シーズンオフ2009

山は雪のあるときがいちばんです。もちろんスキーができるからです。でも雪がなくてもそれはそれで楽しいです。雪がなくなってからの山行は、大げさでない方が好きです。
お金がかからず、時間がかからず、それでいてそこそこ充実感があって、シンプルな行動を善しとします。
できれば、その日思い立ったらデイパックをつかんで家を出るようなすっきりとした山行がいい。


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鍋倉山頂からは、雪をかぶった西頸城の山々が見え


葉を落としたブナの向こうに志賀高原方面もくっきりと


戸狩スキー場直前のぶな林
関田山脈 環状縦走 
2009年11月8日(日)

ここ数日の暖かさと好天で、5日前の積雪はほとんど消えてしまった。
プライベート山行で関田山脈(信越トレイル)の未トレース区域を歩きにいく。

関田山脈の古道、小沢峠の峠越えをしたことがないので、それを目標に出かける。
峠を越えただけでは山の向こうに行きっぱなしになってしまうので、久々野峠に上り
周遊して戻ってくるプランとする。

戸狩仏が峰登山口(とん平)〜小沢峠〜ヨシ八池〜久々野峠〜鍋倉山〜小沢峠〜仏が峰登山口 と8の字状に、ひとまわりしてくるという、ロング&欲張り&物好きプランとなった。

午前中は曇っていたが、午後からは雲が切れ、志賀高原、越後三山方面まで見通すことができた。

夏は眺望がきかず、暑苦しいこの山域も、11月ともなれば、木々の葉は落ち、空気も澄んで遠くまで見渡せる。信越トレイルの別の一面、魅力である。
こんな日にガイドがあれば、お客さんにも楽しんでもらえるのだが・・・


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すっかり冬の景色になったぶな林

関田山脈 天水山
2009年11月03日(火)

昨日から寒気の流入によって、積雪の予報となった。
信越トレイルトレッキングガイドの仕事の予定が入っていたが、ツアー中止となったとのこと。

というわけで、プライベート山行ができることになった。林道クロカンでも・・と思ったが、やっぱり信越トレイルの様子が気になり、天水山に出かける。こんな気象のときにどのような状況になるのか、把握しておきたいと思ったからだ。
ひと言で言うと、「完全に冬山の様相」であった。津南口から入山したが、積雪は40cmほどで、膝下くらいのラッセルになってしまう。雪によって低木がたわみ、道をふさいでいる箇所もあり、ルートを知っていないとトレースできない。

「紅葉の中をトレッキング」というイメージで訪れるお客さんには、風雪の中を歩くことはかなり辛いはずであり、中止は賢明だと思う。
中止であればまた来てくれると思うが、懲りてしまうと多分リピートはない。
ツアーは中止で正解だったな、と思った。

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伏野峠から俯瞰する菱ヶ岳


黄葉の不動滝
頸城 菱ヶ岳
2009年10月24日(土)

菱ヶ岳はあまり知られていないが、新潟県、関田山脈の主稜線から北に外れたところにある。山容に変化の乏しい関田山脈においては個性的な山容である。
旧安塚町に所属し、北の斜面に、「キューピットバレイスキー場」がある。

素朴な安塚のたたずまいと、「キューピットバレイ」「雪だるま温泉」というネーミングがアンマッチな気がするのだが、宿泊、温泉の評判はなかなか良いそうで、最近では信州側の老舗○○温泉よりも、お客さんの評判はよいそうである。

伏野峠を越えて新潟県側へ
この峠もあと3週間ほどで冬季通行止めになってしまう。

火炎石の駐車場に駐車し、菱ヶ岳〜ゴンドラ駅〜信越トレイル西マド湿原西〜古道須川峠〜不動滝〜火炎石 というルートで周遊した。

稜線より少し下は今黄葉の真っ盛りで大変美しい。


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説明する登録ガイドM氏
関田山脈(信越トレイル )
伏野峠(ぶすのとうげ)から牧峠 

2009年10月18日(日)

トレッキングガイドの見習い研修として、またまたガイドツアーに同行させてもらう。

伏野峠付近では、青空が広がり、下界は雲海になっている絶好の天気だったのだが、10時ころから霧がまき、牧峠が近くなると弱い雨があたってきた。

登録ガイドのM氏は、歴史、植物にとても詳しく、お客さんの興味、状況にあわせた説明もすばらしい。


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風が強く煙は横に流れてしまい、うまく上がらない。
斑尾山
 

2009年10月17日(土)

