2−17.「恋人がいる」という誤解

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 前項で記したその女性から、私には別に恋人がいるだろう、と思われていたことは、私にとって光栄であると同時に、ショックなことでもあった。
 彼女にそう見られていた、ということは、周囲の女性にもそう誤解されていた可能性がある。こんなことを私ごときが言うのは本当に気が引けるのだが、私はこのパターンで――つまり「別に彼女がいるだろうから」と誤解されて、出会いを棒に振っていた恐れがある。
 このページをごらんの女性の方なら、私がこんなふうに誤解されることに疑問を抱くことだろう。普段、女性と接するときにはここまで本性をむき出しにすることはなくて、かなり人当たり良く接するから、その辺に問題があるのかもしれない。私をBUKKOだと知らずに初めて会って話をしたら、もしかすると同じ感想――別に恋人がいるんじゃないか、という感想を持つかも知れない。
 もしそうだとすれば、そう思われるのは光栄の極みである。しかしこれほど痛い話もない。自分ではそのつもりもないのに、なぜか勝手に敷居が高くなっていて、誰も近寄ってきてくれないのだ。
 極端な話、言ってくれればだいたいの人には「いいですよ〜」と二つ返事でOKする――もっとも、それなりにつきあいがあってダメだな、と思う人には「いいお友達でいて欲しい」と言うだろうし、そうでなくとも相手の女性のことを知る時間も、自分のことを知って欲しいこともあるから、「とりあえず友達以上恋人未満、ってことでヨロシク♪」と言うこともあるだろう。しかし、決して落としにくい奴でも競争率が高いわけでも、ましてや誰かのお手つきでもないのである。
 私は親しく、仲良くなろうと思って女性に接している。それなのに「恋人がいるんだ」と思われて、出会いを次々と棒に振ってゆく。それもいい評価を受けていながら去られてしまうのだ。これほど悲しいこともないではないか!!

 もっとも、「別に彼女がいるかも」というだけで去られるようでは、高いと言ってもその程度の評価であって、大したことではない――「略奪してやる」ぐらいに思われなければ本当に高いとは言えないだろう。それに、私のつきあい方が比較的女性慣れしている(サークルで鍛えられた分、恋愛が絡まなければ、表面的にはかなり慣れているように見えるだろう)からそう思われるだけかもしれない。
 しかしいずれにしても、このままぼーっとしていたのでは周囲から女性が姿を消してゆく。それも全くの誤解によって。これはなんとも残念な話である。
 そこで、積極的なアピールを、ということになるのだが……酒が弱く宴会が嫌いなので合コンも参加できない。元々硬派だから、女の子の尻ばかり追いかけ回しているというのもポリシーに反する。
 それより何より、そもそもアピールの仕方を知らない。女性に対しては毒にも薬にもならない世間話をすることしかできない――好きな相手とそれほどでもない(?)人とで、女性の方が協力してくれないと、話す内容も話し方も全く同じにしかできない。むしろ好きな女性の前に来ると黙りこくって何も言えなくなる、そういうたちなのである。

(00/10/16)
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