関田山脈 信越トレイル 幻の池 なべくら高原森の家から幻の池 2018年2月25日(日)
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国土地理院 25000分の1地形図 野沢温泉、柳島より |
信越トレイルの北部、セクション5の終盤に「幻の池」と呼ばれる小さな池がある。 大きなぶなの樹が林立する、深い森の中にひっそりとたたずむ池である。 決して眺望のいい場所ではなく、周囲はうっそうとしているうえ、真夏は虫も多いので、信越トレイルを歩くハイカーの中にはがっかりする人も結構いる。 池の中にはクロサンショウウオの卵塊が浮かび、たくさんの水棲昆虫が生息し、決して澄みきった水ではない。この付近の「生物多様性」を支える生き物をはぐくむ水である。 気持ちの良い爽快な高原の、澄んだ水の池を好むハイカーには少々理解が難しい場所ではある。 なぜ「幻の池」なのか・・・ 以前はここに池がある、ということははっきり確認できておらず、25000分の1地形図にも池記号がなかった。でも山仕事をする人や一部のヤブ山マニアには知られていた。 「信越トレイル」ができ、だれでもいけるようになると「あ、ちゃんと池あるね」と確認でき、幻でなくなった、というわけだ。 このあたりの山には先輩ガイドのビヤジマ氏が詳しい。 氏は「信越トレイル」ができる前からこの辺りを歩きまわり、幻の池を「アノ池」と呼んでいた。 この付近は、夏、トレイルのメンテナンスにもっとも苦労するエリアである。伏野峠から入っても、宇津ノ俣峠から入っても、現場に到着するまで2時間近く要し、作業する時間がほとんどとれないうえ、草が伸びる場所であるからだ。夏、草刈にてこずるこの池の周辺を、冬訪れてみたいとかねがね思っていた。 左図のAからBに横断することができると、新しいスノーシュールートが考案できる。 またスキーでも登り返しをせずに森の家に戻れるので、ぜひA→Bの横断ルートを探したいと思っていた。 結果的には、Aの西側の沢は深く、きょうの段階では容易に渡れるような場所は発見できなかった。ゴソゴソと雪壁を攀じ登るようなことになるだろう。沢の踏み抜きにも注意が必要だ。 山スキーのルートとしては、標高差は500mほど、緩斜面が多く、豪快な滑降ではない。しかし稜線付近のぶな林は、別の世界かと思わせるような美しさだ。休日の鍋倉山は賑やか過ぎる。静かなスキーを望む人に勧めたい。 メンバー やまかわ *===============================================================================* なべくら高原森の家(9:22)---照岡牧場上部A地点(10:24-10:29)--- ---幻の池(11:34-11:58)---1022mピーク(12:30)---なべくら高原森の家(13:20) *===============================================================================* |
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