中越地震の復興祈念イベントとして、「にいがた狼煙プロジェクト」が行われた。
新潟県内や県境の150箇所の里山や山城で狼煙をあげリレーするというものだ。
協力ボランティアとして参加。
斑尾山頂で狼煙をあげることになった。

一緒に作業する予定の方が急遽不参加になってしまい、結局1人で斑尾に登ることになった。

1人で山の中、煙を出している図はとても怪しい。が、幸い10人ほどのグループが登ってきたので一緒に写真に映ってもらうよう、お願いした。

ご協力ありがとうございました。


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ぶな美林とよばれる林で雨の中昼食
関田山脈(信越トレイル セクション4)
仏ヶ峰登山口(戸狩とん平)から関田峠 

2009年10月11日(日)

トレッキングガイドの見習い研修として、ガイドツアーに同行させてもらう。

飯山の下界は晴れていたようだが、関田山脈の稜線上は霧がかかり、時おり強い雨が降るあいにくのコンディションになった。

そんな状況でもお客さんを引き受けた以上、安全に楽しんでもらわなくてはいけないガイドの難しいところを実感。
私自身はいままで、かたくなに「山は自分で覚えるもの」という姿勢を是としてやってきたので、ガイドに案内してもらうツアー、というものはよく理解できなかったのだが、知らない人とも容易に仲間になれ、段取をやってくれるツアーの楽しみを求めている人もたくさんいるのだ、と認識した。

ちょっとしたアクシデントもあったが、勉強させてもらいました。


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陽の射すぶな林は美しい
関田山脈(信越トレイル)菅平登山口から関田峠 
2009年10月4日(日)

関田山脈の越後側の様子が知りたく、調査を兼ねて出かける(現在「信越トレイルトレッキングガイド」の見習い勉強中なのだ)。

信越トレイルには何回も出かけているんだが、実は快晴の時は初めてなのです。秋の澄んだ空気の中、日本海の海岸線が間近に見え、真夏には悩まされた薮蚊などもまったくいない。稜線付近ではぶなも色づき始めている。

改めて関田山脈の魅力を再認識した。
関田峠には鍋倉山に向かうトレッカーの車がたくさん駐車してあった。
まだ紅葉はこれからだが、皆さん、「信越トレイル」にでかけるならやっぱり秋がお勧めですよ。


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ヴィッツ 車中泊エディション ベッドの位置が高く、外から丸見え?


檜又川の渡渉点 水量は少ない


ワルサ峰から佐武流へ向かう稜線
上信 佐武流山 
2009年9月27日(日)

佐武流山は厳密には上信国境ではなく完全に長野県の山である。かつては「佐武流山ってどこよ?」という反応であったが、秋山郷前進倶楽部の登山道復活がマスコミにも取り上げられ、有名になった。深田クラブの「日本200名山」にも選定されているようで、登る人は多いようだ。

健脚向き、ともっぱらの噂だが、檜又川から標高差1000m、だけでは格別健脚向きというわけではないだろう。佐武流山が「健脚向き」とされているのはおそらく、登山口までの林道アプローチ片道1時間半、というのと、檜又川の渡渉があるためだろうと思う。
並みのスピードだと往復10時間程度は必要で、かなりてきぱき行動する必要はある。アプローチの林道は平坦かつ路面は荒れていないので、マウンテンバイクや、折りたたみ自転車を使ってアプローチを容易にすることもできる。

今回、自転車を持っていこうか迷ったが、「健脚向き」の理由にアプローチの林道も含まれているのなら、一応その設定と同じ体験をしてみるのも悪くない、と思い、歩くことにした。

前夜、長野を出発。切明温泉、雄川閣の駐車場で車中泊。
今年春、車をレガシイからヴィッツに換えてしまった。燃費が良くなったのはうれしいが、車中泊がやりにくくなってしまった。私にとって「前夜発車中泊」は山行の重要なタクティクスなのだ。テントでいいじゃないかって?まさかサービスエリアでテント張れないだろう。
今回コンパネを切って、ヴィッツ用の車中泊ベッドを製作したのでそれを試す。快適に寝られることは寝られるが
とにかく狭い。
ベッドの位置が高いので外から丸見え、しかも起き上がると頭がつかえる。パンツをはきかえるときは運転席後ろの低いスペースに隠れないといけない。キャパは1人が限界!などなど大いに改善の余地あり

翌日は林道ゲートを明るくなると同時に出発。9時間半で佐武流山を往復。
私の他に8組ほどが山頂を目指していた。
檜又川の渡渉は水量が少なく、靴を脱がなくても飛び石伝いに簡単に渡れる。
標高2000m近くでは紅葉は進んでいた。


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乙見山峠にあった鉄板 長鉄コースの標識だったのか?


