無雪期の頸城のおもしろスポットD
頸城 松尾山(堂津・東山山地)
 2009年9月13日
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メンバー  山川(単独)
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乙見山トンネル西側---乙見山峠---松尾山---乙見山峠---乙見山トンネル西側

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乙見山峠にあった鉄板 長鉄コースの標識だったのか?


松尾山手前の藪こぎ なかなか手強い うんざりした顔をしている筆者


松尾山の ピークから潅木越しに雨飾山

松尾山というのは、姫川谷の東、東山から乙見山峠に至る山脈(堂津・東山山地)の北端、乙見山峠の約1km南にある。

1965年ころから約10年間ほど、ここに「長鉄コース」と呼ばれた縦走路が国鉄長野山岳連盟によって拓かれていたが、いまでは深い藪に埋もれてしまっている。「長鉄コース」、何とか復活しないかなあ・・・
ただ、松尾山までは、ネット上で見る限り、一部の篤志家が登頂しているようであり、時おり手も入っているようである。「服神院さん」という方のサイト「我が登頂の山々」に詳しく紹介されている。ご面識もないのでリンクは控えるが、検索エンジンで容易に探すことができる。

妙高笹ヶ峰から小谷に抜ける林道の乙見山峠トンネルの西側に駐車する。
登り口は、トンネル出口から小谷方面に50mほど進んだところにある。標識や道標は一切ない。

乙見山峠の頂上までは、拍子抜けするようなよい道である。峠には、お地蔵様と、かつての長鉄コースの標識と思われる鉄板、日本山岳会越後支部の県境踏査(1966年4月)の標識などが残っている。ここから南下する縦走路?に入る。

しばらくはまあまあ整備された登山道だが、1654mのピーク登りあたりから藪が濃くなる。時おり背丈を没する藪になるが、足元をよく見ると踏んだ形跡は残っているのでそれにしたがって藪を掻き分けて行く。最初はカマで藪を払いながら進んでいたがそのうち払いきれなくなり、藪をかわしながら進む方針に変更。

熊に遭遇したくないので時おり叫び声をあげながら進んでいくと、なんと返事が返ってくるではないか!!驚いたことに人とすれ違った。小谷から来たというキノコ?採りか何かのようで、どこから来たのか訪ねても「下から」「林道から」というだけで、はっきり教えてくれなかった。獲物がある場所は言わないものか?

さて松尾山のピークも間近なはずなのだが、手前の小コルのあたりから踏み跡が非常に不明瞭になる。藪の中を右往左往。
尾根伝いは、ツタが絡まる猛烈な藪で前進できない。少し左手におり、湿地のようなところからコルめがけて登る。いくらかふみ跡が出てきたので尾根に戻り15分ほどやぶをこぐと、松尾山のピークに出た。

服神院さんのサイトでは乙見山峠から80分になっていたが、私は迷っていた時間もあり、2時間20分かかった。

松尾山のピークは周囲を潅木に囲まれており、背伸びしないと周囲が見えず、眺望はいまひとつといったところであるが雨飾を北西に、南東に目を転じれば乙妻を普段見られない方角からみることができる。標識もなく、秘峰の雰囲気漂う。

柳原岳方面は藪だが、いくらか歩いた形跡はまだ残っていた。

さて帰り道だが、出だしのふみ跡がはっきりしないので、要注意である。私もふみ跡に見える溝を何の気なしに下ってしまったが、2〜3分下るとどうも雰囲気がちがう。登ってきたのはかなり明瞭な尾根だったはずだ。山頂まで戻り、慎重に尾根をたどり、正しいルートを発見。

風が強くなり木枯らしのような冷たい風がゴウゴウと吹く中を藪を払いながら下山。

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