鳥海山 祓川口  (ちょうかいさん 2236m)2015年5月9日(土)

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私のパソコンで「ちょうかい」と入力したら、「懲戒」と変換されてきた・・・・
縁起でもない  なんてこった・・・

ゴールデンウィークの仕事も一段落ついたので、完全プライベート山行は、東北へ

私は、本州では福島より北の山へ行ったことがない。
鳥海山は初めてだ。

長野を午前9時前に出発
平日なので高速道路の割引が少ないので、ほとんど下道でいったら山形県遊佐町の「道の駅鳥海」についたのは午後4時半

疲れた・・

夕飯を済ませて、道の駅で泊まろうかと思ったが、祓川への道も不案内なので、今日中に移動しておこうと思う。
象潟から県道58号を祓川に向かったら途中から通行止め!はたして今日祓川へ行けるのか??

延々と山麓を回り込み、矢島口祓川の登山口駐車場についたのは19時を回っていた。真っ暗になる寸前!
メンバー  山川単独
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5月8日(金)〜5月9日(土)

【8日】晴れ
長野(8:45)===道の駅鳥海(16:20-17:20)===祓川登山口(19:10) 車中泊

【9日】薄曇り
祓川登山口駐車場(5:25)---七ツ釜避難小屋上(6:55)---七高山(8:45-8:55)---新山(9:10-9:15)---七高山(9:30-9:45)----
---祓川駐車場(10:15)===道の駅鳥海(12:10)===長野(18:00)

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4時30分ころ、東方の名前も知らない山々から日の出
(帰宅後カシミールで調べたら焼石岳のようだ)
薄曇りだが山頂まで見えている。
背後には日本海

写真は、朝5時半の祓川駐車場
この時間ではまだ10台ほど
ほとんどが車中泊組である。

今年の鳥海山は雪融けが非常に早い、とのこと
祓川口以外は雪がつながっていないそうである。

そうなるとスキーヤーの狙いはここ祓川口に集中すると思われ・・下山してきた10時過ぎにはすでに満車であった。

昨日のうちにたどり着いていてよかった・・・





祓川ヒュッテと鳥海山

祓川ヒュッテは素泊まり基本で、管理人が不在の時には無料
玄関先には、山の情報が詳しく掲示されている。
今はこういう状況だから注意して登ってね、という対応だ。
東北や北海道では、スキーを使って山に登る、それが文化として根付いているようだ。山に登る人の良心と実力を信頼した、大人の対応だ。

スキーはゲレンデでやるものと決めつけ、
「スキー、スノーボード禁止」を掲げ、
世界遺産登録に浮かれ、
大人でない夏場の観光客相手の金儲けにしか関心がない、
責任とるのは回避体質の、
どこかの日本一高い山とは全く対応が違う。

鳥海山の取組を手本にしてほしい。



雪がつながっていないように見えるところには20mおき位に標識でコースが案内されていてそれに従えば雪が切れることはない。

ちょっと甘やかし過ぎでは?という気もしたが、仮にこの山でホワイトアウトになったら、これがなければ降りてこられない。
必要な措置なのだ・・

雪面はカチカチのクラスト雪
おそらくスキーアイゼンがなければシール登行できない。


祓川口のルートはすべて雪がつながっている。

大きなクラックが入っているところもあるが、みればわかるのでそんなに危険なものではない。

この時間になると、雪はザラメだが、縦溝が入り始めており、少々滑りにくそう。
そんな小さなことより、この雄大な斜面は感動ものだ。
3時間少々で七高山山頂
スキーアイゼンがあれば全部シールで登行可

日本海がすぐ眼下に見える。
日本海に浮かぶ小さな島は飛島だろうか?

最高峰の新山に行こうか迷ったが、まだ時間も早いし、天気も持ちそう。簡単にはこられない場所だ。
せっかくなのでスキーをデポして新山に向かう。




新山へは、雪のついてないガレ斜面を10分ほど下降し、火口原から雪の斜面を登り返す。

写真のお兄さんは、地元秋田からだそうだが、細く頼りないクロカンの板を持っていた。
あんなスキーでこの斜面が滑れるのだろうか!?

驚いたことにこの人、
私が駐車場に着いた時にはすでに帰着していた!
クロカンで私とほぼ同時間かそれより速く下降したことになる。
滑るところを見たかった!

以前デサントのコピーでこんなのがあった
速いものは必ず美しい



新山から七高山に戻り、滑降の準備をし、祓川ヒュッテに向かいドロップ

やや雪面の凹凸が気になるが概ね快適な斜面

斜度はほとんどが30度以下であり、急斜面は少ない。
やや物足りないが、広大な裾野をひく大斜面なのでとても気持ちが良い。大回りで飛ばしたくなる。



約30分ほどで、祓川の駐車場へ
10時過ぎだが、すでに満車である。

地元のスキーヤーはゆっくり登り始めるようで、この時間から大勢上がっていく。
ちょっとスタート遅いのでは?と思ったが、早朝は雪もカチカチだし、4〜5時間で往復できるのだから、十分間に合うのだろう。


祓川から象潟への帰り道
にかほ高原付近からの鳥海山

大きく裾野をひく優雅な山容は、確かに名山、だよなあ

今日は休日割引があるので全部高速を使って帰る。
長野まで7時間

途中、秋田県内の国道7号線で面白いものを見た。
国道の駐車スペースで、お婆さんがパラソルを立て、アイスを売っているのだ。なんだこれは?と思ったが、ネットで調べると秋田の名物で「ババヘラアイス」というものだそうだ。
喰ってみればよかった



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