松尾山手前の藪こぎ なかなか手強い うんざりした顔をしている筆者


松尾山の ピークから潅木越しに雨飾山
頸城 松尾山
2009年9月13日(日)

松尾山というのは、姫川谷の東、東山から乙見山峠に至る山脈(堂津・東山山地)の北端、乙見山峠の約1km南にある。

かつてここに「長鉄コース」と呼ばれた縦走路があったが、いまでは深い藪に埋もれてしまっている。「長鉄コース」、何とか復活しないかなあ・・・
ただ、松尾山までは、ネット上で見る限り、一部の篤志家が登頂しているようであり、時おり手も入っているようである。「服神院さん」という方のサイト「我が登頂の山々」に詳しく紹介されている。ご面識もないのでリンクは控えるが、検索エンジンで容易に探すことができる。

妙高笹ヶ峰から小谷に抜ける林道の乙見山峠トンネルの西側に駐車する。
登り口は、トンネルから小谷方面に50mほど進んだところにある。標識や道標は一切ない。

乙見山峠の頂上までは、拍子抜けするようなよい道である。峠には、お地蔵様と、かつての長鉄コースの標識と思われる鉄板、日本山岳会新潟支部の県境踏査の標識などが残っている。ここから南下する縦走路?に入る。

しばらくはまあまあ整備された登山道だが、1654mのピーク登りあたりから藪が濃くなる。時おり背丈を没する藪になるが、足元をよく見ると踏んだ形跡は残っているのでそれにしたがって藪を掻き分けて行く。最初はカマで藪を払いながら進んでいたがそのうち払いきれなくなり、藪をかわしながら進む方針に変更。

熊に遭遇したくないので時おり叫び声をあげながら進んでいくと、なんと返事が返ってくるではないか!!驚いたことに人とすれ違った。小谷から来たというキノコ?採りか何かのようで、どこから来たのかはっきり教えてくれなかった。

さて松尾山のピークも間近なはずなのだが、手前の小コルのあたりから踏み跡が非常に不明瞭になる。藪の中を右往左往。
尾根伝いは、ツタが絡まる猛烈な藪で前進できない。少し左手におり、湿地のようなところからコルめがけて登る。いくらかふみ跡が出てきたので尾根に戻り15分ほどやぶをこぐと、松尾山のピークに出た。

服神院さんのサイトでは乙見山峠から80分になっていたが、私は迷っていた時間もあり、2時間20分かかった。

松尾山のピークは周囲が潅木に囲まれており、背伸びしないと周囲が見えず、眺望はいまひとつといったところであるが雨飾、南東に目を転じれば乙妻を普段見られない方角からみることができる。標識もなく、秘峰の雰囲気漂う。

柳原岳方面は藪だが、いくらか歩いた形跡はまだ残っていた。

さて帰り道だが、出だしのふみ跡がはっきりしないので、要注意である。私もふみ跡に見える溝を何の気なしに下ってしまったが、2〜3分下るとどうも雰囲気がちがう。
山頂まで戻り、正しいルートを発見。

風が強くなり木枯らしのような冷たい風がゴウゴウと吹く中を藪を払いながら下山。

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七ツ小屋山への登りから蓬峠方面を望む


コース中唯一の営業小屋「蓬ヒュッテ」


谷川岳の山頂を過ぎると登山者が激増する。これも百名山の影響?
谷川連峰 湯檜曽川流域一周縦走(馬蹄形縦走)
2009年8月14日(金)〜2009年8月15日(土)

なぜ今、谷川岳、しかも馬蹄形縦走か?

20代のころ通いこんだ山への郷愁もあるが、今の私に「馬蹄形」をこなすことができるか?という問いかけでもある。
馬蹄形縦走は、過去何万人もの登山者が踏破した一般ルートであり、格別目新しい課題はない。かつては縦走の基礎力がついたか試すテストピースのような存在だった。水場なども少ないので情報収集も欠かせない。
食料やシュラフなどの宿泊装備をもって標高差1000m以上をこなしながら、1日8時間から10時間程度の行動をしなければならず、これは、そこそこ登ってきた人にとっても楽ではないと思う。

音楽にたとえていうなら、自己流で結構な難曲を弾いてきたアマチュアのピアニストが、あえて演奏会で誰でも知っているソナチネを弾くようなもので、結構緊張するはずである。
例えが良くないですね(飛躍しすぎた)。ゴタクはさておき、そこそこの緊張感をもって行動あるのみ。


