ご存知ですか?
「こげんた」と名付けられた
とある猫の事を。
2002年5月6日の午後11時頃、
デイルレヴァンガーこと松原 潤…は、2ちゃんねる
というサイトの「ペット大嫌い掲示板」に現れました。
そこで、その悪魔がやった残虐な行為は
あまりにも酷すぎて…。
(ページ冒頭のみづきさんのお言葉より抜粋)
この事件に関してはメディアで大きく取り上げられ、ある種「社会現象」にまでなったので、
当サイトにお越しの方で、ご存知の方もきっといらっしゃると思います。
事件は今から1年程前…平成14年5月6日に起きました。
その日、「デイルレヴァンガー」こと松原 潤容疑者がやった事。
此処に書くのも躊躇われるほど残虐で類を見ない事件でした。
彼はその日、近所を歩いていた猫を捕まえた後、
自宅(福岡の一人暮らしのマンション内)のバスルームに閉じ込め、
鳴き声が外に聴こえないように喉を切断、次に尻尾、耳、目…と、
生き物にとって最も重要な器官を次々と傷付け、
遂には出血多量で身動きもならない猫の首に針金を撒きつけて縊死させた上
その遺体に『世界の斗う黒ムツ諸君に捧ぐ!!オスカル・ディル』 と書いた紙を貼り付けて近所の河川に投棄すると言う、
非道且つ残虐な「パフォーマンス」を繰り広げたのです。
しかも、虐殺するまでの様子を次々と写真に収め、(7枚も!)
某大型交流系サイトで「実況中継」しながらその写真をアップすると言う、狂気の沙汰としか思えない行為を伴って…です。
この行為は結果的に全日本の愛猫家や動物愛好家の反感と怒りを招き、
デイルレヴァンガーの非道振りを糾弾する彼等の声が結集する事となりました。
結果、事件から少し間を置いて後デイルレヴァンガーは逮捕・起訴され、
執行猶予付きの有罪判決が下されたのです。
動物虐待で有罪判決が下されるのは此れまでに殆ど前例が無く、
この事件は大きな反響を呼びました。
そして今…。
事件の記憶は忘れ去られ、
事件当時、多くの人が抱いた危惧が現実の物となりつつあります。
即ち…
第2、第3の「デイルレヴァンガー」の登場です。
昨今、動物虐待のニュースは引きもきらぬ有様。
かの事件を模倣したと見られる残虐極まりない事件もかなり多く発生しています。
これらの悲惨な事件について言及する時、
犯人を擁護する側の人間が必ずと言って良いほど口にする言葉があります。
「肉を得る為に牛や豚を多数屠殺するのは罪じゃないのか」…と。
人間は確かに生きる為に多くの命を犠牲にしています。
その事実を否む事は出来ません。
然し、それだからこそ…
こうした享楽的且つ無意味な殺戮行為は、
声を大にして非難されるべきではないでしょうか。
野生の肉食動物は決して無駄に生き物を殺す事は在りません。
貯食の為に普段より多く生き物を屠る事はありますが…。
それらは決して享楽的な動機に寄る物ではないのです。
およそ地球上において、
カタルシスを得る為だけに(人間も含む)他の命を奪うのは人間だけです。
アマゾンに暮らすとある原住民の酋長が残した以下の言葉があります。
「野の獣は、空腹の時にだけ他の獣を殺す。
人間は獣より悪くなってはいけない。」
この言葉が含む意味を、私達はもっと認識しなければならないのではないでしょうか。
事件があって間も無く、当サイトの常連様のひとりであるみづきさんの手によって、
殺された猫(死後「こげんた」と命名されました)の追悼ページが設立されました。
この度、当サイトではみづきさんのご許可を頂き、
その追悼ページにリンクを貼らせて頂きました。
多くの人がこの事件について知って頂き、
命の尊さと人間の「生物としての」在り方について考えて下されば幸いです。
2003年12月17日 中華的熊猫