関田 鍋倉山   (巨木の谷を訪れ、西の沢パウダー滑降)  2016年2月12日(金)
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メンバー 山川(単独)
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温井(10:20)---首都大学小屋---巨木の谷北の尾根---森太郎(12:05-12:20)---

---鍋倉山(13:00-13:10)---西の沢滑降---どうまん平---温井(13:50)
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国土地理院 25000分の1地形図 「野沢温泉」


どこにいっても、いつになっても一向に増えない積雪に、山スキーヤーは、いったいどこに行けばまともに滑れるのか?右往左往しているようだ・・・

飯山の「滑って走れる消防士」堀田さんから
「鍋倉の西の沢、ちゃんと滑れましたよ」と嬉しい情報をいただいた。
※2/13夜、かなりの降雨があり、西の沢は割れている、との情報を得ています。十分留意願います

ネット上でも、「やっとなんとか滑れるようになった」との報告がようやく増えてきた。

今冬はまだ巨木ブナ「森太郎」に会っていない。枯れ木になってしまった「森姫」は無事に立っているだろうか?
一方で、コース途中に「立入禁止」の表示が出ているとの噂もある。

鍋倉でいったい何が起こっているのか??行ってみなくちゃいけない・・・

晴天が約束された休日、温井から山に向かった。




温井
(ぬくい)

道路脇の壁は、例年の三分の一くらいの積雪である。
平日ではあるが車が10台ほど駐車している。


休日には駐車の車が列をなし、地元の人はうんざりしているようで、どのように対応していくか苦慮しているようだ・・・
以前から言われ続けていることだが、少なくとも常識的なマナーを守って入山するようにしたい。


一方で地元の方にもお願いがあります
こうして山に歩きにきたり、スキーに入る人は鍋倉の山、森を心から愛している人たちです。
雪まつりにやってくるお客さんとは、少々違った雰囲気の人たちなんですが、なかには、ここに住みたい、と思っている人さえいます。
鍋倉のぶな林は、今世界中に知られるようになってきています。
この山が好きで訪れる人を、受け容れて共存していく方法を考えていくことはできないものでしょうか?
マナーの悪い人がいたら遠慮なく叱り飛ばしてください。でもこの人たち全体を締め出すようなことにはしないでください。
子や孫に飯山に住んでいてもらいたいと思いませんか。
そんな場所にしていくチャンスではありませんか。


毎年の積雪量の目安になる水道施設小屋
いつもは軒先まで雪があるのがこの時期だ。
前日のトレースが舗装道路のようについていて、苦労なく登れる。
堅くてシールの効きが悪いくらいの舗装道路だ。


田茂木池を過ぎ、首都大学小屋に向け沢を渡る地点にいくと、噂の「立入禁止」の表示がされている。

「私有地につき立入禁止」「迂回路はこちら」とある。
迂回路の沢の左岸を行けば小屋前には到達できるのだが、沢の斜面を横切るあたりはちょっと悪く、少々危険、できれば通りたくない。

真意は量りかねるがどうも山スキーヤーのマナーの悪さに辟易した地主さんが表示したもののようだ。
具体的にどのような失礼があったのかわからないが、我々山スキーヤーは人の土地であることを肝に命じて行動しなければならない。ゴミを残す、などもっての他だが、いまどきそんな人いるかなあ〜

ここ、標識の奥にもシュプールがたくさんついてしまっている。上から降りてくると、上に標識がないので土地勘がないとここに降りてきてしまうのだ。降りてきて「あれ?立入禁止のとこに出ちゃったよ。悪い悪い!」となる。

クライミングの岩場が次から次に「クライミング禁止」となっている今、スキーのフィールドがそうならないようにしたい。




上記の迂回路を通過して、大学小屋の裏手まで進む。
斜面のトラバースがあって雪の状態によってはちょっと怖い。

万一滑落したら沢にはまり込む。
豪雪の沢は見かけよりずっと怖い。水流の際はオーバーハングしているのだ!まず一人ではあがれないし、下手をすると雪のしたに流れ込んでしまう。(考えたくない)





尾根から少し下降し、巨木の谷に立ち寄る

4か月ぶりに森太郎に面会

相変わらず立派である。
昨年は上の大きな枝まで雪に埋もれていた。2m〜3mは少ない。

森太郎がいつまで元気か?は判らない。でもたぶん私よりも長く生きていることだろう。



森太郎の元気な姿を見て、尾根に戻る。
この尾根の上部は美しい樹氷になるところだが、今日は暖かいためか春先のような景色である。

でも背の低い灌木は雪に埋もれ、いつものような真っ白な斜面になっている。いつものような風景にちょっと安心





鍋倉山頂からダイレクトに西の沢に滑り込む。
いままで西の沢は、黒倉の鞍部付近まで逃げてから滑り込んでいたが、今回のように山頂から直接滑り込むのがもっともエキサイティングである。
傾斜は35度位
雪は非常に軽いディープパウダー
山頂でピット掘っても意味が薄いので、実際に滑るこの斜面の途中でコンプレッションテストを行う。


ここは、パウダー滑りが上手くなった、と勘違いするほどの快適な斜面である。(コンディションがいいだけで実際は上手くなってはいない)



西の沢をひとり歓声を上げながら降りていく。(不気味だ)
下から何名かのスキーヤーが登ってくる。

あれ、さっき滑っていった人じゃない?
あまりの楽しさに、登り返して滑っている人も少なからずいる。

なんだかんだ言って、
鍋倉山は期待を裏切らない。

大切にしたい場所である。

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