国土地理院25000分の1地形図 白馬町より |
「ビッグトライアングル」 すごい名前だ。
白馬周辺のスキー滑降ラインは、カラースポーツクラブの舎川氏の開拓によるものが多く、命名もその時のものだと思う。古くからの地名がある場所ならそれを尊重したほうが良いが、新しい発想で設定されたライン、ルートなら開拓者がつけた名称で呼んでいいだろう。
「大きな三角形」なるほど、と思える名前である。似合わない名前は定着しないものだ。
今年は他の山でも雪が少ないが、もしかすると北アルプスはチャンスかもしれない。
雪が少ないのは同じだが、デブリがほとんどなく、雪も安定しているのだ。いつもはデブリの山になってしまう谷が、ツルツルのきれいな斜面なのだ!
いつもは条件を掴めないルートを滑るチャンスかも!狂ったプラス思考・・・
メンバー やまかわ
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八方尾根駐車場(8:30)+++八方池山荘(9:10-9:20)---第3ケルン(9:55-10:10)---
八方押出上部からビッグトライアングルへ---南股入(10:45)---二又(11:50)---
デポしておいた自転車で八方へ戻る---八方駐車場(12:10)
八方ゴンドラ&アルペンクワッド&グラートクワッド 1回券 通しで\1,550
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今日はゲレンデで練習しようと思っていたが、「晴れ、降水確率0%」の予報
雪がいつまであるかわからないのに、このチャンスを無駄にできない。
二股に折りたたみ自転車をデポ 八方へ
平日なのに結構スキーヤー、ボーダーがいる。
八方池山荘の前では数人のBCボーダーが身支度中。半分は外国人だ。
すでにザラメ化している八方尾根をシールで登る。
40分ほどで第3ケルン
なんか天気もいいし、南側を一本滑ってからにしようかなあ・・・と思ったが時間が遅くなると雪融け水が増え、南股の渡渉が困難になるかも・・・と思い、やめにしておいた。
シールを外し準備
その間にもスキーヤー、ボーダーが何人も上がっていく。
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ビッグトライアングルは尾根の途中から始まっているので、滑り出しは八方押出の上部を滑る。
北面はまだ雪が堅く、シュプールもつかない。
右手の尾根を乗り越したいんだが雪がついていなく、どこで乗ろう?と思いながら1800m位まで降りてしまった。
右にトラバースしていったんスキーを外し、ハイ松の中を少し横切る。
正面に小日向山と湯の入沢
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1800m位から右にトラバースし、右の尾根に乗る。
尾根の上は雪が薄く、ハイ松が出ている場所もあり、二度ほどスキーを外してあるく。
ラインを良くしっていれば、雪の上をうまくつなげて滑れそうである。
振り返ると八方押出の上部 今降りてきた斜面。けっこうすごいなあ
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尾根の末端までいくと「ばああん!」という雰囲気で「ビッグトライアングル」の登場!
最上部は40度を越え、結構急である。
しかし、雪がザラメであるのでさほど緊張しなくて済む。パウダーだったら雪崩のリスクも大で、すこぶる緊張感のある滑降になるだろう。
谷の中心を降りれば良かったのだが、少しスキーヤーズライトの尾根に寄ってしまったら、雪が細くなり横滑りでかろうじて通過。
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最上部の滑降
本当に急なのは一番上だけですぐに傾斜は緩くなる。
ボードのシュプール多数
ザラメでターンしやすく、気持ちよく降りられた。
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傾斜が緩くなってきたので一休み
とはいえ、落石、雪崩がないとはいえない場所なので、あまり長く休む気分でもなく、水を2口ほど飲んで写真を撮って行動再開。
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上部は堅くてガリガリだったが、下の方はザラメで快適だった。
約30分で南股入につく。
さて、どこかで渡渉しなくてはいけない。
右往左往するが、足を濡らさないで渡れるような場所はなさそうだ。
思い切って飛び石をすれば渡れそうな場所はあるが、失敗するとずぶ濡れである。
濡れるだけならいいが怪我をすると困る。
私は火打山澄川で渡渉に失敗し、流されたことがある。
あまり悩まずに、リスクの小さい浅瀬を靴のままザブザブと渡渉。
スパッツも付けているせいか思ったより浸水しなかった。
林道に出ると、隣の谷を滑ってきたスキーヤーがお二人。
「いやあこんな時期でも滑っている人はいますね〜あはは!」
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対岸から見上げたビッグトライアングル
確かに「おおきな三角形」
今年は雪が少ないが、谷の中にデブリが少なく、滑るには快適である。
思いのほかチャンスなのかもしれない。
林道には雪はなく、スキーをザックにつけ30分ほど歩く。
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二股から八方までは4km近くあるので、デポしておいた自転車で戻る。
マウンテンバイクならカッコ良いが、折りたたみ自転車である。
そんなことを気にしていてはいけない。
折りたたみ自転車だって、歩くよりはずっと速い。20分で八方ゴンドラまで戻れる。
白馬ではこんな珍妙な格好をしていても変な目で見られることはない。
結構こういう人がいるのだろう
これが白馬の文化であり、これがフツウなのである。
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