8月14日
土合橋の駐車場に車を置き、白毛門への鉄砲登りをゼイハーいいながら登る。
終日霧雨の当たる、快適でない日だった。
清水峠の避難小屋裏にテントを張る。小屋は無人だったが薄暗く暑苦しいのでテントにした。夕方5時を回ったころ2人パーティーが到着。

8月15日
夜中に小用に出ると、月明かりが山々を煌々と照らしており、更に凄い星だった。こんな感動も久しぶりだ。
5時前には出発。今日は快晴だ。
蓬峠手前の笹薮と、茂倉岳の登りには参ったが、12時前には谷川岳に到着。
天神尾根を降りるのは、馬蹄形縦走としては反則で、西黒尾根を降りないと完成しない(これは私のコダワリであって別に決まっていません)
すでに7時間近く歩いてきた足には西黒尾根の下降はきつかったがなんとか3時過ぎには車に戻ってきた。



さて「ソナチネは上手く弾けたのか??」

何とか標準的な時間で縦走できたし、極端にペースダウンすることもなく内容は悪くなかったと思う。
しかしながら最後西黒の下降では、スリップしてしりもちをついたり、つまづいたりしていたので思いのほか「足に来ていた」、ようだ。天神峠族のような登山者に抜かれることもあった(苦笑)。
苦しいながらもやっと弾きとおした、という感じであって、余裕の山行ではなかった。

時にはこんな風に「初心に戻る」のも刺激的だ。

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衰弱が激しい「森姫」葉っぱは周りの樹木の葉である。


「森太郎」こちらはまだ元気


鍋倉山頂から頸城方面の山 雪の残っているのが火打か
関田山脈 -D 巨木の谷〜鍋倉山
2009年7月25日(土)

信越トレイルの全線踏破は達成したが、周辺に気になるところが浮上してくる。
鍋倉山を有名にしたぶなの巨木、「森姫」、「森太郎」は一度会ってみたかったが、機会がなかった。スキーで何度も付近を通過しているはずなのだが、大きなブナの木は多く、どれがそうなのか確信がもてなかった。

巨木の谷への入り口は、観光客が安易に踏み込まないよう、何も表示をしていない。また刈払い等もしてないので、情報がなければ非常にわかりにくい。
登山口を探し、ぬかる道をたどり、藪を手で払って、それでも見てみたい、という人にだけ与えられた特権なのだろう。

1986年に「発見」?された、という解説がされているが、確かにこのとき伐採されてしまわなくて良かったと思う。このとき鍋倉山の斜面にスキー場ができたとしても、昨今のスキー離れにより、スキー場は継続ができず、結局、森を切っただけに終わってしまったのではないか・・・

それを考えると、「信越トレイル」の自然との共存を目指す、というのはとても賢明な方法なのでは?と思えてくる。

講釈はさておき、森姫、森太郎の巨大ブナに無事会うことができた。
前日の雨で山道はぬかるんでいたが、山頂からは、火打山や、高田平野を見ることができた。
私の他に白馬村から来た、という男性がいたが、北アルプスの麓からわざわざ来てくれる魅力のある山なのだな・・・と少々うれしくなった。

降りてから少々時間があったので、車で茶屋池まで移動し、茶屋池の周辺の歩道、池廻りコースとブナ林コースを歩いてきた。

下山後、上境の湯滝温泉で汗を流し、そばを食って帰宅。

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アップダウンが多い、三方岳〜天水山間


天水山は踏破を雨水で祝福してくれた」


天水山北面のぶな美林

関田山脈-C 伏野(ぶすの)峠〜野々海峠〜天水山
2009年7月12日(日)

関田山脈「信越トレイル」の無雪期トレースもいよいよ大詰めだ。
最終 天水山まで手が届くところまで来た。

まず車で、天水山北の大厳寺高原口に行き、自転車をデポしておく。その後、野々海峠、菖蒲高原経由で、前回終了地点の伏野峠まで車でいき、そこから歩き始める。下山後は野々海池南を捲く、通称 林道温井、野々海高原線(一般車両通行止め)を自転車で伏野峠に戻る作戦だ。

終日、小雨が降ったり、やんだりの天気で、雨具を着ると蒸し風呂のように暑いので、傘をさしてあるく。

トレールは最近拓かれた部分が多いので、切り株が残っていたり、根っこをまたいだり、ここにきて普通の山道の様相を呈してきた。
途中、長野県の最北端地点というのを通過し、
最終 天水山についたときは、私の踏破を雨水で祝ってくれているように雨が強くなった。(強がりです。本当は晴れてほしかった)

