モノカキコラム
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永らくお待たせいたしました。モノカキコラムの掲載開始です。
実はモノカキ・オエカキともこのところ忙しく、コラム作成・ページ掲載に手間取り今日に至ってしまいました・・・
コラムは以前に上がっていたのですが、掲載の時間が取れなくて
と言うわけでコラムの掲載スタートです、この先も前途多難だ・・・
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■モノカキVol.1   男は黙ってサッポロビール・・・
 
いきなり、なんだなんだ、と思われるだろうが、大昔(三十年程前)、サッポロビールのCMで会社の代名詞ように使われたキャッチコピーだ。これに纏わるすごくおもしろいエピソードがあった。この間(去年の十月頃)、HP編集会議の時、雑談中に僕は知っているものとの前提で、「こんな話あったよね」とふたりに軽く振ったら、柴原さんは「そんな話、知〜らない」と言う。伊藤さんは「初めて聞いたよ〜ん」と言う。ふたり、声を合わせて「また、話、創ってんじゃないの〜ん」(そういう時も多々あるが)と重ねて言う。僕も直接聞いたわけではないけれど、とても感心したし、今でも実話だと思っている。
こんな話だ。
ある無名新設大学の学生がサッポロビールの採用試験を受けた。彼の通う大学は開校四年目だ。つまり、彼は一期生だ。一次の筆記試験に受かり、二次面接も通った。しかし、それでも合格枠は五人にひとり。最終面接は役員面接だ。コネのある奴もいるだろう。彼は必死に考えた。なんとか強烈な印象を与える手段はないものか、と。
ふと、テレビを見るとサッポロビールのCMをやっている。男がふたり、焚き火を見つめながら、無言でビールを飲んでいる。そして最後に「男は黙ってサッポロビール」とテロップが流れる。その時、彼は閃いた。最終面接。彼は一世一代の勝負にでる。
「初めに名前と大学名、学部、専攻を言って下さい」
「……」
「どうかしましたか」
「……」
「質問に答えてください」
「……」
「何が目的ですか」
「……」
「……残念ですね。お帰りになって結構です」
その時、彼はすっと立ち上がった。そして、一言。
「男は黙ってサッポロビール!」
絞り出すような声だった。
結果は、もちろん合格した。そしてこの瞬間から彼は伝説になった。
翌年から、当然のように真似をする学生がいた。もちろん、不合格だ。 三十年後、伝説の男はサッポロビール株式会社代表取締役社長に就任した…。
というのは、真っ赤な嘘です。
 
 
 
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