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生きていたタージレポート・16

はじめに。

皆様お元気でしょうか。まだ生きていたのですタージレポート。
これはある伝説のカレー屋にまつわる体験記。何が起こってもノンフィクション。
高校時代の残り香漂う約束の地へいざ逝かん。

index プロローグ アクト1/2/3/4 エピローグ

プロローグ。 

初遠征からはや五年。
二年の浪人生活を何とか耐え、医学生となった俺が心待ちにしていたもの。

あの旅行


目的地はあのカリー屋

「タージマハール」

アクト1。〜思・即・逝〜 

二年の浪人を経て医学生となった俺は数年ぶりの夏休みを満喫していたのです。
旧根上町での剣道部メンバーとの合宿が大いに盛り上がり楽しませてもらいました。

夜が明けて、この日の行動をどうするかということが決まらずに昼過ぎまでゴロゴロしていたとき、ある男が言ったのです。




「タージ逝くか」




「良し!」(一同)



かくして突如第十七次タージ遠征勃発。



久しぶりに冒頭にメンバー紹介。

アメリカから遥々やってきたこの漢、ジョニー隊長(1,2,3,4,5,6,7,8,9,15,16)
二年がかりで浪人を脱して復活した副隊長三井良(2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16)
実はこの男が言い出した、古参兵S本さん(2,3,4,5,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16)
天然なのに前回参戦時にかなりの戦闘能力を見せつけた紅葉さん(15)
タージ新潟店へ逝ったという、剣道部同窓生のヒエラルキーの頂点に立つ人もかさん(初)


都合上剣道部員のみで構成されてしまった遠征隊でございます。

ところでここは旧根上町。現能美市。出発点からいつもと違います。
そして交通手段も違うのです。

S本さんが運転する車。


高校生とは違うのだよ!高校生とは!!


ちなみにS本さん、バリバリのペーパードライバー。

金沢まで一時間、そこから高岡まで一時間。計二時間。
勿論実際の道筋なんて知らない。
タージにたどり着く前に逝くんじゃないか?

アクト2。〜Curry Note〜 

ともかく遠征隊五人を乗せて車は走りだしました。
ドライバーのS本さんの隣、助手席にはジョニー隊長が座り地図を広げつつナビゲート。
後ろには三人。
紅葉さん・俺・もかさん という配置(仮称両手に花ポジション)だと、真ん中の奴の背がありすぎてバックミラーが見えないという苦情が来たので
紅葉さん・もかさん・俺という配置に。(仮称両手に下僕ポジション)

無免許運転ものさばるというアメリカ仕込みの隊長にどやされながらハンドルを握っているS本さんですが


完璧なまでに法定速度遵守。


流石未来の警察官。。


前は空き後ろは詰まってくるのですよ。。そりゃ隊長もどやしますけど。。
安全運転でよろしいのですがね。

未確認走行物体を駆ってタージに通ったという某塾講師軍団には敵いませんよ。

やってるのか閉まってるのかから怪しい、いかがわしい宿泊施設群(婉曲)ばかりが目立つ津幡を抜け富山に入ったときにまず拍手。
道路案内に戸出の文字が見えだすと更なる拍手。
この田んぼの海の先に黄色いタマネギが輝いてるに違いないのです。

ってそれから十分くらいはかかったのですけど。
ついに目的地、タージマハール高岡戸出店に到着。初の自動車による遠征に成功したのです。

午後三時過ぎという中途半端な時間に着いたために店内はガラガラ。
一番奥の席を占拠したところで我らがナイスガイ・マスター登場。。
なんだか大人っぽくなりましたね、とおっしゃられたが、S本さんは昔から老けてるし俺は痩せただけだし。それでも初めて来てから五年か。。
丁度今日から新しいものになったフリーノートに遺書記入の儀式。
間違って第十六回遠征って書いてしまったが。。十七回目ですよ。

そしてこの一年の間にタージは更なるパワーアップをしていたのだ。


CurryNote






まさにDEATH NOTE






CurryNote

How to use

・このノートには三色カシミールカリーを倒した者が記名できる

・このノートに名前を書いた人間は抽選で食事券が与えられる

・このノートに名前を書いた人間は店内に食べたカリーの色で名前が張り出される

・このノートに名前を書いた人間は浮世の「辛口」では死ななくなる

・このノートに名前を書いた人間と同じカリーを食べた一般人は死ぬ。


見上げてみればブラックリストならぬ三色リストが。。

アクト3。〜永遠の好敵手〜 

非公式の呼称としてブラック・レッド・グリーンレンジャーを使ってきましたが、公式組織カシミール党が発足したからにはその名簿に名を記さねば。

勿論緑の字で。




ということで来るまではまったりブラックと言っていた隊長がグリーンに変更。それでこそ我らが隊長。
そんな俺は言うまでもなくグリーン。

帰りの運転と言う大役があるS本さんはブラックを許可。
紅葉さんはブラック。
もかさんは最初はインドって言ってた気がするけどカシミール党に魅かれたかブラック。

全員が定番のタンドーリチキン定食。ランチタイムをちょっとはみ出していたにも関わらずラッシーがついてきました。流石ナイスガイマスター。。

あとカラアゲ・チキンスティック・スパイシーポテトの三大サイドメニュー食事風景

なけなしの軍資金から電車代差し引いてた高校時代より余裕はあるかな、とか思いつつやっぱり旨いなぁ。減るのが早いw

順次タンドーリチキン定食が到着。いつも通り、カリーに挑む前に味わっておきなさいと新人さんに注意しつつチキンを頂く。こころなしか大きめサイズ。
うむ。旨い。旨すぎる。。。いくらタンドーリチキンを名乗っても他ではこの味はあり得ない。絶妙すぎるのだ。。

