黒姫山周回(御巣鷹林道1240mで敗退) 2014年4月6日(日)
 トップページへ



私の山スキーの中心はアルペンの山スキーだが、ウロコ付のテレマークにも魅力を感じている。いちいちシールを脱着しなくても少々の登りなら登ることができ、軽快に山野を駆け巡るには最適なツールのように思える。

以前からそんな山行を実践したいと考え、黒姫山山麓を一周するプランを温めてきた。移動距離は25kmに近く、スキーでなければ一日で駆け抜けるのは難しいだろう。

2012年には北面の御巣鷹林道、南面の種池林道を偵察し、勝算を得ていたので、あとは実行に移す、その日 「The Day」を伺っていたんだが、The Dayはなかなかやってこない。
昨年2013年3月にも黒姫までやってきたが、激しい風とアラレにめげて帰ってきた。時期が早すぎるとラッセルになってしまいスピーディーに抜けられないし、遅すぎると信濃町の平地でスキーが使えなくなってしまう。

荷物も軽量化する必要があるので、天候やコンディションが悪いと苦しい。
ほんとうによい状況なのは1年に2〜3週間だけなのだ・・・
今年こそは、と思い、4月6日にターゲットを合わせていた。

妻の「近くの山に歩きに行かない?」という希望をふって計画しただけに、
チャンスを無駄にはできない

メンバー  yama(ソロ)
*=================================================================================================*

黒姫スキーパークP(7:30-8:00)---御巣鷹林道1250m(10:00)---黒姫スキーパークP(10:30)

*==================================================================================================*


営業の終わった黒姫のゲレンデ


長野はけっこうな雪降り
気持ちが折れそうだ・・・

黒姫までくると小雪が舞っているものの、青空ものぞいている。
何とかいけるかもしれない。

営業の終了した黒姫スキーパークに駐車。

シールを付けゲレンデの中腹まで登る。
おそらく大量に汗をかくだろうと、水は大目に持ってきたのだが、寒くてテルモスのお茶が欲しいような天気である。

黒姫の平地は雪のない車道もあるので、ザックの中に歩行用の運動靴を持つ。

長時間歩き続けるのであるから、衣類は極力薄着にしたが、これが裏目にでて寒い。


ゲレンデから御巣鷹林道への入口


旧雪の上にサラサラの新雪が10cmほど積もっている。
ラッセルにはならないが、スノーモービルの痕跡があるので、そのうえを歩く方が楽である。
嫌いなスノーモービルに助けてもらっている矛盾・・

しばらくは順調に距離を伸ばす。


降雪激しくなる。氷の世界

9時くらいからガスってしまい、降雪も強くなってきた。
視界が悪くなりトレースがどんどん消えていく。
風も出て気温も下がってきたので、アウターを上下とも着用。

1200m位からは右手に妙高山が見えるはずだが、今日は何も見えない。

想像していたシチュエーションとのあまりの違いに、
嫌気がさしてくる。
このあたりは昔、森林鉄道がひかれ、林業の盛んな山だった。
そんな秘境感を感じながら歩きたかったんだが、見えるものは雪ばかり・・
「なんか違うよね」
まだまだ先は長い・・

そんなことを考えていたらいやになってしまい、無意識のうちにシールを外していた・・・
林道をそのまま滑って戻り、駐車場まで30分。
スキーの「逃げ足の速さ」には思わず苦笑

来週は予定が詰まってしまっており、私の「黒姫山麓一周」プロジェクトは、また来年に持ち越しのようだ。(笑)

「山は逃げない」とよく言われる・・が、チャンスは思いのほか少ないものだ・・

 トップページへ