんとなく分からなくはないか。甘く見過ぎてた。

4着ダンスインザムード。サンデー×ニジンスキーらしい競馬。

デュランダルは8着。こんな底力勝負に持ち込まれたんでは、勝負にならなくて仕方ないか。1200mでは早くてもマイルを戦えるスタミナがあるから斬れる脚は使えるが、1600mで1200m並みのラップで走られれば斬れは殺がれて当然。ダイワメジャーには一生勝てそうに無いな、、、ってもう対戦する機会はないのかな?

サイドワインダー、テレグノシスはこんなに早いラップでは大敗して当然のタイプ。

自信満々で臨んだマイルCSだっただけにショックは大きい。2連敗。

【 2005年11月競馬 】