垢
嘗 |
*風呂場の怪*
浴場の風呂桶にこびり付いた垢から生まれ、垢を嘗めて生きると言う妖怪。
直接人間に害を働く訳ではないが、矢張り妖怪が足繁く来訪すると言うのはあまり気持ちの良い事では無いので、「垢嘗」(あかなめ)を家に寄せないようにする為に、昔は風呂桶の掃除を徹底したものだと言う。 今では内風呂やユニットバスが主流になり、昔のような「離れ」に作られた浴場は見かける事さえ無くなってしまったが、「垢嘗」が活躍した頃の浴場は大抵外に作られており、夜、外に出て湯浴みするのは、子供にはちょっとした恐怖だったろうと推測される。そうした恐怖の具現化が「垢嘗」なのかも知れない。 |
|
|
|
|