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タージレポート。


はじめに。
これはあるカレー屋にまつわる体験記です。従ってほぼノンフィクション。
メールマガジンのネタにしてもよかったのですが、デカ字
その他が使いたかったのでこちらで公開することにしました。
結局長くなりましたし。暇だったら読んでみてください。

index プロローグ アクト1/2/3/4 エピローグ
プロローグ。

今は昔。中学3年の時。塾であるカレー屋の話を聞いた。
変人揃いの先生達がわざわざ隣県まで食べに行くカレー屋。
「タージマハール」
怪しい響きを持つ店名はとてもじゃないが忘れられなかった。

たしか「(今通っている)高校に合格したら連れてってください。」
と先生達に要求していた。

そして見事合格。
先生:「自力で行ってくれ。
おい。


アクト1。

時は流れて2001年夏。すでに夏休みは補習に入り終わったも同然。
そこへ我らがジョニーさん。

東京まで一人で女装しに行ったジョニーさん。

タージマハール(略してタージ)へ行こうと言い出します。
もちろんカレー屋の。天竺のあれではない。
数日後。第一次タージ遠征勃発
俺、不参加(爆)。部活による遅刻のため。
彼は優等生二人連れて隣県までカレー食いに行きました。

あ、ここで予備知識。
タージには激辛カリーがあります。みなさんそれが目当てです。
下から順に
ブラックカシミールカリー(レヴェル5)
レッドカシミールカリー(レヴェル10)
グリーンカシミールカリー(レヴェル15)

さて、三人が凱旋。みんなブラックを食べてきました。
約二名(ジョニー含む)は「辛くて旨い!」
約一名は涙流してしまったらしい。
約二名:「次はレッドだ!!」
約一名:「もう一回ブラックで。」


アクト2。

夏休みが終わり「基礎になってねぇ基礎学力テスト」がめでたく終了したその日。
そう。2001年9月3日。
第二次タージ遠征勃発
参加はジョニー隊長・同じ部活のS本君・俺。例の優等生二人は、
部活のため参加断念。
三人は部活のミーティング(重要)すっぽかして金沢駅へ。そこまでしてカレーか。
目的地は某富山県高岡戸出。タージマハール高岡戸出店。 全員私服のため怪しまれずに(謎)鈍足列車へ乗り込む。
トランプ開始
ダウト
得意のポーカーフェイスを駆使して他の二人の反応を楽しむ俺。
そしてばっちり負ける俺(爆)
高岡駅で乗り換えて高岡戸出へ。そして徒歩。
ところでそこは異国の地。そして時刻は6時30分過ぎ。そして天候は豪雨
頼みの綱はジョニー隊長です。とりあえず目指すは黄色い看板プ・・(誤)。
とりあえず奥へ行って右へ曲がる。延々田圃。
ここで隊長「もどりますか。」。大英断。
ひとつ手前の道をやはり右に進む。しかしタージらしきものはない。
ファミリーマート発見。
「タージマハールってどういけばいいんですか?」
「あ、カレー屋さんですか?それなら・・」
よかった。「まず成田空港へ行って・・」とか言われないで。有名だなあ。タージ。
ファミリーマートに+10点。 で、肝心の道のりですが、一言で言えば「逆」。左行けばよかったんですが。
すでに7時を過ぎていた。
来た道を戻るとローソン発見。またタージへの道を聞く。
「ごめんなさい、知りません」。ローソンから-30点。
しかし。店内に「周辺の地図(手書き)」を発見。ローソンに+3000点。
それを頼りに前進。ある交差点につく。ここで隊長「思い出した」。
さらに前進。視界に黄色い光が入る。

