関田山脈 袴岳(1135m) 2014年1月26日(日)
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赤が本日のルート 黄色はそのうち滑りたいライン


斑尾山頂から北方を眺めると、あまりさえない感じの、こんもりした丸いピークが見える。これが袴岳1135mで、「信越トレイル」が通過している。
最初、なぜ、わざわざ遠回りしてこんなピークを信越トレイルに組み入れたのだろうと思っていた。
山頂からの妙高、黒姫の眺望は関田山脈でも一番である。
山頂手前のぶな林も美しい。北面は山菜の宝庫である。仲間外れにはできない重要なピークなのだ。

最近ではスノーシューで登る人が多くなった。2月にお客さんを案内する予定があるので、下見と状況確認にいく。

ここのところの寒波で、パウダー滑りが堪能できるかも・・・とスキーでいく。
実は、スキーの方が行動スピードが速いので、スノーシューの下見に使っちゃうと、スノーシューでの負荷がどのくらいなのか、わかりにくいんだけど・・・

また、今回のルートだと袴岳までコブを3個越えなくてはならず、スキーではシール着脱が煩わしく、スキー向きなルートでない。
そのため条件が良ければ黄色いラインを滑降できないか?と思って行ってみた。
袴岳手前のピークから、信越トレイルが林道に出る地点付近に降りるはずで、標高差200m程度は滑れそうだ!

メンバー  yama(ソロ)
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斑尾赤池手前駐車スペース(9:20)---袴池(10:00)---袴岳山頂(10:55-11:35)---袴池---駐車スペース(12:55)

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赤池上の駐車スペース


長野は雨だった。
飯山はみぞれ 斑尾に上がってようやく湿った雪になった。
気温が高いんだ・・・


斑尾高原から万坂峠方面に向かい、途中から赤池方面に右折。
峠状のところを少し下ると左手に駐車スペースがある。

この天気では他の車は駐車していない。

でも昨日と思われるトレースが残っている。
スキーのシュプールも残っている。昨日は天気もよかったのでそこそこ人が入ったようだ。




袴池直前 まだ水が見える 危険ではないが、気をつけよう

今日の雪はとてもパウダーとはいえない、湿ったトリモチ雪である。
ラッセルだったら苦戦だが、昨日のトレースがあり、楽勝である。

いったん右手、尾根上のピークに登る。クラストしているとスノーシューでは苦労する急な斜面があるが、今日は普通に上がれる。

シールを付けたままで、袴池までズルズル滑降。
袴池の手前では、まだ水が見えているところがあるので要注意。

格別危険ではないが、注意するにこしたことはない。



雪は一層強く、湿り気を帯びた重い雪。

下見というお役目がなければさっさと降りてゲレンデで滑りたい雰囲気。と最初は思ったが、雪のブナ林も思いのほか美しいのである。



下見の重要なお勤め 積雪調査 袴岳は200cm


トレースがあるので、夏とあまり違わない時間で、袴岳山頂に着。
もちろん妙高も黒姫も見えない。見えるのは山頂周辺のぶなとダケカンバのみ・・・

先週の「冬の安全講習会」の復習もかねてツェルトを張って休憩。
適当な木があるので7〜8分で張れた。まあまあか?

山頂の積雪はちょうど200cm。もっと多いと思ったんだが今年は少な目か?

今日はだれも上がってこない。



袴手前のピーク(ニセ袴?)ここは視界がきかないと要注意 帰りにはまっすぐ行かないよう!


シールを外して滑降。
ベースにモナカ雪があり、パウダーとは言い難いが、表面につもり始めた雪が軽いので、まあまあ快適にターンできる。
スキーだと1〜2分でコルまで降りてしまう。

そんなに長い登りではないので、次のピークまでツボ足で上がってしまおうかと思ったが、いざスキーを脱ぐと、膝上まで沈み、とてもやってられん!

面倒だけどまたシールを付けてピークまで登る。
次のピークは視界が悪いと少々厄介で、登ってきたルートは、右に30度くらい方向を変えないといけない。

スキー向きのルートを探したかったので左方向に向かい、北面の林道に降りたかったのだが(上の地図の黄色矢印)、このあたりから気温が下がり荒れてきたので、少々不安になり、往路を戻ることにする。

風も強くなってきた。


袴が丘付近には雪庇状にギャップができる。危険なものではない



そのまた次の登りもツボ足ではやってられず、シールを付ける。
袴岳が鍋倉のように人気スキールートにならないのは、小さなアップダウンが多いからだな・・・。




寒いところは霧氷が美しい。でも着氷が盛んな時って凍傷になりやすいんだよね


通称「袴が丘」付近は風の通り道なのか、霧氷も発達が著しい。
風も猛烈に強い。顔、凍傷になりそ・・・・

ちなみに天気がよいとこんな感じです。・・・・




わずか3時間で車真っ白 車だせるかいな?手助けはだれもいないぞ!

袴池からはほぼ平坦だと思ったので、シールなしで歩いていくが、けっこう細かい凹凸があり、苦労する。シール着けちゃった方が楽かも・・・・

でもそうすると、豪快な滑降といえる部分はほとんどないね・・・

スキールートとしてメジャーにするには、連続して滑れる新ラインを北面に開拓する必要があるでしょう。

車に到着するころには20cmほどの積雪になり、登りトレースは消えかかっていた。
スタックしないよう慎重に車をだし、帰路につく。


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