2003年10月:トゥインクル☆スターシップ5
〜ダメ〜〜!これ、あたしの!!〜 |
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9月に購入した本なので、本当は9月終盤には読み終わっていたのですが、そのころは9月分のレビューを書くので手一杯だったのでここまで伸びてしまいました。
そんなわけで今月ご紹介するのは、1対4999の大迫力恋愛スペースオペラ「トゥインクル☆スターシップ」第5巻です。
1年と3ヶ月前、つまり2002年7月のブックレビューで第3巻をご紹介しましたので、ストーリーについてはご説明するまでもないと思います。ただ、あれから2冊を経てだいぶ状況が変わってきたのは事実。どうやら航海開始からは3ヶ月がたち、予定航路の約半分を通過。このペースで進めばまず間違いなく地球へ帰還できますが、そうはいかないのがスペースオペラの面白いところです。
「トゥインクル☆スターシップ」のサブタイトルには毎回登場人物の台詞が使われています。第1巻からこれまでのサブタイトルは順に、ディジー、セイジ、ユズリハ、マリー。そして今回のサブタイトルを担当したのは、トゥインクル☆号の主操舵士、セーラ・アイヴィー。ちなみに、「これ」はセイジを指します。つまり「セイジはあたしのものよ!byセーラ」ということでしょうか。うーむ、大胆。
なにせ1対4999という男女比率。セイジ君は4999人の女子に狙われている・・・・わけではないのですが、彼を狙う女子は結構多いのです。先ほどのセーラもそのひとりですが、他にも船長のマリー・サイプレス、主計部長の鮎川ミヅキ、生徒自治会長のユッカ・グロリオーサなどなど。モテる男は辛いといいますが、セイジ君は本当に辛そう。なにせ指揮官ですから、色恋沙汰にかまけている暇などないのです。いや、本人が単に鈍いだけ、という説もありますが(笑)。
実習航海に入って3ヶ月、セイジ君の指揮官ぶりもすっかり板について、だいぶ威厳も出てきた様子。トラブルが発生しても結構冷静に対処するようになっています。そして、5巻目に入ってもいまだにその素性がよくわからないのが、山吹ウコン。例の、バケツヘルメット男です。この男、グロリオーサ・インダストリーのトップ、ユアン・グロリオーサと接触した様子。そして、どうやら「辺境の英雄」キャプテン・キリーとも接点があるようで。案外、この男が物語のキーになったりして。ま、大穴ですが。
そういえば、キャラクター設定を読者から募集することになったようです。「文章設定部門」と「ビジュアル設定部門」の2部門に分けて募集するとのこと。詳しくはファミ通文庫のホームページか庄司先生のホームページで。
で、次回予告。次はクリスマスネタになるとのことで、なんと年内にもう1巻発売予定!すっげぇハイペース!期待して待つことにしましょう。 |
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★トゥインクル☆スターシップ5〜ダメ〜〜!これ、あたしの!!〜
著者:庄司 卓
イラスト:まりも
刊行:ファミ通文庫(エンターブレイン)
2003年10月2日 初版発行
ISBN:4-7577-1574-9
定価:640円(税抜) |
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