…
…
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行っちゃったなあ。
行っちゃったわね。
いつも通りだったよなあ。
いつも通り…だったよね。
…なんで無反応なんですかっなんでそこで無反応決めこめるんですかっ!?俺だったらああはいられないね!っていうか普通ああはいられないだろ!?俺だけじゃないだろ!?ねえ!?
わかったわかった。あんただけじゃないよ順平。あれはほら、そう…慣れてるからじゃないの。
え、あ、それはなにか。そういう趣味?
そういう趣味じゃないの。
夜な夜な?今日はメイドで行こうみたいな?ミニスカートとロングスカートどっちがいいみたいな?
なんでもいいわよそんなの!
でも今ネットの通販で買えるからあながち間違ってないかも。桐条先輩お金持ちだし、意外とコレクションがあったりして。
…え?美鶴先輩?美鶴先輩が自分で買ってどっちがいい?って聞いてるの?!
まあ真田さんそういうの興味なさそうだしなあ。
…なんだか、美鶴先輩がかわいそうになってきました、僕。
…わたしも。
その瞬間、敵の吐き出した炎が彼女を襲った。 間一髪よけたものの、その場に倒れこむ彼女の元に彼は全力で走り、敵をぶちのめす。 そして立ち上がるのに当然のように手を貸し、 何も言わないうちに手をかざして回復をかけ、 流れる動作で転んだ拍子に落ちた彼女の装備を手渡した。
大丈夫か、といいながら倒れる前まで彼女の頭を飾っていた白いレースの眩しいそれを。
真剣な顔つきで。
「リーダー」
「なんですか、桐条さん」
「なんだか自分の中で決着がつかないので撤退していいだろうか」
= プロテイン馬鹿一代
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