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カバ
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Hippopotamus (Hippopotamus amphibius)
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哺乳綱偶蹄目カバ科。頭胴長3.3〜4.6m、肩高140〜150cm、尾長50〜55cm、体重2.5〜4t。中央アフリカから南アフリカにかけてのアフリカ大陸の河川・湖沼に棲息する大型の植物食動物。被毛が殆ど存在しない剥き出しの皮膚、大きな口、発達した牙、目と鼻腔を空気中に出したまま水没する為の独特な顔付きが特徴。泳ぐのではなく、潜水したまま水中を歩く事に高度に適応している。皮膚を保護する為に赤い粘液を分泌し、昔は「カバは血の汗を流す」と俗説された。20〜30頭前後の雌雄混合型の群れで生活し、概ね夜行性。日中は水の中で休み、暗くなってから上陸して陸上の草を食べる。ごく稀に動物の屍骸や小型の有蹄類を捕食すると言う報告も有る。性質は割と臆病な方だが、怒らせると極めて危険。巨大な口と鋭い牙で人を殺傷する事もあり、「陸に上がったカバとスイギュウはライオンより恐ろしい」と言う言い回しさえある。交尾や出産も水中で行い、子供は潜水したままで母親の乳を飲む。オスは縄張りを主張する為に、自分の陣地の周囲に尾を使って糞を撒き散らかす習性があり、動物園でも如何なくその習性を発揮する事があるので、観察時には注意が必要。
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