スペイシー125の修理日記!

それは突然

購入してからはや8ヶ月が過ぎようとしています。その間キャブのオーバーホール、オイル交換程度で至極快調に走っていてくれたスペイシー125が突然走行不能に!

いい調子で直線を70キロで走行中突然ゴキ!とか音がしてスローダウン!エンジンは回るんですが後輪がまったく駆動しません!
まあ、距離も27,000キロ走っていることだし
多分ベルトが切れたんだと・・・でもベルトが切れる!という話もいまどき聞かないなぁ・・・

とりあえず山小屋の管理人さんのところに預けて帰宅、翌日回収に廻りました。

ここから分解編

ペーシーの場合は、クランクケースをはずさなくともベルトは確認できます。カバーをはずしてみたところ、ベルトは切れていない!エンジンを回すと元気に回とっる!ツーことはクラッチか!磨り減ってアウターを回してくれていないか…(スクターを直す方なら原理はおわかりかと)

自動遠心の場合、概ね3枚くらいのクラッチが回転によって外側へ広がりそこのアウターと呼ばれる部品に動力を伝えて後輪を駆動します。

要はそこが磨り減ってアウターを傷つけ回らなくなっているのだと…まあ、これは良くある話です。ただ、アウターが傷つくと結構出費が…

さて、クラッチ交換のためにクランクケースをはずします。おうおうベルトはきちんと周り、エンジンをふかすとクラッチがつながりアウターもきちんと回る!
でも、タイヤは回らない・・・
???

行きつけのバイク屋さんで聞いてみました

ミッションかも・・・(ガーーン!)メインスタンドをたて、後輪を回したときにアウターが一緒に回るはずなのだが、それが回らないとまずミッションの可能性が大ですね。

それって、タイヤ側からはずすのですか?(タイヤ側からだと、マフラーやらタイヤやら結構大変)

普通はクラッチ側からですよ(ここでちょっとホッ!、てな場合じゃないんですが)

早速スタンドをたてて、タイヤを回すもアウターはピクとも動かない!やっぱりミッションかぁ(泣)

しかたなくマニュアル眺めながら作業開始(外の気温5度!)

まずクラッチをはずす、ここでユニバーサルホルダーなる特殊工具が必要、早速小田原のアストロプロダクツへ確認したら、あるとのこと。即行で購入2,000円弱、使えば、まあ便利なこと。簡単にクラッチが外れました。(お金はありがたいやね)

で、次はミッションオイルを抜くとのこと。ドレンをはずすと????

オイルが出てこない!!まあ、そんなに入っているものではないんで…それでもマニュアルでは0.2L 200ccかぁ…ぜんぜん入っていないよお!

 

次ぎにネジ7本をはずし、カバーをはずす!が、はずれない!!プラハンで叩いてもビクともしない。パーツリストで確認するとネジは7本、ほかに締まっている様子もない。再度ガンガン叩くが一向にはずれる気配もない。

頭の中では以前CB750Fのオイルパンをはずすときに、やはりプラハンで叩いてフィンを欠いたイヤーな思い出がよぎるし…ここは慎重に確認しながら、叩く!でもはずれない!どこか焼きついているのか、という心配も出てきましたが、後輪は回るのだから…

仕方なく、引っ掛ける場所を見つけテコの原理ではずすことに。ここもバールなど金属は使わずあくまでも木材で、プラハンの柄を使いながら何度もやると少し剥がれた!あとはプラハンで叩けば…はずれたぞ!

ご対面!

ミッションを覗くと…

削れたギヤ

みごと!これがギヤだったとは…端っこにミゾが残っていなければ、わからないほどでした。

写真下からファイナルギヤ(このギヤのシャフトがタイヤの軸になります)、その上がカウンターシャフト、その上の完全にギヤが無くなっているのがドライブシャフト(これがクラッチにアウターに直結しています)

どうしてこうなるんだか…

たぶんオイル切れで上二つの軸が焼きついたんでしょうね、走行中だったからファイナルは回リ続けたんで、焼きついたところが削れていった。というより溶けていった、というのが正しいのかなぁ。ケースの中に削りカスはほとんどみられませんでした。

これじゃぁ動力は伝わらんな

 

修理編

原因がつかめたところで、ここから修理に入ります。

その前に直すかどうかです、まあ、気に入っているバイクだしこのままでは偲びがたいし…簡単に修理が決定!

さてヤフオクでエンジンを探すと、この前の型(JF02)はあるんだがこの型(JF03)はない、あっても20,000円くらいするんで、部品交換で行きます。クランクケースにダメージが無ければいいんですが。そこで必要な部品だけを拾うと、少し前のパーツリストでざっと9,000円!食玩を売って捻出するか(^^;;

ギヤは簡単に交換できますが、S/Mではドライブシャフトは油圧でないと抜けないことになっているんで、再びバイク屋さんへ

どうだったの?とおやじさん

恥ずかしいのですけれど、このシャフトだけ交換していただきたいのですけれど…

アー焼き付いちゃってるねー(笑) ケースの中乾いていたでしょう(激笑)

といいながら簡単に油圧で抜いてくれました。

うらやましい機械ですね、というと、1年になんかも使いはしたいけれど、無いわけには行かないからなぁ…(お願い、交換するときにはください!と、心の中で)

その後、ケースの受け側は大丈夫なのかな、といいながらチェックしてくれました。まあ、このくらいならギヤなんかの交換でいけるか…

それではお願いしますと、おいてきました。

組立て編に続く…