ヒグマ
Brown Bear (Ursus arctos)

哺乳綱食肉目クマ科。頭胴長1.9〜2.8m、肩高1.2〜1.5m、尾長7〜8cm、体重150〜480kg(最大で780kgの記録がある)。北半球の各地に広く分布し、日本では北海道の東部に棲息する大型のクマ。英語名からも察せられるように褐色の被毛が特色。黒味が強いもの、灰色のもの、金色に近い黄褐色など様々な毛色が存在する。また、個体に拠っては胸に「月の輪」文様があるものもいる。額の部分が迫り出した頭部、小さな耳、盛り上がった肩、発達した筋肉が特徴。森林から草原、砂漠に至るまで、食物を得られそうな場所なら何処にでも棲息する。通常、単独で行動し、若草、木の実、木の根、果物などの植物質から屍肉、小動物、魚、甲殻類、昆虫など何でも食べ、秋口に川を遡上するサケやマスはヒグマにとっては重要な食資源である。飢えれば大型の動物をも襲って殺し、時には家畜が被害に遭う事も。食物が豊かな秋口に驚くほどの量を食べて栄養を蓄積し、冬は穴に篭って冬眠する。