志賀高原 大沼池 (ステップカットソールのテレマークによる林道ツーリング)  2013年12月08日(日)
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たくさんの山岳スキーヤーが立山や八方でシーズンに突入するころ、地味〜に私の初すべり(歩き)もスタートする。

シーズン初めには、ウロコ板を引っ張り出し、林道クロカンが楽しい。
林道クロカンは、厳冬期にはラッセルになってしまうし、快適に楽しめるのは、残雪期か、新雪がほどよく積もったいまごろだ。
正直なところ、降ったばかりのパウダーは少々怖い。立山にいくのにはお金もかかる。

久しぶりに雪の上で足を滑らせて進んでいると、もうずっと昔からこんなことを毎日やっているような錯覚に陥ってくる。
(毎日なんて滑っていない)毎日下界で仕事をしていることが、遠い世界のことのように思えてくる。

これは、私の中の「雪の中人格」のスイッチが入り、起動しているのだと思う。
私の中には「街の中人格」と「雪の中人格」が同居しており、交互に切り替わる。「雪の中人格」はけっこう頑張り屋で人にも
優しく、的確な判断を行う、いいやつなのであるが、一方「街の中人格」は基本 怠け者で人付き合いが悪く、いいかげんな奴な
のである。

多重人格の人は人格が切り替わるとき、ひどく錯乱し、パニックに陥るそうだが、軽症の私は、人格が切り替わる月曜日の
午前中のみ落ち着かないのである。(たぶん多くの山やさんは同じだ)
雪の中人格に移行するときは、なぜか症状は軽く、すぐに適応する。
今日の志賀高原は霧に包まれ寒く、もの寂しい雰囲気だったが、こころの中が山にじわじわと馴染んでいくのがわかる。
冗談いってないで
スキーシーズン始動だ!

メンバー 山川(単独)
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大沼池入口(10:10)---大沼池レストハウス前(11:55-12:30)---大沼池入口(13:35)
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一ノ瀬、奥志賀に向かう車道の大沼池入口から歩き出す

車を「大沼池入口」におき、テレマークで歩きだす。
ラッセルというほどでなく、軽い新雪がくるぶしくらいまであり、気持ち良い。

かすかに何日か前スノーシューか何かで歩いたような痕跡があるが、今日は誰もいない。

大沼池は志賀高原の池めぐりコースに組み込まれており、夏は、コバルトブルーの水がひときわ映えて美しいが、この時期はさすがにモノトーンの世界になる。

池の傍のレストハウス前までいくが、もちろん営業しているはずもなく、ハイカーがいるわけもなく、寒ーい風が吹き抜けていく。

建物の陰で風をさけて暖かいスープを沸かし、食事をして往路を戻る。行きのトレースがついているので案外スキーが走る。行きの半分くらいの時間で車まで戻ってこられた。

豪快な大斜面の滑降は楽しい。一方で、雪の山野を軽快に闊歩できるウロコテレマークのツアーも面白い。

スキーの季節到来だ!


蒼い池はどこへ行った?モノトーンの世界

池尻からの林道はけっこうスキーが走り快適な下り

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