「Xanadu」〜失われた桃源郷〜
Xanadu… 
幻想(まぼろし)の楽園

化学とリアリティが 
支配するこの惑星(ほし)
生きてると同時に
生ききれぬ煉獄(パンデモ二ウム)

空はいつも暗く 
小鳥は歌を忘れ 
伝説を人は思う

 Xanadu… 幻想(まぼろし)の楽園
 清き水 常に満ち溢れ
 空は 光輝いて
 生命が 永久(とわ)の春を謳歌する

 Xanadu… 人々の心が
 あの時代(とき)の 無垢な魂を
 取り戻すならば きっと
 蘇るだろう 此処に再び…

悪魔さえ住み着いて 
押し寄せる沙漠の黄砂(すな)
楽園の跡さえ 
埋め尽くすように

空がいつも青く 
小鳥が歌うその日は 
もう戻らないのか

 Xanadu… 幻想(まぼろし)の楽園…
 清き水 今は枯れ果てて
 空は 光を失い
 生命が 滅びかけた今も…

 Xanadu… 惑星(ほし)は夢を見る
 あの時代(とき)の 美しき夢を
 それは 醒めない悪夢か?
 そうじゃない 未来(あす)の惑星の姿
<かいせつ>
Xanaduと書いて“ザナドゥ”と読みます(決して“キサナドゥ”と読まないで下さい。魔獣絵師のこだわりです)。
ザナドゥと聞いて、オリビア・ニュートンジョン主演の映画を連想した方、及び昔懐かしいアクションRPGを連想した方、結構いらっしゃるのでは。…残念ながらどちらもこの散文詩には無関係です(微苦笑)。
普遍的には「理想郷」「桃源郷」と言う意味になるのかな?兎に角この詞ではそう言うイメージで用いてます。
一見すると、楽園の喪失を描いた救いの無い詞に見えますが、最後の一行にちょっとした救いの糸口たる含みを持たせてます。ってか、個人的にはそうであって欲しい。いや、結構マジで(苦笑)
(2005年7月 製作)