オカメインコ
Cockatiel (Nymphicus hollandicus)

鳥綱鸚鵡目オウム科。全長30〜40cm、体重80〜100g。ハトより少し小さいくらいの大きさのオウム。名前に「インコ」とつくが、インコよりは寧ろオウムに近い仲間だと考えられている(後述参照)。オーストラリア全土の乾燥した地域に棲息。灰色を主体とした羽色(飼養品種では白や青灰色など様々なバリエーションがある)で、頭部は淡い黄色、頬に赤い文様があり、極めて発達した冠羽を有する。尾羽の発達も著しい。住環境として平地、拓けた林等見通しの良い所を好む。天敵に襲われそうになると飛翔して太い木の枝に避難し、枝に平行に身体を寄せて隠れようとする習性がある。非常に飛ぶ力が強く、規則的な羽ばたきで直線的に飛ぶ姿が見られる。オス、メスほぼ同じ姿だが、メスはオスに比べやや体色が暗い。数羽程度の群れで生活し、餌は野生の穀物の実や木の実など。収穫後の穀物畑で落ち穂を食べる事もある。
姿が良くヒトにも慣れるので、ペットとして人気がある。


<オウムとインコの分類について>
オウムもインコも全て「鳥網・鸚鵡目(オウムもく)」に分類される鳥類ですが、科(か)レヴェルの分類については現在でも混乱があります。
ひとつの科にまとめて分類(鸚鵡目インコ科若しくは鸚鵡目オウム科…1目1科説)する学者も居ますし、オウムは「オウム科」インコは「インコ科」と分け(1目2科説)、更にオーストラリアの一部に住むセイガイインコの仲間を第3の科「ヒインコ科」を設けて分類(1目3科説)する学者も居ます。またどのインコをどの科に分類するのかも、学者によって諸説あり、万人が認める定説はありません。
当サイトでは、1目3科説に従っています。