お江戸ぶらりんこ 04’立春編



お江戸のお店!ぶらりんこ(神田)(散策日:2月13日)

拙サイト・ご常連様の土田歳子さんから、大手町にある逓信博物館(ていぱーく)で開催中の「新選組!」展のチケットを送って頂きました。最終日が22日という事なので、では早速。池袋から地下鉄丸の内線に乗り換え、大手町・・・なんですが、その前に♪ ちょうどお昼時という事で、ひとつ手前の駅、淡路町で降りました。目指すは「まつや」。お蕎麦の老舗。ご常連様の白牡丹さんに教えていただいたお店です。近くにある「かんだ やぶそば」は3度ほど入った事があります。美味しい!店内も広くて、混雑していても全然気になりません。現在、私の好きな蕎麦屋第1位。(笑) 「まつや」は創業が明治初期。大震災の後、建て直された二階建ての店舗は、現在、都の歴史的建造物に指定されています。店の前まで行くと・・・ああ、やっぱり。ちょうど正午前。4人ほど、並んでいました。「ああ、これは待たされるかなぁ。」と思っていたら、さにあらず。むしろ、このお店は一人の方が簡単に座れる。(合席で。汗&笑) 程なく店内へ。お蕎麦を注文。ここで・・・蕎麦素人の私は失敗。(ではないかもしれないが・・。汗)ざるを頼んでしまいました。 ざるともりの区別って、見た目は上に海苔がのっているかいないかの違い・・のように思いますが・・。(汗) 調べてみましたら、この「海苔」がのっているのと、そうでないのとでは、昔は天と地程の違いがあったそうな。(海苔は貴重品だったから、「おいっ、ざる食ったよ。」と、近所で大威張りできたそうです。(汗&笑)) さて、話を元に戻します。 店内のほとんどが何故か「もり」。「ま、いいかっ。」と待っていると、ざるそばが運ばれてきました。まわりを全部、男性に囲まれていたので、恥ずかしがり屋(どこからか「嘘だっ。」の声)の私は、落ち着いて食べる事が出来ず、待ち時間入れても15分(・・もかかってないか・・。汗)で平らげ、早々に店を出ました。(汗) 食後の感想・・・蕎麦はかなりこしが強い。これは私好みです。つゆはこれまた、かなり辛口。お酒の好きな方は堪らないだろうなぁ・・と思いました。あまりの時間の早さに、まったく「食べた!」という気がしません・・。「うーん、このまま大手町へ行くのは絶対に嫌だ! あ、そうそう。「竹むら」が近くにあった♪」と、これまた神田界隈で有名な甘味処「竹むら」へ行ってみました。


神田・まつや 甘味処 竹むら


「竹むら」の店舗も「まつや」同様、現在、都の歴史的建造物に指定されています。素敵ですね〜、情緒があって♪ 店内はゆったりしていて静かでした。(テーブルがゆとりを持って置かれている) 私は名物の「粟ぜんざい」を注文。これは10月から5月までの限定。浅草の「梅園」と同様、「竹むら」の看板メニューです。最初に桜湯が・・。まあ、風流だわ。(笑) そして程なく粟ぜんざいとしその実、緑茶が運ばれて来ました。 塩辛いしその実をつまみながらの粟ぜんざい。最高♪ ただ、とってもお上品で、本当に小さなお椀に入っていて・・・・。まっっっったく、私の頭の満腹中枢に、「食べました」信号が伝達されませんでした・・・。(滝汗) 「竹むら」で気づいた事。店員さんの「意志の強さ」です。(汗&笑) 店内は椅子席と座敷に分かれていて、私が入店した時は、椅子席がほぼ満席。(私ともう一人の女性客は、4人掛け(正確には2人掛けふたつ)に、一人で悠々と座っておりました。) 座敷席は空いていました。そこへ、背広姿の男性が二人、入り口の引き戸を開けながら、「椅子席、空いていないの?」 食べ終わって化粧室に立っている私と同じ「悠々組」の女性の席を見ながら言いました。「空いておりませんっ。こちらのお客様は、まだいらっしゃいますので。座敷へどうぞ。」「他には空いてないの?」 背広で座敷に座るのは嫌だったのでしょう。(そうでしょうね。ズボンが皺になるし。)こんどは、私の隣の二人掛け席を見ながら言いました。「空いておりませんっ! 座敷へどうぞ。」 男性二人は、しおしお・・と座敷に上がりました。(汗) すっ、すごいっ。浅草の天ぷら「大黒家」のおばちゃん以来だわ・・。このパワー。(汗) でも、せっかく、ゆったりとした気分でおぜんざいを食べているんだから、隣でバタバタされたら・・・確かに興ざめですね。「竹むら」の店員さんは、そういう事を配慮して下さったんだと思いました。(嬉しいですね) ここでも私はせいぜい15分。  このまま、大手町へ・・。いやいや、まだ、取って置きのところがあるだろう。 そこで、私は「万惣」の方向へふらふらっと・・・。 「万惣」はすでに「お江戸のお店!」で紹介済み。創業が弘化3年ですから、こちらも老舗。果物を扱うお店です。銀座線神田駅からすぐのビルには、フルーツパーラーとレストランもあります。 私はここのホットケーキが大好きで、以前は有楽町そごうの地下に「万惣」が入っていたので、銀座へ行った帰り等、よく家族で寄ったものでした。そのそごうもなくなり、今では、「万惣のホットケーキ」を食べられるのは、此処、神田本店のみとなりました。(涙) 70年以上前から、ホットケーキはこの店の名物。ホットケーキを焼く事を許されているコックさんは店にただ一人。他の人は焼かせてもらえない、こだわりのホットケーキなのです。今日ももちろん、ホットケーキを注文・・・なのですが、メニューを見ると、もうひとつ、「フルーツ・ホットケーキ」というのがある。コックさんに「このフルーツって何が入っているんですか?」と訊ねると、「カッティングされたキウイ、パイン、マンゴー、バナナ、いちごが生クリームと和えてあって、それがホットケーキに添えられています。」との事。「うーん、生クリームっていう響きが、何となく胸焼けしそうな感じがしないでもないが・・・、ここはひとつ、それを頼んでみよう。」と、フルーツ・ホットケーキを注文。ホットケーキにつけるバターとシロップが運ばれてきました。あれ? いつものメイプルシロップじゃない。クリーム色してる。(汗) においを嗅いでみましたが、よくわかりません。(汗汗) すると、フルーツホットケーキが登場。ケーキにバターを塗って、恐る恐るシロップをかけてみました。まず、生クリーム和え(その上にカシスソースが点々と・・・)になっているフルーツを一口。 うっ、・・・・。美味しいっ!全然くどくない。そして、バターとシロップのかかったホットケーキを・・・おおっ! なんとっ!この不思議なシロップは、フルーツシロップだったのです。フルーツをピューレ状にしてつくったフルーツシロップ。美味しすぎるっ・・・。(感涙の嵐) ざる蕎麦と粟ぜんざいを平らげた後でも、溜息が出るほど美味しかったです。(笑) 店を出た時は午後1時10分。 私は1時間20分くらいの間に3軒の飲食店をはしごした事になります。(汗) 〆に「万惣」のフルーツ・ホットケーキは大正解! 大満足で大手町のていぱーくへ向かいました。

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万惣フルーツパーラー