とってつけたようなタージマハール(屋根)出現。
一同、歓声をあげて入店。
このとき時刻は7時30分過ぎ。異国の地で迷走1時間。豪雨の中迷走1時間

オマケ。決行前日のQでの会話。ジョニーさんとの。
ジョ:明日のタージ到着は5時過ぎるでしょうなぁ・・・

まぁ、前回も迷いに迷ってそんなもんだったんで


俺:ちょっとははやくなるでせう
まあおまかせしますよ

ジョ:前回は2駅前で降りてしまいましたから。。。

大丈夫です今回は。

俺:・・・ニカイメデヨカッタ
(終)
・・・俺が甘かった。

アクト3。

店長は隊長のことを覚えていた。第一次タージ遠征を。

三人はテーブルに座る。メニューを広げて隊長の講義を聴く。
それにしたがいタンドーリチキン+ブラックカシミールカリーのセットと
ラッシー(インド的飲むヨーグルト)を注文する俺とS本君。
レッドカシミールカリー単品とラッシーを注文する隊長。
ナンを注文する隊長とS本君。そりゃあ腹減ってたしね。金が惜しかったんだ。俺。たぶん。
某塾教師はカリーを食べた後に飲むラッシーがたまらないと言っていた。
第一次参加の三人はラッシーは絶対いると言っていた。

注文を終え、ふとテーブルの横を見ると「フリーノート」なるものが。
はるばる隣県から、迷走1時間を経て来たのだから足跡を残さねば。
さっそく開いてみる。
そこにはグリーンまで制した某塾のM先生と
チキンカリー(普通のやつ)しか食べられないチキン野郎的K先生の(下の名前)の書き込みが。
しかも「最近女と同棲はじめました。(K先生下の名前)」て。
真相は後ほど。
とりあえず「はるばる来たぜー」みたいなことを書く二人と某書き込みへのつっこみを書く隊長。

ようやくレッドカシミールカリー到着(なんか赤い)。口にするジョニー隊長。
・・・汗かいてません??・・表情変わってません??
そこへブラック+チキンが到着。(黒い・・具ないし)
チキン(旨い)から食べ始める俺の隣で、ブラックを食べ始めたS本君の表情も変わる。
俺もブラックを食べてみる。

ステップ1。「熱っ!

ステップ2。「ん?旨・・」(その瞬間次へ)

ステップ3。「痛っ!!!(涙)

ステップ4。(店長が助け船・ラッシーを持ってきてくれる)「ふぅ〜〜」(鎮火)。

以上一口ごとに繰り返す。
カレーに泣かされたのは初めてだ。
痛い痛いと騒ぎながらカリーを食う野郎三人。
しかし隊長・・ブラックのですよね・・(尊敬)。
ラッシーを駆使してブラックを食べきる。隊長レッドを完食(尊敬)
凄まじい達成感。チキン旨かったし。


アクト4。

ついにカリーを食べきって目的を達成し店をでる。
帰り道は店長(親切)に聞いたのでばっちりである。
達成感からやたらハイテンションな俺。
レッドに胃をやられグロッキーな隊長。
そして8時36分、高岡戸出駅に到着。
電車は8時34分発

しまった!!!!!!!!JRのダイヤは正確です。
次の電車は9時57分(爆)。
家に連絡をとりつつ待つことに。待つしかないでしょ。
暇なんで青チャート(豪雨にやられてふやけてる)を取り出して宿題を始めてしまう俺。悲しい性だ。

高岡駅に着く。時間が時間なので特急を使うことに決定。
それでも30分ほど待つ。やっぱりグロッキーな隊長。
そしてついに帰宅。11時(爆)。すべては迷走一時間のせいということにしておく。


エピローグ。

翌日学校で友達にふと、
「いやー今日俺疲れてんだよ。昨日富山でさまよってたから。」
と漏らす。
カレー食いに。」
凄い目で見られてしまった。
ある掲示板で塾の先生達にタージ遠征のことを報告する。
ブラック制覇したことを。
そして
あの書き込みのことを。



真相判明。カタリでした。他の先生の(笑)。
K先生は無実です。残念(爆)。

(完)