関田 鍋倉山 三郷中央尾根(さんきょうちゅうおうおね)  2017年3月29日(水)
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国土地理院25000分の1地形図 野沢温泉より
温井からの山頂往復に飽きた方向けの鍋倉バリエーション

三郷周辺の運上川流域は、鍋倉山の周辺では異色で、真っ白で痩せたナイフリッジが連続し、アルペン的景観を見られる。穏やかでメローな雰囲気のぶなの森とは一味違う鍋倉を味わうことができる。夏の信越トレイルの中では急峻な、「ヤセ尾根」と言われるあたりに突き上げている。

山頂から三郷に滑降するのも標高差があり楽しいルートだが、「三郷中央尾根」はそれに雪稜登行のスリルも加えて楽しめる。

ここを登って発表したのは、この山域のオーソリティ 先輩ガイドのビヤさんであり、「三郷中央尾根」という名称もビヤさんの記録によっている。

また飯山の「滑って走って登れる消防士」 H田さんもこの付近をスキーで登行、滑降しており、周辺の沢を滑っているはずだがどのラインを滑ったのか聞いてみないとわからない。

ビヤさんの記録では時期が4月であるため、かなり尾根が痩せており、アイゼン、ピッケルを使用している。時期が早ければ尾根は太くなっているようでH田さんは、「スキーで登れましたよ」と言っていた。さて今日はどうか???


メンバー やまかわ 
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三郷駐車スペース(9:15)---861mピーク(10:55-11:05)---信越トレイル稜線(12:05)---

鍋倉山(12:50-13:10)---895mピーク(13:45)---三郷駐車スペース(14:20)

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朝の三郷

気温が高く、雪が緩んでしまっておりすでにグサグサ 湿って重い雪

スキーを履いてもくるぶしまで
ツボ足だと膝下くらいまで沈み、とても歩けん
雪崩にも注意が必要か





861mピークを過ぎると、三郷中央尾根の特徴、ナイフリッジが現れてくる

まだ、雪稜はさほど痩せていなく、尾根は太い

雪が湿っておりシールへの食いつきは良いので、慎重にいけばシールで上がれそう

試しにツボ足になってみると股付近まで沈み、足がとられるのでやってられない。アイゼンの爪も全くきかないのでスキーの方が良さそう


スキーで慎重に進む

両側とも急斜面なので、結構緊張する

万一ひっくりかえると滑落




尾根の上部になると信越トレイルの稜線が近づいてくる

夏の「ヤセ尾根」って言われるあたりだが、巨大な雪庇が張出し、恐ろしげな様相

H田さんはここを滑っているようだ(すげえ)

夏のヤブ山とは全く違う表情



信越トレイルの尾根
鍋倉の側にも厚ぼったい雪が堆積

高さ5m以上の雪庇だ
あまり右に寄らない方が賢明
どこが地面なのかわからない


信越トレイルの稜線に抜ける部分は、雪庇がズラズラ〜っと並んでいる。張出の小さい部分を狙って這い上がる

いまは3月
この膨大な雪はいつになったら消えるのか
大丈夫 心配せずとも6月には消える!


山頂には数名のスキーヤーがいた
いろいろなところから集まった山岳会のよう
温井に戻るようだ

私は三郷方面目指して滑降

いつも上部でコースミスするので今日は慎重にルートどり

しかし雪は重たく、快適ではない

まあターンできるので我慢の範囲



重く湿った生コン雪に足がつりそうになりながらも順調に下降

この斜面はもっとも快適に楽しめる斜面だが、今日は苦戦 やっとこさ回すことができる



約1時間で三郷へ

鍋倉山はすぐ裏山である。

除雪をしていたおじさんが、「どこ行ってきたの?」
鍋倉行ってきたといったらほめてくれた

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