『週刊ぶっこ新報』掲載の「NOVAす人」より、7Bクラスでの様子をまとめてお伝えします。7Bのレベルでは、主に簡単な短いセンテンスをはなせるようになること、簡単な動詞、形容詞、副詞、現在形、現在進行形、三単現のs、muchとmanyの使い分け、簡単な前置詞、あとはウォーミングアップの時に教わること――これは教師の授業の導入のしかたによって変わります――が主な内容となっているようです。
短いセンテンスなら話せるようになったな、と思った頃、レベルアップ推薦状が来ました。
試験の内容も、授業でやったことがきちんと理解できていれば十分解けるレベルです。そんなわけで、授業もともかくセンテンスを作って英語を話すことが主題となります。
語彙数もさほど多くなく、構文も非常に簡単なもの。時制も現在形・現在進行形が中心で、過去形が出るのはウォーミングアップの時ぐらい、かなりまれです。
文系の大学生なら、英語に頭が慣れてくれば、元々語彙・文法の知識は十分なので、すぐに上のレベルに進めるでしょう。ですが、この7Bクラス、レベルアップ直前になるとかなり居心地がよくなります。そこそこ話せるようになるのでとても楽しくなり、しかも周囲がそれほど話せないこともあって、授業にも余裕を持って臨むことができます。
次の7Aクラスがある種の「壁」であるだけに、余計にそう感じるのかもしれません。7Bの時に初めて出会った教師の方々です;
ニュージーランド人のポールは、非常に体格のいい男で、いつも教室から体をはみださせています。なまりはかなりきつい方ですが、きちんと熱心に教えてくれます。
同じくポールという名前の教師がいて、こちらはオーストラリア・メルボルン出身。ラストネームの頭文字を取ってポール.Bと言われていました。サーフィン好きの陽気な男で、あまりにも何度も会ったので「まるで兄弟のようだよ」と言われるほどでした。99年9月に、神戸を経てメルボルンに帰ったそうです。
教師アンドリューは、ゲーム形式を多く用いる独自の授業を展開しました。教え方も的確で、非常にわかりやすいいい先生でしたが、9月頃郷里に帰ったという噂です。
教師J.Dはアメリカ・カリフォルニア出身。名物となっている教師です。ともかく声が大きい、げらげら笑う。授業も面白く、つられてげらげら笑ってしまいます。が、教え方はうまく、ポイントをしっかりおさえています。
教師ルイザはイングランド出身、丁寧な授業を展開してくれる女性です。イギリス系教師に共通していますが、発音は聞き取りやすいです。
教師ホリーはアメリカ出身の女性。独自の授業を展開しますが、授業進行の方はあまり上手じゃないかな、という気がします。
教師ジュリーはたしか、カナダ出身だったと思います。女性です。プロトタイプに沿った(といってもマニュアル通り、というわけではないですが)、しっかりした授業を展開します。
教師リーは、やせ形の男です。落ち着いたしゃべりが特徴。丁寧な授業をしてくれます。
教師ジルはイギリス系、イングランドかスコットランドかは忘れてしまいました。こちらもプロトタイプに沿ったきちんとした授業を展開するタイプです。授業で取り入れられているゲーム;
・爆弾ゲーム(ポール.B)
初めに誰かが爆弾に見立てた何か(ボールなど)を持ち、あるテーマに沿ったセンテンス(例えば今日したこと、など)を発言、次の人に爆弾を手渡す。渡された人は5秒以内にそのセンテンスに続くような、テーマに沿ったセンテンスを発言、次の人に爆弾を渡す。言えなかったらそこでアウト。・ジェスチャーゲーム(アンドリュー)
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<吊し人(hanged-man)。>
処刑者のことです。1ミスにつき1本ずつ下からできあがっていく……・吊し人ゲーム(ポール.B)
初めに、誰かが好きな英単語を思い浮かべ、その英単語の文字の数だけ枠を作成。他の人はアルファベットを順番に言ってゆき、そのアルファベットがあれば、アルファベットを枠に記入。無い場合には吊し人をモチーフにした絵(下)が線1本分ずつ増えてゆく。吊し人が完成するとゲームオーバー、その前に正解の英単語を言えればクリア。
間違えるたびに、地面、柱、はり、ひも、頭、体、両腕、両足という風にできてきます。最初はなんの絵かわかりませんが、わかってくるとかなり焦ります。かなりいや〜んな図柄なので……。
動詞と副詞を書いたカードを用意。演技者はカードを回答者に見せないようにめくり、「何を」「どんなふうに」するかの指示をよみとり、それを表現します。回答者は彼が何をしているかを答えます。
・職業当てクイズ(いろんな人)
授業の一環として行われることが多いです。職業がたくさん書いてあるカードを用意します。一人がそのカードを引き、その職業を覚えます。回答者はカードを引いた人に、その職業について質問をします(外で働くのか、制服を着るのかなど)。応答はイエス、ノーかそれに類似した答え(たまには外に出る、など)のみです。回答者はそこから職業を類推します。
職業に限らず、今いる場所などを当てるクイズなどにも、幅広く応用されます。
・1分間自己紹介(アンドリュー他)
これはゲームではありませんが、ウォーミングアップの一環としてやりました。タイマーを持ちだしてきて、1分間でできる限り自己紹介をします。言うことにつまると焦ってしまい、名前だけしか紹介できなかったりします。7Bで出会った人たち
さちえさん:SPEEDの島袋寛子に若干似てる(と私は思います)高校1年生の女の子。部活でバドミントンと水泳をやっているらしい。
さやかさん:遠藤久美子に似た感じの高校3年生の女の子。適度な化粧が彼女の美しさをより引き立てていた……。
ゆうこさん:美術大学の女の子。アート系の学生らしく、髪型も少し変わっている。
りえさん:大学3年生の女の子。どちらかというとおとなしい、でもしっかりとした感じのいい人。また会えるといいなあ……。
まさのりくん:工業大学4年の男子学生。コンピュータ上での動画圧縮技術について研究している。連日の徹夜・泊まり込みに若干疲れが見えるが、明るく前向きに授業に取り組むナイスガイ。
???:太り気味の体型にデザイン性の少ないめがね、NOVA入会の時にもらう紙袋を鞄代わりにしているという、わかる人にはすぐそれとわかるオタクルックな人。大きな声を嫌い、人見知りが激しいが、知り合いにはやたら親切というのもまたオタクっぽい。
???2:頭のはげた、50〜60くらいのオジサン。向学心があるのはいいが、授業中ともかくしゃべりまくり、他の人の発言時間のシェアを奪ってしまうことが多々ある。しかしそれだけマジメで積極的なオジサンであるから、決して悪い人ではない。