モウコノウマ(プシバルスキーウマ)
Przewalski’s Wild Horse (Equus przewalskii)

哺乳綱奇蹄目ウマ科。体長2.1〜2.6m、肩高1.2〜1.3m、尾長90cm前後、体重200〜350kg。唯一の真の“野生ウマ”。嘗てはモンゴルを中心とした中央アジアの広い地域に棲息していたが、乱開発と人間による迫害が元で野生では絶滅。飼育下に措かれていた個体を血統管理しながら交配・保護した結果1000頭以上まで個体数が回復し、最近では野生復帰への試みも実施されるまでに至った。家畜ウマに比べると身体はがっしりしており、頭がやや大きめで、タテガミは直立し、背中に「鰻線(まんせん)」と言う黒い一本縞があるのが特徴。荒涼としたステップ地帯に母系の小群で生活する。オスは基本的に群れの周囲で単独で行動し、発情期だけメスに接触するようである。性質は用心深い。餌は主に砂漠性のイネ科草本。
名称はモンゴルの旧名(蒙古)に因むもの。英語名及び学名は発見者のロシアの探検家への献名。