月山 姥沢口〜南面大雪城  (がっさん 1984m)2016年5月9日(月)

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中部地方の標高の低い山はすでに雪がなく、北アルプスも沢の下の方は割れているという情報。
豪快に滑れる場所はどこか・・・

快適に滑るなら月山や鳥海にでもいくしかないよね・・・というのがみんなの口癖のようになってきた。本当にそこには快適な斜面があるのか・・・
じゃあせっかくのこの機会に行ってみようじゃないか ☆プラス思考☆

昨年同時期に鳥海山を滑った。そういえば、山頂からはるか南に雪をたくわえた山が見えていた。土地勘のない私は、あれは朝日?飯豊?ととんちんかんな質問を地元のスキーヤーに投げかけたんだが、彼は優しく教えてくれた。
「あれは月山」と

連休明けはあまり好天が長続きしない予報
8日、9日が東北地方の晴れサイクルだ

9日がチャンスと見た
車に車中泊グッズを詰め込み、スキーにワックスをかけ、前夜、気合いをいれてさあ出発
メンバー  山川単独
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5月8日(日)〜5月10日(火)

【8日】晴れ
長野(19:40)===北陸自動車道経由、鶴岡西から山形自動車道===山形自動車道櫛引PA(01:20車中泊)

【9日】晴れ
山形自動車道櫛引PA(5:50)===月山IC===姥沢駐車場(6:40-7:50)---月山リフト+++月山スキー場トップ(8:15-8:25)---月山(10:00-10:23)---
---大雪城滑降---清川行人小屋(10:40-11:00)---山頂小屋まで登り返し(13:00-13:10)---姥沢駐車場(14:03-15:00)===
国道7号道の駅朝日まほろば(19:10)車中泊

【10日】
道の駅朝日まほろば(02:40)===長野(10:10) 途中新潟市黒埼PAにて仮眠
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ETC休日割引が適用になるよう、日曜日の夜長野を出発
山形自動車道の櫛引PAにて車中泊

夕べは真っ暗で周囲がわからなかったが、夜が明けたら素晴らしい景色!北方には鳥海山が見え、テーブルの向こうにはこれから行く、月山と思しき山が見えている。




リフトの営業は8時からなので、遅れないよう早めに出たら6時40分に姥沢駐車場についてしまった。

この時点で車は10台ほどだが次から次にやってくる。
帰りには50台くらいになっていた。
駐車場のおじさんがいうには「連休が終わったら最高の天気になったなあ・・・」とのこと

「今年は雪が少ないですか?」とおじさんに聞いたら、
「いや、去年と同じくらい」とのこと
さすがだ



初めての場所だけにちょっと勝手がわからないが、向こうの斜面がきっと姥ヶ岳だろう。


リフトの一回券520円を買い、リフトでスキー場のトップへ
リフトのトップはすでに森林限界を超えている!

さらにこの上にロープトウが設置されているが、姥ヶ岳の斜面についているので、月山に向かうには使えない。


少雪の今シーズンと言いながら、この雪はさすがだ。
このあたりまではシールで快適に上がれるが、この上で雪の無いガレ場になるのでスキーを担がなければならない。
この斜面だけが狙いならスキーをここにデポした方がいいが、山の反対側に良い斜面が待っていると聞いては、持っていかない手はないだろう



1時間40分ほどで月山の山頂へ
山頂付近は雪がついていないところもあり、20分くらいはスキーを担がされる。
山頂からは北方に鳥海山、そして日本海まで一望

反対側東側の山々はさっぱりわからない。



月山の往復だけでもいいや、と思っていたが、この好天のチャンスにそれだけでは勿体ない。
あわよくば、と思っていた南面 大雪城(読み方がわからない)を滑ることにした。
(おおゆきじろって書いているサイトもあるし、地元でダイセツジョウっていってる人もいた)

山頂で滑降の身支度。
南斜面は清川行人小屋まで標高差600m
最初は緩い斜面だが、降りるほどに斜度を増してくる。
雪は、思っただけで曲がる最高のザラメ
いう事ない



次第に急降下してくる斜面に興奮し、喜んで滑っていたら20分もしないで清川行人小屋まで来てしまった。この下はあまり雪が付いていないこともあり、登り返しも大変なので、ここまでとする。

このような立派な小屋が無人で運営されている東北の山は本当に魅力的である。泊まってみたい小屋である。



標高差600m登り返し。
少々うんざりするが、まあ天気もいいので周囲を見ながらのんびり上がることにする。約2時間弱




雪のついていないガレ場斜面をロボットのような歩きで登ってきた側に降り、さあ、ここからは雪のある斜面です。

それにしてもこの後ろに広がる光景を何と表現してよいか・・・
雄大?壮大?
絶景?幻想的?
どれもいまいち・・・
それらが入り混じった雰囲気を発散しているのだ

スキーの天国はここにあった・・・


好天のザラメを目いっぱい楽しみながら駐車場へ、ほぼ車まで滑れる。
有名な月山であるが、確かに人が憧れるだけのことはある山である。こんな山から山スキーを始めたら、間違いなく虜になるであろう。

快適な滑降でシーズンを終わらせたいので、これを最終にするべきか・・・いやいやそれではホーム後立山に顔向けができないだろう・・

思わずにやにやしてしまう気分で帰路につく。
まだ充分、長野まで帰れる時間だが、慌てて帰るのも味気ない。この近辺でゆっくりして、ETC深夜割引が適用になるよう、帰途のSAで泊まることにする。


帰りの車の中はTOTOの「Africa」が心地よい。
I bless the rains down in Africa
"アフリカに降る雨を讃えよう"
これはシビれる・・・

自分は「この山に降る雪を讃えたい」

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