ベストオブ鶏肉料理


と、やってる間にもかさんがカリーに突入。。


瞬時に撃沈(ぇ


落ち着きなさい。こんなときのラッシーだ。

ブラックぐらいならば(ぐらい? すぐに鎮火してくれる命の水。
このペース配分が生死を分けるのである。

と、隣で紅葉さんがカリーの刺激のせいか鼻血が出てしまった模様。。ついに流血の事態に;
これはカシミールカリーとの戦いなのである。

まぁそのまた隣でS本さんはもくもくとブラックを食べていってたようですが。


目の前では隊長が汗をかきながらグリーンと戦闘中。
しかしそれを観察している余裕などなかったのである。


隊長に続いて

逝ってきます

とおもむろに合掌しグリーンにスプーンを突っ込んでいたからだ。。

green

この懐かしい香り。懐かしいあj痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛

ちょ痛痛痛痛痛痛痛無理コレ痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛(ついでに横隔膜痙攣しかけ

昔は、それも一年前までは涙くらいしか出なかったのにもう汗だく
思わずラッシーに手を伸ばす。。

これが力の衰えというものか…!!

補給無しで掻き込めた十八歳のあの頃が全盛期だったのでしょうか。そういや最近ココイチ10辛すら食べてない。
修行が足りないようです。流石我が永遠のライバル・グリーンカシミールカリー。

なんてことを考えてる余裕があったかどうだか。。
とにかく負ける訳にはいかない。スプーン一杯ごとにラッシーを飲もうとも前進あるのみ。


そしてついに皿を空にしてグリーン撃破カシミール党員資格を獲得したのです。

勿論そんなことを言ってる暇はなく水とサラダを貪っていましたが。。

気がつけば隊長はグリーンを完食。やっぱり汗だく赤い顔。
S本さんも余裕でブラック完食。
いつの間にか帰ってきていた紅葉さんは期待通りに余裕な感じでブラックを撃破。


が、もかさんリタイア。。

初めてのブラックの壁は高いのです。
途中でラッシーを飲もうともグリーンを食べきる俺らってやっぱり常人に非ざるのか;

アクト4。〜電車を待ったは何時の日か〜 

一応の戦闘終了を迎えた一同。なんか静かだったのではしゃいでたあの頃から少しは成長したということでしょうか。
それとも久しぶりのカシミールに叩きのめされたということでしょうか。

チャパティと新メニューのラッシーの耳を揚げて砂糖をまぶした一品「ニョロニョロ」を注文。

ニョロニョロ

これはいける。このモチモチした食感はやばいよー。。

落ち着いた所にマスターが降臨してしばし談笑。
全国どころか海外にまで散る遠征隊員たちの話を。高校時代は想像もつかなかったな。。
もかさんが見つけたタージ新潟店の店長さんがココで研修してたことがあったとか。
マスターは昔四国をバイクで回ったことがあったとか。

世の中って狭いねぇ(何

マスターの上の息子さんにも挨拶。前に見た時は小さくて走り回ってたと思うんだが大きくなってた。
俺らも年をとったなと実感する。


一瞬下の息子さん(=この前見たとき赤ちゃん)かと思って驚いたりした気がするのは秘密だ。


お会計のついでにブラックカリーと黄色い粉を購入。
これで一人暮らしも安心(ぁ

金沢の某百貨店でも手に入るらしいブラックは箱入りに、スパイスの袋が格好良くなってました。
うむ。歴史を感じる。。


もう電車の時刻がどうの慌てることも無く、悠々と車に乗り込み出発。
わざわざマスターが見送ってくれました。どう見てもナイスガイです。ほんとうにあ(ry


あいかわらず法定速度遵守で車は金沢へ。



金沢に来た途端に道間違えたけどな


新しくできた山側環状に迷い込んで降りるタイミンング逃したり。運転のS本さんがヘロヘロでございました。

なんとか金沢駅までたどり着き、おろしてもらいましたが、その後も迷ったとのことです。。

家に帰るまでがタージ遠征。何が起こるか分かりませんから。

これにて第十七次タージ遠征終了。

エピローグ。

本当は二日後にまた逝こうかという話もあったのですがお流れに。それぞれ都合があるのです。バイトとか。

高知に帰りまして、黄色い粉は早速フライドポテトに使いました。美味なり。

ところで。このレポートをのろのろと書いていた八月末。
帰省しているはずの部活の或る先輩から突然メールが入りました。



>今金沢にいて(ワタクシ)に対抗するからタージマハールの場所教えて




(;´゚Д゚`)




確かにタージの話はしたような気もするけど、覚えてるのは最近別の先輩に言ったくらいなんだが。。
とりあえずこっちのカレー屋の激辛(50倍)は食べられるとのこと。俺はソレがどれほどかは知らないんだけど。。
車で移動しているとのことなので、高岡は戸出にございますと伝えたしばらく後に気づいた。



今日水曜日(=定休日)だ;;;



慌てて連絡。



まぁ翌日戸出駅からの道順をナビゲートしている俺が居た訳だが。


驚かれる程スラスラと述べるのはあの日の迷子と以来の遠征のお陰。
タンドーリチキンやラッシーの推薦は古参兵の証。

その先輩はいきなりですがレッドに挑むとのこと。
ええ、グリーンは先日俺が苦戦したということで止めました。流石に。

到着の報から約一時間後



メールが来ました





>無敵のカリーにカンパイ!






>私あんたにまけたよ…(T_T)





カシミール党員・グリーンレンジャー・タージ遠征隊副隊長という間違った肩書きを持つ歴戦の瘋を相手にしてはいけません・゜・(ノД`)・゜・


CurryNote

How to use

・このノートに名前を書いた人間と同じカリーを食べた一般人は死ぬ。