さて、自転車で伏野峠まで戻る作戦であるが、途中まではなかなか快調であった。
途中未舗装の林道に水抜きのU字溝が埋め込んであるので、体重を抜きながらジャンプ気味に通過していたのだが、一回失敗し、まともに溝の角にガツンと当ててしまった。いきなり「しゅー」と嫌な音。あっというまにタイヤはぺっちゃんこ・・・

まじい、林道の途中でパンクかよ・・・しかもパッチセットもインフレーターも持っていなかった。中学生のころ、自転車少年だったときはきちんと携行していたが、今はサイクリストとしては失格ですな・・・

林道はほぼ半ばほどなので、戻ってもメリットがないので仕方ないので自転車を押しながら歩く破目になった。残り6kmと標識が出ている。2時間近く押しながら歩き、伏野峠の車についたのは16時近かった。林道はほとんど平坦で、自転車があれば時間短縮できたのに・・・準備不足であった。


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小沢峠〜鍋倉山間のぶなの美林


宇津ノ俣峠〜伏野峠間の通称「幻の池」
関田山脈-B 戸狩とん平〜鍋倉山〜関田峠〜牧峠〜伏野(ぶすの)峠
2009年7月5日(日)

またまた、関田山脈をいく。無雪期は「信越トレイル」とよばれているルートだ。
里山ながら手つかずの自然が残っており、一種独特の雰囲気を醸し出している。

信越トレイルを歩く場合、登り口と下山口の場所が異なり、公共交通機関はないので車回収が悩みの種だ。
車の回送サービスもあるし、タクシーを使えばよいのだが、単独の場合、結構高くつく。伏野峠から、歩いて下ったら恐ろしく時間がかかりそうだ。
今回は、伏野峠に自転車をデポしておいた。
高価なMTBは持っていないので、ホームセンターの折りたたみ自転車だ。

小型の乗用車でも、しかもルーフキャリアがなくても運搬でき、都合がよい。走った時のフィーリングは決してよくはないが、まあお値段相当なので我慢できる。少なくとも暑い車道を何時間も歩いて下るよりはずっと良い。

戸狩とん平から伏野峠までは関田山脈の中核といっていい。ぶな林は美しく、トレールはワイルドさを増し、「さいはて」感が増していく。

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富倉峠〜黒岩山間にあるソブの池
関田山脈上にある池はほとんどが麓の集落の農業用水である。
この付近は林道歩きとなり、少々残念であるがほとんど車には会わない。
関田山脈 斑尾高原希望湖〜涌井〜黒岩山〜戸狩とん平
2009年6月20日(土)

先週に引続き、関田山脈をいく。無雪期は「信越トレイル」とよばれているルートだ。
斑尾高原山の家に駐車。希望湖から大平峰を経由し、涌井へ。

涌井から黒岩山付近までは林道を歩くことが多い。
富倉峠付近では、なにやら白い尺取虫みたいのが、たくさんいた。上の木からイトをはきながら下がって来る。カイコみたいに白くきれいで、よく見るとかわいいやつなのだが、あまりたくさんいるとちょっときもい。生命の営みの豊かな山域だということか。

黒岩山の先の「太郎清水」をあてにしていたがほとんど渇水状態で、ぽたぽたとたれている程度である。水がなくなってしまい、弱ったなと思ったが、北古池湿原の先に湧き水を横断する箇所があり、助かった。

戸狩スキー場の「仏が峰登山口」に14時着。たいていの人は、下山用に一台車を回しておくが、私はソロなのでそれも難しく、タクシーを使うのも割高だ。
思い切って戸狩野沢温泉駅まで歩いてしまうことにした。JRとバスで斑尾まで戻り、車を回収して帰宅。

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斑尾山大明神岳展望台からの野尻湖


不安定な天候で時おり霧がまいて雨がぱらつく1日だった


袴湿原 トレイルランナーも出没する

斑尾山〜赤池〜希望湖
2009年6月13日(土)

雪のない時期の関田山脈を訪れてみた。
1000mあまりの低山であり、行ってみるまでのイメージは、藪だらけでうっそうとした樹林なんだろうな・・・と予想していた。

樹林が濃いのはその通りである。だけど、斑尾のゲレンデ周辺は別として、袴岳に向かうトレールに足を踏み入れると、下界の音がまったく聞こえない別世界が広がり、樹林の中は涼しく、幻想的な雰囲気のただようエリアである。

ところどころに点在する湿原ではモリアオガエルが産卵しており、水の中には水棲昆虫が多く、神秘的だ。

登り初めてすぐに雷雨が来襲。傘をさしてやり過ごす。
一日不安定な天気で、時々霧がまいてにわか雨があたったかと思うと、薄日がさすこともあった。

霧がまいたぶなの森は幻想的で、話にきく白神山地のようである。


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