キンギンケイのイラストと見比べて、どの程度2種の特徴が入り混じっているか比較するのも一興かと思います(中華的熊猫)

キンケイ Golden Pheasant(Chrysolophus picutus)
鳥綱鶉鶏目キジ科。全長オス90cm前後、メス60cm前後。中国中央部の高山地帯が原産。姿形はギンケイに似るが、やや華奢で赤い色が強く、尾羽は幅広でギンケイほど長くは無い。メスは全体的に灰色がかった褐色で、黒い駁模様が点在する。雑食性で、主に若竹、ツツジ等の植物の花や若芽、昆虫などを食べる。飼い鳥として昔から有名な鳥であるが、野生での生活には不明な点が多い。繁殖期、オスは金属的な囀り声を上げ、首の周りにある襟巻き状の羽毛を広げ、唸るような空気音を上げながらメスにディスプレイをする。全身が黄色っぽく変色した飼養品種(オウゴンキンケイ)も知られている。古代中国では、火伏せの厄除けにこの鳥の羽毛を用いた。

ギンケイ Lady Amherst Pheasant(Chrysolophus amherstiae)
鳥綱鶉鶏目キジ科。全長オス130cm前後、メス70cm前後。チベットから中国、ミャンマー北部にかけての高山地帯に棲息。数はキンケイほど多くは無いらしい。キンケイとは対照的に全体的に白っぽい感じで、尾羽が長い。メスはキンケイのメスに似る。派手な姿をしているにも関わらず、身を隠すのが巧い為野外での観察記録に乏しい。主に若竹や昆虫などを食べ、またキジ類としては異例な事に、浅い川に踏み入ってカニや水生昆虫を捕食する事もある。その他の習性はほぼキンケイに順ずるものと思われる。キンケイ同様昔から飼い鳥として持て囃されており、また羽毛や羽軸を釣りの疑似餌に加工したり、長い尾羽を京劇の羽飾りとして用いたりもする。イギリスでは人為的に移入されている。