八ヶ岳 阿弥陀岳南稜  (あみだだけなんりょう 2805m)2016年11月20日(日)

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冬山装備のチェックと、
コンディショニングのため八ヶ岳へ


1週間ほど前に降った雪はほとんど消えたようだが、どんな状況になっているか?

南稜は初めてではない。
20代のころ、バリエーションルートに取組み始めたころ八ヶ岳にはよく通った。
阿弥陀北稜、南稜、立場川、血気盛んなころだった・・
ソロでも登った。あまり苦労した記憶がない
中年のおじさんになった今でも、同じように受け入れてくれるんだろうか?

メンバー  山川単独
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11月20日(日)

晴れ
長野(04:45)===長野道経由、中央自動車道諏訪南で降りる===舟山十字路(06:50-07:05)---立場岳(9:10-9:20)---阿弥陀岳(11:35-11:50)---

---御小屋山経由---舟山十字路(14:50)

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舟山十字路から2時間ほどで立場岳

立場岳自体は眺望がないが、少し進むと阿弥陀岳が全貌を見せてくれる。

あれを登るんだ!とやる気にさせてくれる光景



崩壊地の青ナギ

歩いているのは後続の若いクライマー
ちんたら歩いている私をさっさと抜いていった。

若いって羨ましい



無名峰あたりから見る主峰 赤岳

少し前に降った雪はほとんど消えた

日陰に残っている程度

これならP3のガリーも夏と同じかな?(と思ったが甘かった)




核心部P3がドーンと現れる。

正面を登るルートもあるが、完全なるクライミングなので通常は左に捲き、ガリー(岩溝)を登る



捲き道の分岐にはこのような標識がある。

これを見ると、「岩溝コースは容易」に思えてしまうが、V級ほどの数歩はある。条件によってはロープも必要になる。侮れない。

そもそも今日は岩溝までトラバースする踏み跡が凍っていて悪かった。


岩溝の取りつき点である。
ここの数歩が一番急で失敗できない

腐ったようなワイヤーが張ってあるが、絶対の自信がなければロープを使うべきで、安易にフリーソロすべきではない。滑落したらまず止まらず、見かけよりずっと危険

ホールドは豊富で無雪期なら容易であるが、今日はところどころに氷が張りついている。うっかり氷の上に足をのせれば滑落する。





傾斜は緩いが、次第に凍っている箇所が多くなってきた。

凍っていない岩を拾って足を乗せなければならず、結構アクロバティックな動作を要求される。

次第に難しくなってきたので少し広いところでアイゼンを付ける。アイゼンがあれば氷自体をフットホールドにでき、格段に容易になる。





こんな氷も出てくる。アイゼン付けといて良かった

アイゼンなしだと、ホールドの細かい側壁を突っ張ってのぼらないといけない。

ベルグラ状なので、アイゼンを蹴りこむと割れてはがれてしまうこともあり、細心の注意が必要

先行する若者は足跡を見る限りアイゼンなしで抜けて行った様子



少々P3で手こずったが4時間半で阿弥陀岳

20代のころ2月に登っているんだが、もっとずっと楽だったように記憶している。若かったのかなあ


山頂から見下ろす阿弥陀岳南稜



御小屋尾根を舟山十字路に下山
御小屋尾根の上部にも雪が凍って残っており、摩利支天までの間、アイゼンを履く
一般ルートといえども転倒できない場所はたくさんある。

御小屋山より下は、ふかふかのカラマツ林を鼻歌混じりで降りられる。

途中昼飯休憩をはさみ約3時間

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