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映画「銀色のシーズン」を見たよ



昨シーズン、白馬村でスキー映画のロケを行っており、エキストラの募集をやっていたり、有名どころのスキーヤー
が撮影協力に訪れていたことは聞いていた。

そのときはさして興味もなく「ふーん」という程度であったし、ネーミングもいまいちだなあと思っていたが、ことし公開され
ると結構評判がいいらしい。
主人公が「スキーバム」であることや、バックカントリースキーシーンが豊富であるらしいので、一般の人からどんな風
に見られているのか、見てみたくなり、映画好きの妻に連れて行ってもらって見に行ってきた。
(さすがに一人でいくのは恥ずかしい)

まあストーリー的には単純でわかりやすく、私のように普段映画など見ない人間にも充分楽しめた。
白馬の山を滑っていたはずがいきなりカナダのような風景になるような違和感もあったが、そんなことはたいしたことじゃ
なく、フリースキーのビッグネームが滑っている映像は、エクストリームビデオを見るような迫力であった。

何より、「スキーバム」たちの文化の描写が的確で、いままでの映画やドラマでは山をフィールドにするような男たちは
「命知らずの求道者:山男」みたいな描写が多くてうんざりしていたが、おバカでファンキーな一面が描かれていて、
「そうだよなー」と思えるところが多かった。

実際に白馬村にはこのような若者がたくさんいる。ペンションに居候しながら平日に不帰をすべりに行く者、ワゴン車の
ベッドで寝泊りしながら毎日滑りまくる者。そして中にはそのままガイド業を始めてしまう者や、村内の企業に就職してし
まう者や、一方で何かのきっかけで突然足を洗って都会に帰ってしまう者などさまざまだ。

私は短期間ではあったが、何年か連続してスキー場でアルバイトする機会があり、こうした人達と接するにつけ、もしか
すると自分もこういう風な生き方をするのかな、と漠然と思っていた。結局そうはならなかったが、いまでも白馬や栂池に
は自分をその時代に引き戻してくれる空気がある。

その「空気」が感じられるこの映画はとても後味がよかった。
天気の悪い休日にでもご覧いただくことをお勧めします。

2008年2月